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シクサーズのスタッツチームはNEXT LEVELへ-NBAスタッツの未来

今回も記事要約(かなり意訳)です。
ますます「深く」なる、データ、スタッツについて、タイムリーな記事が載っていました。*”読み物”です。詳しいスタッツ解析などが載っているわけではありません。訳は拙いので、おススメは元記事です。

 

①フィラデルフィア・セブンティシクサーズのスタッツチームはネクストレベルへ

元記事①

2013年に、サム・ヒンキーがフィラデルフィア・セブンティシクサーズに加わった時から「プロセス」が始まった。

ヒンキーの任期の間、チームはNBAにおいてアナリティクス(データ分析)の最先端をいっていると評判になった。ヒンキーのアセット(資産)-コレクトと、スタッツを基にしたアプローチをバスケットボールオタクは拍手で迎えた。がしかし、新しいデータ分析の世界により深く入っていくためのツールは、まだシクサーズによって十分に活用されていなかった。

2016年4月、ブライアン・コランジェロがシクサーズのジェネラルマネージャー(GM)に就任。ヒンキーは去ったが、チームはアナリティクスの世界においてリーダーとなるビジョンをそのまま残した。

2016年10月、コランジェロはチームのアナリティクスと戦略担当バイスプレジデントとして、アレックス・ラッカーを雇用

「私が雇われた時、1人の”アナリティクス”ガイがいた。それが現在アナリティクスディレクターのサージ・オリバ。」「彼がいた。彼は非常に才能豊かな男であるが、、、彼一人だけだった。」

現在実権を握るラッカーとともに、シクサーズは10人ものアナリティクス部門の人間を雇っている。そこにはコンサルタントやデータを使うスカウトたち、そしてラッカーの部門とともに働くスポーツシ科学のチームは含まれない。

「我々はほぼ間違いなく、NBAで最多のデータ分析スタッフを抱えているだろう。」「しかも多様だ。」「唯一の2人の女性のフルタイムスタッフがいるアナリティクスチームであろうし、カタルーニャ(スペイン)、イタリア、台湾、クロアチア、そしてカナダ出身者もいるんだ。」




The age of analytics-アナリティクスの時代

まず、セイバーメトリクスというものが存在した。この用語は、1970年代に作家のビル・ジェームスによってつくられたもので、かつて答えようのないものに答えようとする、野球におけるスタッツの分析のことを指す。

数十年の間、、、-マネーボール(野球において、高度な分析が主流になる助けとなった長編映画化された本)を通じ、-ヒューストン・ロケッツGMのダリル・モレーとトゥルーシューティングパーセンテージ(TS%)、ヒューストンでモレーのチームにいたヒンキーを通じ-

その数十年を早送りして、あなたは現代に到着した。そこは、スタッツの達人が君臨しているところであり、決断をするために全てのプロスポーツ球団によって当たり前のように使われ、より深いゲームの理解を得ているアナリティクスチームを、テクノロジーの進歩が配置してしまっている時代。

SportVUやSecond Spectrumのような、選手の追跡をするカメラシステム(現在では全てのNBAアリーナで使用されている)の出現により、それまでよりも大きなデータを得ることができている。

ラッカーによると、昔からあるボックススコアやプレイバイプレイは、平均800行ほどデータとなるが、選手追跡システムであれば、それは1ゲームでおおよそ800,000行になるらしい。

これらのシステムは、全ての選手とボールの、全ての動きを追いかける-選手が供給したパスの数から、シューターにクローズアウトするために、自身と相手までの移動した距離、そしてそうしたスピードがどれほど効果があるか。全てを追跡可能。

「情報の量は膨大だ。」「私とともに働いている人たちは、その大量のデータをバスケットボールに関連した何かに置き換えることが仕事だ。そしてそれを決断する際にに使うのだ。」

メトリクスとデータをプロ野球の世界で使い始めた当初、いくらかの反発もあった。スポーツには豊かな歴史と伝統があり、新しいアイディアを持ち込むのは時として難しい。ラッカーは、バスケットボールは野球の学習プロセスから恩恵を受けた、と言う。

「正直なところ、プロバスケットボールにおけるアナリティクスの増殖には、いくらかの抵抗はある。でもそれは、野球であったようなものだとは思わない。」「ここはとても恵まれている場所だ。ブライアン(コランジェロ)は常に質問してきて、私に挑んでくる。それは素晴らしいこと。ブレット(ブラウン)も同じだ。」

しかし、どの球団でもそういうわけではない、とラッカーは言う。彼は、一定の抵抗がある、他のチームのアナリティクスの世界で働いている人たちを知っている。




Gaining the competitive edge-競争優位性を得る

昨年秋にラッカーが雇われた後、シクサーズはアナリティクスチームを創り出すためにシーズンを費やした。現在、そのタスクは集まっている情報をいかに効果的にチームに活用するか、ということだ。

