今野紀花選手のルイビル大学女子と、NCAAトーナメント2022
開幕戦のvsアリゾナをオーバータイムの末に落としたものの、その後は10連勝。
この投稿時点で、APランキング3位につけた、今野紀花選手のルイビル大学女子バスケットボール。
ACCという、全米屈指のカンファレンスでの激戦が待ち構えるものの、この時点で、11年連続24回目(!)(コロナにより2020年は開催されず)のNCAAトーナメント出場は濃厚。
そして、3年ぶりのファイナルフォー、初の優勝も視野に入ってきました。
女子NCAAトーナメント2022
メンズほど頻繁な更新は期待できませんが、ESPNがおなじみの”ブラケットロジー(NCAAトーナメントシード予想)”をリリースしています。→こちら*リリースは現地12月23日
これによると、ルイビルは2位シードの一角。
リージョン(地区)と #1#2シード | 1位シード校 | 2位シード校 |
東部(コネティカット州ブリッジポート) | ノースカロライナステイト(5) | テネシー(7) |
南部(ノースカロライナ州グリーンスボロ) | サウスカロライナ(1) | インディアナ(8) |
中西部(カンザス州ウィチタ) | アリゾナ(4) | ルイビル(3) |
西部(ワシントン州スポケーン) | スタンフォード(2) | テキサス(12) |
※男子同様、(いわゆる)スウィート16とエリート8の戦いは、4つの地区(会場)に分かれて実施。
※男子と異なるのは、4地区に進む前の1,2回戦を、各1-4位シード計16校のホームで行われること。
熟考されたブラケット(組み合わせ)であるとは思います。
現在のAPランキングで、ルイビルよりも下であるアリゾナやノースカロライナステイトが1位シードになってはいますが、重要なのは割り振られる地区(と相手校)です。
ルイビルは1,2回戦をホームで戦えるのはもちろん、4つの地区の中では移動が楽なウィチタでのリージョナル戦。
1位シード・アリゾナは上記のとおり一度負けている、2021準優勝の強豪ですが、勝機は十分。
サウスカロライナ(USC)に取って代わっての、ルイビル→グリーンスボロという移動が理想ではありますが、いまだ無敗の女王USCはそうそう負けそうにありません。
西のスポケーンは2位スタンフォードの牙城ですし、コネティカット州ブリッジポートは4位シード・コネティカットが控えています。これはあまりにもUConnに好条件。
もちろん、カンファレンスゲーム(リーグ戦)はこれからですし、同じ地区のジョージアやアイオワなどは手ごわいですが、現段階ではかなり現実的、ルイビルにとって理想的なブラケットであると言えます。
※コロナの影響による変更、昨季と同じくの無観客・バブル開催は何とか回避してほしい。
今野紀花選手、日本人選手のクリスマス
NCAA、アメリカに限らず、海外でプレイするというのは大変なことだと思います。
はっきり言って、もうそれだけで賞賛モノ。
加えて、NCAAなど学生アスリートは文武両道を求められるうえに、忌々しいコロナ。
厳しい環境の中にあって、家族の存在はかけがえのないものでしょうが、海外でプレイする以上、(特にNCAA選手はコロナがなくとも)帰省はままなりません。
今季もノンカンファレンスゲームで多くの遠征をおこなった、ルイビル大学女子バスケットボール。
サウスダコタ、ワシントン、カリフォルニア、コロラド、そしてコネティカット。
それぞれの遠征先に、地元が近い選手の家族は応援に駆けつけていましたが、今の状況で海外渡航は難しい。
今週はクリスマスブレークでゲームはなく、アメリカ人選手の多くは帰省して家族と過ごしたようです。
そんな中、東部コネティカット州遠征(UConn撃破)後の今野選手のツイートは、コネティカットに近いニューヨーク・マンハッタンからでした。
「あたたかいな」と感じたのは、このツイートに対してのリプライ。
チームメイト、ペイトンベルハースト選手のお母さん、ロビン(ベイカー)さんの"Have fun and enjoy your break! Merry Christmas!"。
家族とクリスマスを過ごすことはおそらく困難な状況にある今野選手への、このシンプルなメーセージが心に残りました。
そして、NCAAディビジョン1男子のミッドメジャー(中堅校)・チャールストン(College of Charleston)ヘッドコーチによる、NCAAに向けてのツイート。
「今後、クリスマスに帰国できない留学生選手たちに、プレゼントを届けることを検討してください。150~200ドルくらいが限度でしょうか?」
素晴らしい提案!!!
4年生フォワード・エミリーイングストラー
シラキュース大学からの転校生であるイングストラー。
そうなんです。
彼女のタトゥが気になっていました。
→こちら
ニューヨーク出身のイングストラー。
クイーンズからルーズベルト島への転居。
このタイミングでの投稿を、興味深く読みました。
アメリカ人女子選手のBio(経歴)に必ずと言っていいほど掲載される、”(幼少期)男子選手が相手だった”という箇所。
日本ではどうでしょうか。
イングストラーは優勝するためにルイビルに来たはず。
もちろん、今野選手も。
Go Cards!
2022年NCAAファイナルフォーの会場は、ミネアポリスのターゲットセンターです。