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マービンバグリー、ザイオンウィリアムソン、そしてテーブス海

更新日:

テーブス海選手、ノースカロライナ大学ウィルミントン校(UNCW)へ!

   

<追記>
マービン・バグリーが大学入学を2018年秋から今年、2017年秋に変更!進学先はデューク!

注目していたU19ワールドカップも終了。

最終戦でプエルトリコに敗れたものの、史上最高成績の10位で大会を終えた日本代表は見事でした。


日本代表で唯一の高校生だった(!)中田嵩基 (福岡大学附属大濠高校2年)選手も帰国。彼はこれから高校3冠のうちの一つ、インターハイを大濠に戻って戦うわけですが・・・
*八村フィーバーが目立ちましたが、高校2年生でU19に参加したというのはすごいこと!

   

アメリカの高校バスケットボール選手の夏

アメリカの高校生選手はどうでしょうか。前にも書いた通り、アメリカは9月が新年度のスタート。夏休みは3か月ほどと長い。そしてこの期間、学校の「部活」は活動休止。

   

選手はAAUでプレイしています。

AAUは膨大な数のチームがあるのですが、今回は毎年7月に行われている、3大スポーツメーカーによる全米規模のイベントについて。

ナイキEYBL
アディダスアップライジング
アンダーアーマーアソシエーション

   

トップ選手が集まるこれらのイベントにはNCAAディビジョン1のコーチが勢ぞろい。この7月中旬は同じ日程でかつ近くで行われるため、カレッジコーチたちは「はしご」をして見に行ってます。


簡単に表すとこんな感じです。ついでにメジャーカレッジの位置とともに↓



   

ナイキのピーチジャムはサウスカロライナ州のノースオーガスタ(ゴルフのマスターズで有名なジョージア州オーガスタのサバンナ川対岸)、アディダスアップライジングはサウスカロライナ州スパルタンバーグ、そしてUAアソシエーションはアトランタ。


車でそれぞれ2時間ほどの距離で行われているため、移動が容易。

ヘッドコーチ以下、アシスタントコーチ数名がそれぞれの会場に赴いて連絡を取り合います。

お馴染みballislifeの、この2人の大御所コーチの画像がリクルーティングの様子をよく表していると思います(笑)他会場のアシスタントと連絡を取っているのですね。*動画は下で↓






   

Class of 2018(2018年NCAA進学選手)

さて、参加選手について。NCAAコーチが見に来ているのは主にClass of 2018、来年秋に入学予定の選手たちです。


トップ選手はこのあたり↓*ESPN

   


*3位キャメロン・レディッシュや5位ロメオ・ラングフォードらはU19ワールドカップにアメリカ代表として出場した選手。
*10位、既にミズーリ大学にコミットしているジョンテイ・ポーターは、もちろんマイケル・ポーターJrの弟。
*18位にシャックの息子シャリーフ→アリゾナに内定。ゴンザガが狙っていた20位テイション・チェリーはUSCに持っていかれました。。。

   

マービンバグリー3世

まず何と言ってもピーチジャムに参戦のマービン・バグリーでしょう。ロサンゼルスのドリューリーグでもNBA選手たちとプレイしていた彼は、このクラスの目玉選手。


   

失礼ながら(?)、18歳にして風貌がすでにNBA選手であるバグリー。
何と1年繰り上げて、今秋大学入り!!!との噂が聞こえてきました。関連記事


これはNCAAディビジョン1コーチのみならず、NBAにとっても衝撃のニュース!*3月生まれのバグリーは来年19歳。2018年のNBAドラフトにエントリー可能です。そうなれば1位指名候補!
進学先はケンタッキーなどが有力とされてきましたが、デューク、アリゾナ、そしてロサンゼルスのUSCの3つに絞られているとの話もあります。

バグリーはピーチジャムが終了後にデューク大学を公式訪問、その後月末にUSC訪問予定・・・どうなるでしょうか。全世界、注目です。
*不気味なのがUSC。ボール3兄弟はライバルUCLAに取られましたが、着実にリクルート成功中。今秋はチャールズ・オバノンの息子が入学。アシスタントコーチに、シラキュースからNBAに進んだジェイソン・ハートらがいます。
*最近だと2011年。日本でも有名なセントトーマスモアから、アンドレ・ドラムンドが新年度直前にコネティカット大学に入学表明をした例があります→そしてONE&DONE

   

バグリーが決めてくれないと、カレッジプレビューが書けません(笑)。USCは現状トップ10に入るチームですが、バグリーが来たら一気にファイナルフォー候補です。
個人的には、、、こういった噂が出た場合、今秋大学に進んでしまう可能性が高いと思います。。。

   