スタッツに詳しいシクサーズのスタッフは、PhD(博士)やMBAデータサイエンティスト、そして数学者たちの集まりである。ラッカーによると、彼らの主なゴールは正しい決断ができるよう、コーチやフロントオフィスをデータでサポートすることである。

「ゲーム中、GMやドラフト、またはコーチについてであろうと、彼らは多くの決断を下し、決断が全てだ。」「通常、彼らの決断は正しい。我々は他の人々よりも高い確率で、それが正しいことをはっきりさせたいのだ。」

シクサーズはアリーナ内のトラッキングを通じ、全てのチームが持っている情報は使用していない。彼らは大きなチームに膨大な投資をしてきた。そしてラッカーが言う、彼らの持つ「堅牢で重要なソフトウェア」は、競争優位性を得るために使用される。

アリーナで使われている選手追跡システムに加え、シクサーズは練習場で、選手のショーツに付けられたGPSやRFID (radio frequency identification、無線周波数識別)チップも使用している。これにより、選手の休息や回復を管理するのに使用されている、全ての選手のためのデータと同じようなものを集積できる。

選手たちも、アナリティクスによるアプローチに興味を増やしている。名前は出さなかったが、ラッカーによると、ある選手が最近自身のディフェンスについて、アナリティクススタッフに問い合わせをしてきたという。昔ながらのボックススコアは、ディフェンス指標について多くの洞察を与えるものではないが、分析スタッフは膨大なデータを持っている。

その選手はオリバと一緒に座り、データを検証した。

選手はコーチとたくさん話してきた。しかし、その主張の助けとなる数字を使うことでそれはより鮮明になる。

選手たちと同じように、分析スタッフも2つの世界に生きている:NBAシーズンとオフシーズンである。

初めて過ごすシーズン、ラッカーのチームはブラウンやコーチたちが改善したいエリアにエネジーを集中させ、敵と選手の傾向についてのデータを提供している。

アナリティクスディレクターであるオリバは、チームとともに異動し、コーチミーティングに参加。ゲーム中やその前後など、あらゆる日にアナリティクスの視点を提供できる。

2017-2018シーズン後、ラッカーのチームは、フロントオフィスの決断に影響を与えるだろう。

シクサーズは、競争に勝てるよう、全てのことをしたいとしている。




②NBAスタッツの未来

元記事②

この数年で、NBAは基本的な指標の世界から、深い分析によって運用される世界へと変貌を遂げるだろう。

「データ分析は、我々が実施する全てのことの一部になるだろう。」NBAコミッショナーのアダム・シルバーは、3月にウォートンビジネススクールのアナリティクスカンファレンスでこう述べた。

以前トラッキングできなかった事象は、チームがドラフトもしくはトレード、ディフェンシブアプローチ、プレイヤーディベロプメント、練習、契約交渉で探したあてた選手のタイプによって現在要因を決定している。

「もしコートで何かが起こったら、我々はそれに関わるほとんど全てのデータを有している。」と76ersのアナリティクスおよび戦略担当バイスプレジデントのアレックス・ラッカーは言う。「コート上で起こることについて、技術サイドで操作するのにわずかな時間さえあれば、我々が答えたり、何かしらの洞察を提供できない質問と言うのはほとんどない。

アナリティクスムーブメントへの抵抗がまだ存在するため、常に議論が起こる:アナリティクスは素晴らしい。が、ケミストリー、ハート、努力、ストレス、自信などといったことについて考慮していない。。。

それは正しい。今のところ。

「それらはこの20年間に、我々がいくつかのきちんとしたリサーチ分析について非常に興味深い会話をしてきた全てのことだ。」とラッカーは言う。

そしてそれは既に行われている。

選手たちは、既に睡眠、ストレスレベル、リラクゼーション、そして気分のような事柄を観察するアプリやウェアラブルデバイスを使用している。2016年10月、シクサーズGMのブライアン・コランジェロにトロント・ラプターズからヘッドハンティングされたラッカーは、似たようなアプリが、カナダ代表のバスケットボールチームで使用されていたと言う。

スポーツでなく企業ビジネスの世界について。シクサーズが選手の動きを追跡するために練習施設で使っているのと同じRFID(radio frequency identification)チップを、企業が使っているとラッカーは言う。彼らは違う方法でそれらを使っている。そして、追跡データから収集できる多くの情報が存在する。

誰が誰と一緒に話す時間を最も多く割いているか?たくさんの従業員と一緒にいる従業員は誰か?特定の会話の後、もしくは特定の人と過ごした時間の量といったものが、生産性の向上に認められるか?誰が最も残業をしているか?

