*ゴンザガ、ジョージアテックの今週のゲーム日時に誤りがありました。申し訳ないです。
NCAAバスケットボール最新ランキング
激動の1週間。
TOP25内、実に5校が入れ替わるという激しさでした。
中でもショッキングだったのは前週2位のアリゾナ。まさかの3連敗を喫し、一気にランク外に急降下。
例年通り感謝祭に合わせ、主にリゾートで様々なトーナメントイベントが行われました。
中でもスペシャルなものだった、ポートランドでのPK80フィルナイトインビテーショナル!
ゴンザガが参戦して注目されたこのイベント、8校ずつに分かれてのトーナメント優勝はそれぞれデュークとミシガンステイト。終わってみれば前評判通りの2校の優勝でしたが、特にデュークとゴンザガが入ったモーションブラケットは激戦の連続。NCAAトーナメントのエリート8クラスの学校が一都市に集まってしのぎを削るという、カレッジバスケットボール史上最高、最強のインシーズントーナメントとなりました。
モーションブラケットのベスト4はデューク、フロリダ、ゴンザガにテキサス。準決勝2ゲームに、テキサス対ゴンザガの3位決定戦までもがオーバータイムにもつれ込むという、実力伯仲、ハイレベルなもの。2敗しましたが、デューク、ゴンザガといずれも延長戦を演じたテキサスも十分ランク校に値するチーム。
ビクトリーブラケット決勝も好ゲームが期待されましたが、MSUがUNCを圧倒。予想外の内容も、特にディフェンスにおいて大きな差がありました。ノースカロライナは13位に後退。
このイベントに参加した16校中、10-12校はNCAAトーナメントに出てきそう。ファイナルフォーはもちろん、優勝校が出たとしても不思議ではありません。
PK80に続くイベントとしては、バハマで行われたバトルフォーアトランティス。
開始7年目と「若い」イベントですが、すっかりお馴染み。今年もランク校を含んだ8チームが参加。アップセットが続出する、最もエキサイティングなイベントとなりました。
アリゾナとビラノバの争いと目された大会でしたが、アリゾナがノースカロライナステイト、サザンメソジスト(SMU)、そしてパデューに3連敗。NBA候補の1年生、バハマ出身のディアンドレエイトンには散々な里帰りとなってしまいました。
ビラノバは貫禄の優勝でしたが、2位に入ったのがノーザンアイオワ(UNI)という荒れ方。ランク外でありながら、UNIとSMUにNCステイト、さらにテネシーやウェスタンケンタッキー(WKU)まで、3月の本番で侮れない学校がその実力を見せつけた結果です。
そしてハワイはマウイ島で行われたマウイインビテーショナル。
今年34回目を迎えた伝統ある大会を制したのはノートルダム。前週13位から5位まで上昇。格上とされたウィチタステイトを67-66という接戦で退けました。ほか、LSUとマーケット、VCUやミシガンあたりも健闘。今後に注目。
この他、バークレーズセンタークラシックを制したミネソタ、NITシーズンティップオフ優勝のバージニア、ジョージワシントンも参加したラスベガスインビテーショナル優勝のアリゾナステイト、ホールオブフェイムクラシック優勝のベイラー、準優勝クレイトンなどが順位を上げました。
カンザス、ケンタッキーなどは楽な相手に快勝しての”棚ぼた”アップ。ただし、アウェイでのUSC戦に勝利したテキサスA&Mと、エースプレイヤー、ロバートウィリアムズの評価は大きく上昇しています。
毎度お馴染みケンポンランキングでは、1位カンザス、2位ビラノバ、3位バージニア、4位ウィチタステイト、5位にテキサスA&Mときて、6位MSUで7位にようやくデューク。以下・・・15位ゴンザガ、63位ジョージアテック、174位ジョージワシントン、303位ポートランド。
Game of the week
フロリダ111-105ゴンザガ(2OT)
オーバータイムにもつれこむ好ゲーム続出でしたが、やはりこのゲーム。
