ゴンザガが1位キープ!
4週連続!八村塁が所属するゴンザガ大学がAP、USA TODY両方のランキングで1位です。
最大の難関だったアウェイでのセントメリーズ戦を乗り越えたゴンザガは、ホームでサンフランシスコ大、パシフィック大を一蹴。
WCCカンファレンスゲームは残り2ゲーム。アウェイでサンディエゴ大学と、最後がホームでのBYU(ブリガムヤング)戦です。サンディエゴはもちろん、WCCに加入後ゴンザガの最大のライバルのなりそうであったBYUでしたが、今季は力の差が歴然。油断禁物ですが、ホームでの最終戦、Zagsは序盤から全力で倒しにかかるでしょう。
単独ではない可能性はわずかに残しますが、5年連続22回目のWCCレギュラーシーズンチャンピオンは既に決定です。
(デイモン・スタウダマイヤーとテリー・ポーターという、元NBA選手が率いるパシフィック大とポートランド大が苦戦。典型的な「洗礼」。タヒロウ含め、リクルーティングが上手くいったポートランドは期待だけど、パシフィックとデイモンは厳しいと思う。)
近年、WCCカンファレンスはゴンザガの存在により”マイナー+”のリーグと認知されており、カンファレンストーナメント優勝(自動的にNCAAトーナメント出場)を待たずに、ゴンザガのAt large(推薦)は決定的。AP20位のセントメリーズと揃っての出場となるでしょう。
ポストシーズン、WCCカンファレンストーナメントは現地3月2日から7日まで。今年もラスベガスでの開催です。第1シード、ゴンザガは準々決勝から登場。優勝して、33勝無敗でのNCAAトーナメント突入が望まれます。
(良い意味で)あまりにもあっけなく、八村塁選手の、日本人男子選手初となるNCAAトーナメント出場が実現することとなりそうです。
ジョージワシントンは苦戦
一方、渡邊雄太選手のジョージワシントン大学はアウェイでの2ゲームを1勝1敗。
デビッドソン大学戦はホーム快勝のリベンジを食らって63-74、続くデュケーン戦には77-70で勝利しました。カンファレンスで順位争いを繰り広げるデビッドソンはスウィープしたかったところですが、2枚看板、プロ注目のジャック・ギブスと渡邊選手と同期のペイトン・オルドリッジが40分間フル出場のそれぞれ21点と27点。1月の対戦で渡邊選手に抑えられたギブスのリベンジに懸ける思いは強く、この活躍によりアトランティック10週間MVPに選出されることとなりました。
同じゲームで39分出場の渡邊選手は10点、3リバウンド、2ブロックという成績。
ジョージワシントンのカンファレンスゲームは残り4試合。ホームでvsジョージメイソンとvsマサチューセッツ、アウェイでフォーダムと戦った後、最終戦はホームで、現在リーグ首位タイのvsデイトンです。絶対に落とせません。残りを全勝しても10勝8敗(18勝13敗)。カンファレンス3位に食い込めたとしても、この成績ではNCAAトーナメント出場推薦を得ることは困難。現地3月5日のデイトン戦に照準を合わせ、これに勝利。少しでも高いシードで出場し、カンファレンストーナメント優勝を目指すほか、マーチマッドネスの舞台に立つチャンスはありません。崖っぷちです。
カンファレンスの格が”ミッドメジャー+”と、WCCよりもレベルの高いアトランティック10のカンファレンストーナメントは開催が遅く設定されており、現地3月8から12日。今年の会場はピッツバーグです。
ここまでの渡邊選手のスタッツを見ましょう。
得点とシューティング↓
その他↓
チームの成績ともども、物足りないとする向きもあるでしょうが、全てのカテゴリーで向上が見られる渡邊はすごい選手。フリースローの確率などは、Bリーグの選手のものと比べると尚更唸ってしまう数字です。これまでの日本人選手とは違う、規格外のプレイヤーであることは間違いありません。
メジャーカンファレンス動向
ゴンザガを追う2位ビラノバ、3位カンザスは見事にキープ。それぞれビッグイースト、ビッグ12の単独優勝が目の前です。特にカンザスのウェストバージニア戦リベンジと、敵地でのベイラー撃破は圧巻でした。
一方で、ランキング4,5,6位に並ぶアリゾナ、UCLA、オレゴンの所属するPAC12の優勝争いは目が離せません。残る注目のマッチアップは現地2月25日、UCLA@アリゾナです。
ランキングに6校を送り込んでいる最強リーグ、ACCも大混戦。ランキングではルイビル(7位)、ノースカロライナ(8位)、デューク(10位)、バージニア(18位)、フロリダスイテイト(19位)にノートルダム(21位)の順ですが、カンファレンスでの順位はもうカオスです(笑)。リーグ優勝はどうやらルイビル、、ノースカロライナ、デューク、そしてノートルダムに絞られそう。直接対決も含め、全米注目の強烈なゲームを残します。
カンファレンスの盟主ケンタッキーがホームでUCLAとカンザスに敗れているため、リーグの格がやや下がったSECは、フロリダが復活。ビリー・ドノバンのNBA行きで危ぶまれたプログラムでしたが、SEC12勝2敗でケンタッキーと首位タイにつけます。リーディングスコアラーでリックバリーの末の息子、キャニオン・バリーの下手投げフリースローは渡邊選手も真っ青の成功率899!
以上、ハイメジャーカンファレンスはレギュラーシーズン優勝校さえ予想が全くつかない状況で、そのままカンファレンストーナメント、そしてNCAAトーナメント突入となるわけですから、3月のアメリカがいつもどおりの「狂気」で包まれることは間違いありません。
その「狂気」の舞台に、史上初めて日本人選手が登場します。できれば2人揃っての雄姿が見たい!