そのようなデータを分析することにより、勤勉さやケミストリー、誰がやる気にさせているかなどということを理解することができる。

「最大の問題は、我々がそれらをゲームで活用できないことだ。」ラッカーは言う。「どのプロスポーツにおいても、チップを選手に付けることは不可だ。いまのところは。」

シルバーは、ウェアラブルデバイスから引き出されたバイオメトリクスを進行させようとしていることを公の場で述べた。またシルバーは、我々がより深くストレスや自信、そしてリカバリー管理について理解しようとした時、それらのデバイスから面白いものが見えると示した。

「時に恐ろしくなるほど、テクノロジーは劇的に進化している。」ラッカーは言う。「数か月前、空港で顔面認識をどのように使用しているかという本を読んだ。彼らはそれをセキュリティ絡みで使っていると言うが、基本的な方法論が我々に求められている:私たちは、あなたがどのように見て、どのように動くかということに基づいてのみ、客観的な方法でプレイヤー追跡カメラを使用することができるか?

分析が懸念されている限り、ラッカーはいつも言う。「もし何を測定することに興味があるのかを説明できるなら、実行する。」しかしどこか、基本的なレベルで、測定はできないものがあるとも言う。

「私は人々が感じ、考えていることがわからない。」しかし、テクノロジーがそれを見定めるポイントまでは成長しないと言うことを躊躇っている。

テクノロジーが開発している指数率によって、10人のラッカーのチームのようなスポーツアナリティクススタッフは、彼らの仕事の範囲内でシクサーズを牽引している。彼らは、持ち得る、何が役立ち、何が意味を成し、何がプロバスケットボールに影響を与えるのかを決定するための開発ツールを通じて歩んでいかなければならない。

ラッカーは、ある点では全てのことが追跡可能だと言ったけれども、アナリティクスが使うべきではない時というものが確かに存在すると信じている。

「ルーキーのような選手に分析が必要とされているとは思わない。」ラッカーは言う。

理由は簡単だ。ルーキーはあまりにも多くのことを学ばなければならない。短く、刺激の少ないシーズンから82ゲームのシーズンへ移行することは、十分大変ことだ。そしてプレイブック、ディフェンスのスキーム、チームメイトの性格、そして強みと弱み、さらにお金。

ラッカーは、どうやってより上手くスリーポイントシュートを守るかということについての何百万という洞察で頭をいっぱいにする前に、ルーキーに組織的にNBAの世界を学ばせるのが良いと言う。

最終的には、NBAがどうなるか、人々がどのようにデータやアナリティクスを決断に活用するかを予測する方法はない。私たちがわかっていることは、ずっと以前よりもさらに多くの情報があるということ。そしてそれは発展し、変化するであろうということだ。




データアナリティクスの世界

いかがでしたでしょうか?

 

シクサーズのアナリティクスチーム

フィラデルフィア・セブンティシクサーズは本当にNBAナンバーワンの分析チームを有しているのでしょうか?ちょっと眺めてみました。



シクサーズのフロントオフィススタッフ一覧

こちらを見ると、確かにシクサーズの人員が充実しているのがわかります。そして、今季好調のヒューストン・ロケッツのスタッフも多いのが興味深い。

シクサーズも今季はなかなか。ジョエル・エンビードやベン・シモンズの獲得があるとはいえ、それさえもアナリストたちによる功績なのでしょうか?ウォリアーズあたりも優勝という成果を得るまでに数年かかっているので、引き続き注目していきたいと思います。

 

野球(MLB)が先行

これもタイムリーに、NHK-BSで、メジャーリーグにおけるデータアナリティクスの特集番組が組まれました。

どうも、今季優勝したヒューストン・アストロズは、シクサーズやロケッツ同様の、様々な経歴を持つアナリストを揃えていたようですね。

データに強いチームが優勝を手にすることができるのか。
数字に強いことは前提として、現場とアナリストたちのコミュニケーション、ヒューマンスキルも重要なポイントのようです。そのへんが詳細に描かれた本↓

*もちろん野球の内容ですが、キーパーソンの一人、マイク・フィッツジェラルド(現ダイヤモンドバックス)が、MITの学生時代にジェフ・バン-ガンディと偶然出会い、ボストンセルティックスでインターンとなるくだりは面白いですよ。おすすめです。

 

日本では・・・

Bリーグのチームが、10人ものアナリストを抱えることは現状ではないでしょうが、意外とそういう時代は早々にやってくるのではないでしょうか。混乱の時から、Bリーグ人気に一気に火が付いた(ように見えます)日本バスケットボールは大きな変革の時。意外とすんなり、こういったデータバスケットボールが浸透しそうに思います。

同じくNHK-BSの、熱血解剖!Bリーグなんかは、とてもFIBAランキング50位の国の番組とは思えません。

また、シクサーズには台湾出身のアナリストがいるとあります。同じように、日本人がNBAチームのアナリティクスチームに加わっていくということも、十分ありえるでしょう。

国内外の、これからのバスケットボールが楽しみです。

 

参考書(笑)

↓バスケットボール界のビル・ジェームズ

↓日本でもこういった本がどんどん出てきてほしいですね

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