ゴンザガには何度も勝つチャンスがおとずれましたがモノにできず。。。昨季のリベンジを食らいました。フロリダのスリーポイントは17/36、47.2%という高確率。平均得点99.5は全米2位。そしてチームのアシスト/ターンオーバー比率が2.01で全米3位という、統率の取れた好チーム。ビリー・ドノバンに代わって指揮を執る、フロリダはマイク・ホワイト時代の幕開けです。
なお、”裏Game of the week”はこちら↓
ブルックリンでのバークレーズセンタークラシックFinal。アラバマvsミネソタの好カードは、ゲーム途中に乱闘が発生。この際コートに入ったアラバマのベンチメンバーの多くが退場処分となり、その後ファウルドアウト、怪我までが重なったアラバマは最終的に3人で戦う羽目に。その3対5の時間帯、注目の1年生コリンセクストンを中心としたアラバマが健闘。もう少しで勝ってしまうというクレイジーなゲームでした。
NBAドラフト2018に向けた注目選手
マービンバグリーⅢ(デューク大学1年生、6-11、フォワード)
(ベタベタな順番ながら)エイトン、バンバに続く3人目はバグリー。
同じレフティであるベンシモンズよりも1インチ背の高いプレイヤー。シモンズ同様、万能タイプ。ウェイトがシモンズよりも軽いことと、スピードに欠けるとの評価がありますが、ここまで5ゲーム中4ゲームでダブルダブル、全試合2桁得点の怪物1年生。平均22.3ppg、11.3rpgは、いずれもナンバーワンチームDukeにおいて1位。フリースロー成功率61%が少々気になりますが、バグリーも2018年NBAドラフトにおける1位指名候補。
*ミズーリ大学の1年生、マイケル・ポーターJr.が怪我によるシーズン全休をアナウンス。大変残念。
NCAAにおける日本人、日本所縁の選手所属校の動向
ジョージワシントン大学と渡邊雄太
ホームでニュージャージー州の無名校ライダー大学に65-67でまさかの敗戦。ラスベガスインビテーショナルにのぞんでの対ゼイビアを64-83、3位決定戦vsカンザスステイトを59-67と3連敗。通算2勝4敗、上記のとおり、ケンポンランキングで174位となりました。
ジョージワシントンはスケジュールがやや厳しい。ランク校ゼイビアとカンザスステイトのハイメジャーはもちろん、ライダー大学も決して弱くない学校でした。渡邊雄太はじめ、タレントはそこそこ揃っているだけに、勝ち癖をつけたいところ。しかし、次戦11月30日(日本時間)のモーガンステイト、12月4日(同)のテンプルも楽な相手ではありません。ホームゲームで弾みをつけたい。
渡邉はライダー戦でダブルダブル(16点、13リバウンド+6ブロック!)も、vsゼイビアは16点、3リバウンド。カンザスステイト戦は7点、4リバウンドに終わりました。スリーポイントの不調が続き、3ゲームで1/11。チームともども苦しいスタートとなっています。
わかっていたことですが、ディフェンスでの負担がそのままシューティングスランプに繋がっているように思えます。出場時間が平均38.5分で全米4位(!)の渡邊への期待は大きい。*3500人以上いる、NCAAディビジョン1全選手の中で4位です。ゴンザガの開幕戦の相手でもあったテキサスサザンのジェファーソン。彼はフル出場。オーバータイムもあったため、平均40分以上という異常値です。
得点はある程度チーム内でシェアできているだけに、、、スリーポイント。この確率向上を望みたい。
ゴンザガ大学と八村塁
上でも少し触れたとおり、PK80に参戦。オハイオステイトに快勝した後、セミファイナルのvsフロリダ、3位決定戦のvsテキサスはいずれもOTの大激戦。通算5勝1敗はまず想定内の結果でしょう。ランキングは2つ上げての15位ですが、その戦いぶりは十分ファイナルフォー候補。
あれだけの選手が抜けながら、マークヒューはまたしても素晴らしいチームを作ってきました。
次は日本時間11月30日。ホームでテキサス州のインカーネイトワードという無名校と対戦後、同12月2日にこれもホームで、注目のvsクレイトン。PK80の経験が活きるでしょう。負けられません。