ザイオンウィリアムソン

ESPNで2位評価のザイオンウィリアムソン
   
スラムマガジンの表紙を飾ったザイオン・ウィリアムソンも個性的。

サウスカロライナ州スパルタンバーグの高校生である彼は、地元のアディダスアップライジングに参加。スパルタンバーグデイスクールは決して全米級の高校でなく、ザイオン・ウィリアムソンのワンマンチーム。強豪校への転校も考えていないようで、「オレがほしいのなら(スパルタンバーグまで)見に来い」という態度が透けて見えて面白い(笑)。


2000年7月生まれの彼は17歳になったばかり。進学先候補は地元クレムゾンとサウスカロライナも含めて多数。全くわかりません。なかなか決めない、もったいつける(笑)タイプです。


プレイはまぁ、怪物ですね。

ケンタッキー大学のジョン・カリパリの後ろにジョージワシントンのクリス・ホルムの姿も見えます↓


   

こちらも面白かった!カンザスのビル・セルフ、ノートルダムのマイク・ブレイらがいますね↓


   

テーブス海

マヌートボルの息子、ボルボルらにも注目ですが、、、


日本人選手、テーブス海!

ザイオンらと同様に、当然(?)アディダス。

チームは今年もニューイングランドプレイヤーズ。まだ動画は上がっていませんが、チームは連勝中。

      

スタンディング。各グループにアディダス契約選手の名前が振られているのが面白いですね。

NEプレイヤーズは”ポルジンギス”↓


   

すでにブラウン大学とバックネル大学からオファーを受けているテーブス選手、更なるアピールができるでしょうか。チームメイトも続々とオファーをもらっています。楽しみです。

   

<追記>
テーブス海選手、ノースカロライナ大学ウィルミントン校(UNCW)へ!

テーブス海選手、このアディダスのShowcaseを経て、ノースカロライナ大学ウィルミントン校(UNCW)とサウスダコタ大学から新たに興味(Interest)。うち、UNCWからは正式なオファーを受けたようです!*ウィルミントンは上の地図、右下端の大西洋岸の町。マイケル・ジョーダンが育った土地として有名ですね。

   
UNCWは決して強豪校ではありませんが、ここ数年は好成績。これにより、ヘッドコーチが名門ノースカロライナステイトに引き抜かれたばかり。

代わってヘッドコーチに就いた(つまりテーブスにオファーを出した)のがCB・マグラス。カンザス大学出身の彼は41歳。NBAにも進んだラエフ・ラフレンツと同期で、ポール・ピアースらとチームメイト。そのままカンザスでアシスタントを務め、ロイ・ウィリアムスのUNC異動とともにチャペルヒルへ。2005年、2009年、そして今年のノースカロライナ優勝に貢献しました。敏腕リクルーターとして知られるマグラスが、いよいよヘッドコーチデビュー。テーブス選手はそのお眼鏡にかないました。

*UNCWにはよくUNCチャペルヒル出身者がスタッフに就きます。マグラスのアシスタントは実は全員がUNC出身。旧bjリーグ宮崎でプレイしたジャッキー・マニュエルや、NBAにも進み、現役時代は来日もしたジョー・ウォルフたちです→UNCWロスターとコーチングスタッフ

   
UNCWは強くなると思います。

それにしても、テーブス選手は「賢い」バスケットボールスタイルの学校、コーチから誘われますね。ノースウェスタンやバトラーはオファーを出すでしょうか?今後も注目です。

   

日本の高校バスケットボール選手の夏とキャリア

上のスタンディング。右下にあるSC SUPREME(サウスカロライナシュプリーム)というのがザイオン・ウィリアムソンが所属するチーム。2勝6敗です。。。

   
前にも書いた通り、アメリカは高校レベルまでは「チーム」よりも「個」を優先させています

このザイオンのチームの成績は極端ですし、もちろん勝負にはこだわりますが、日本のインターハイ、国体、そしてウィンターカップのような、全米一を決めるようなイベントがないことも、「個」優先であることを表しているでしょう。

   
バーシティ、ジュニアバーシティと、同じ高校に複数のチームが存在し、無数に存在するAAUチームはそのレベルも様々。どんな選手であれ、プレイする場が与えられているのがアメリカです。

一方日本は全国大会が3つも存在し、チームとして優勝を争う。このことで、多くの選手はベンチ、もしくはスタンドで応援することになります。インターハイ予選を終えて引退する3年生も多いでしょう。

伸びしろがいくらでもある中学・高校生の、プレイする場が圧倒的に少ない。

   

「高校(中学)では終われない」選手はごろごろしています。

”部活”の現状というのは、日本バスケットボールのレベルアップにはマイナスと言わざるを得ません。

Bリーグのユース組織などが出来つつありますが、まずはプレイできればプレイグラウンドでも何でもいい。そういう場所の数こそが競技レベルにつながるはずです。

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