Lawrence(ロウレンス)
カンザスシティから70号線で西へ30分ほど。
全米ナンバーワンの伝統校、カンザス大学(University of Kansas,KU、ジェイホークス)の所在地。
カンザス大学ジェイホークス
何と言ってもバスケットボールというスポーツの考案者、ジェイムス・ネイスミスが初代コーチという歴史が売り物。
数々の伝説的コーチを生んでおり、KUのホームに名前がつくフォッグ・アレン。その弟子でこれもケンタッキー大学のホームアリーナに名前がつくエイドルフ・ラップ。そしてオレゴンステイト大学などをコーチした、ゾーンディフェンスの権威ラルフ・ミラー。これもノースカロライナ大学のアリーナに名前がつくディーン・スミス。大御所と言われる面々を輩出してきた。
成績も抜群で、優勝3回、準優勝5回、ファイナルフォー出場13回。最近ではNCAAトーナメントに”出なかった”のを、1989年までさかのぼらなければならない、超名門。
良いコーチが長く指揮することが特徴で、現在のビル・セルフでまだ8代目。うち、負け越したのがネイスミスだけというのが面白い。OBもそうそうたる面々で、上記コーチ以外では、レジェンド、ウィルト・チェンバレンを筆頭にポール・ピアース、ニック・コリソン、ドリュー・グッデン、スコット・ポラード、カーク・ハインリック、ラエフ・ラフレンツ、ダニー・マニング、グレッグ・オスタータグ、ジャック・ボーン。さらにブレイザーズのGMを務めたケビン・プリチャードなどなど・・・すさまじい。
観戦難易度は全米でも有数の難しさで、"always sold out"校の一つ。
ホーム、アレンフィールドハウスは16,300人収容で、1955年完成の歴史あるアリーナ。”ハイスクールアトモスフィア”と言われる雰囲気は最高級。聖地の一つである。
Wichita(ウィチタ)
州最大の町。カンザスシティから3時間弱。有料道路カンザスターンパイク(35号線)使用。そのまま南下すればオクラホマシティまで2時間半。
ウィチタステイト大学ショッカーズ
メジャースポーツは持っておらず、ウィチタスタイト大学(Wichita State University)ショッカーズのスポーツが看板。
ミズーリバレーカンファレンス(MVC)に所属する中堅校。MVCは非常に質の高いリーグで、ショッカーズの人気も高い。
OBではゼイビア・マクダニエルが有名。彼の時代にはノースカロライナ大学、アリゾナステイト大学とともに、日本で公式戦を戦った。他にはクリフ・リビングストンやアントワン・カー。1965年、2013年のファイナルフォー進出が最高成績。
キャンパス内に2003年にオープンしたチャールズコークアリーナは10,000人を超える収容。大人気で、チケット入手が難しい。
Manhattan(マンハッタン)
70号線を西に向かって、カンザスシティから1時間半ほどかかる田舎の大学町。ニューヨークのマンハッタンから名前を取ったとされるが、人口はわずか数万人。カンザスステイト大学(Kansas State University,K-State、ワイルドキャッツ)の所在地。
カンザスステイト大学ワイルドキャッツ
かつてはカンザス大学としのぎを削った伝統校。2010年のNCAAベスト8は久しぶりの好成績。最近はマイケル・ビーズリーやビル・ウォーカーを出した(ただし早々にNBA行き)。’80年代前半にローランド・ブラックマン、後半にミッチ・リッチモンドというスターガードを生んだ。
トライアングルオフェンスで有名なテックス・ウィンターやジャック・ハートマン、ロン・クルーガーといった名コーチがプログラムを守ってきた。現コーチは2005年にデロン・ウィリアムスらを擁してイリノイを準優勝に導いたブルース・ウェバー。
ホーム、ブラムレイジコロシアムは13,000人近く入る器で、1988年にキャンパス内に完成。