相変わらずファウルを気にしてなのか、vsオハイオステイト、vsフロリダとおとなしいゲーム(それぞれ5pts・4R、2pts・9R)が続きましたが、、、vsテキサス!まず1回目の(?)爆発で、20点9リバウンド。
もう八村塁がいつでも20-10のスタッツを残せる能力を持っていることは間違いありません。ただ、「学年順に」とも言えるほど役割がシーズンごとに巡ってくることが特徴であるゴンザガにおいては、八村に大きな数字を任せる必要がないのです。激戦となったフロリダ戦。ペイントで止めようのないランニングフックを連発し、ゲームハイの39点をあげたジョナサンウィリアムズ3世。大事なFTミスはあったものの、鋭いドライブを見せて故郷ポートランドに凱旋したガード、サイラスメルソン。そして大胆なプルアップスリーを沈め、完璧な成長をみせているPGジョッシュパーキンス。
2017-2018ゴンザガは、彼ら3,4年生のチームです。
加えて、八村同様にその才能を見込まれているフランス人キリエンティリ、心身ともにスーパーフレッシュマンと認知されているウィング、コリーキスパート、スコアラーの片りんをのぞかせるザックノーベルjr.。さらにビッグマンのジェイコブラーセンに、ジェシウェイドとジェレミージョーンズも名前をおぼえるべき選手。ゴンザガの層は昨年にも増して厚い。
もはや本人にとってどうでもよい情報でしょうが、NBAドラフトネットにおいて、八村は現在19位。そしてついに、NBAドラフトルームに、二巡目52位で名前が載りました。現在9.9ppg、5.5rpgである八村には、「どちらも正しい評価」であると言えます。
現段階ではハンドリング、スリーポイントを含めたシューティング、そしてディフェンスにおいてもまだまだ向上が求められる八村。同級生で、同じくベンチから出てきて10.0ppg、5.9rpgの数字を残した7フッター、ザックコリンズのように”ポテンシャル”でNBAに進むか、活躍が約束されるはずのゴンザガにもう1,2年残るか。
今季活躍すればすればするほど、2018年春は悩ましい季節になるでしょう。
この名物アカウントも動画作成!↓
ジョージアテックとシェーファーアヴィ幸樹
上海でUCLAに敗れたのち、いずれもホームで格下相手に3連勝。通算3勝1敗とし、次戦、日本時間11月29日は注目のACC/BIGTENチャレンジ、vsノースウェスタンです。
シェーファーアヴィ幸樹選手は、テキサス大学リオグランデバレー戦、1分のみの出場でしたが、ウォークオンの1年生にして早々のディビジョン1デビュー。
ポートランド大学とタヒロウディアバテ
*Yoko Miyajiさんのツイートを受け、ディアベイト→ディアバテとします
ゴンザガ同様、地元でのPK80に参戦。1回戦でいきなりディフェンディングチャンピオン、ノースカロライナと対戦。78-102と完敗し、敗者戦でオクラホマに71-93、ディポールに69-82と3連敗(通算2勝4敗)。
強豪が揃ったイベントで、この結果は驚くものではありません。ポートランドは若いチーム。次戦、ホームでのNAIA校ムルトノマ戦(日本時間12月1日)は楽勝でしょう。続いて日本時間12月4日、アウェイでのボイジステイトは難しい。5勝1敗のBSUは、元ゴンザガのアシスタント、レオン・ライスが率いる好プログラム。
タヒロウはノースカロライナ戦で3点・4R、オクラホマ戦0点・2R、ディポール戦は2点・2R。もがいていますが、スターターに定着!1年生にして15.2分の出場時間は見事です。
ピマコミュニティカレッジ(NJCAA)と榎本新作(アイザイアマーフィー)
ACCAC(アリゾナコミュニティカレッジスレティックカンファレンス)ゲームが始まったピマCCは開幕5連勝。榎本新作(アイザイアマーフィー)は16.4ppgでリーディングスコアラー。しかも出場時間をシェアしての数字ですから大したものです。→スタッツ
今週の注目は、日本時間12月1日の5位ノートルダム@3位ミシガンステイト(ACC/BIGTENチャレンジ)。