NBAゴールデンステイト・ウォリアーズ。
今季も絶好調のチームを束ねるコーチ、スティーブ・カー。
ご存知の通り、選手としても活躍したカー。
部屋を整理していたら、懐かしいVHS(!)が出てきたので見ていました。
1988年。BSの放送で、スタンフォード大学@アリゾナ大学。アリゾナのポイントガードがスティーブ・カーでした。
解説が、中村和雄さん。当時は共同石油(現JX)の女子ヘッドコーチ。
この年はアリゾナがものすごく強くてファイナルフォーまで進むのですが、両チーム、日本に縁のある人が多いのです。
まずスタンフォード。
スターターで最後に紹介されるハワード・ライトは1990年代後半に日本リーグでプレイ。
また、この映像では出てきませんが、エリック・レベノというビッグマンも卒業後に日本でプレイ。引退後に母校スタンフォードのアシスタントコーチとなり、その後ポートランド大学のヘッドコーチに。ポートランド大学では現トヨタ自動車アルバルクのガード、伊藤大司選手を指導しています。*2016年オフ、成績不振により解任されてしまいましたが。
そしてヘッドコーチのマイク・モントゴメリー。
彼はこのゲームの数年後、ジャパンクラシックというNCAAの有望4年生選手を集めたイベントでコーチとして来日。そこで日本の大学コーチがアシスタントとしてついたのですが、
これが縁で、ジョン・パトリックというガード選手が近畿大学へ留学。パトリックはその後丸紅などでプレイ。現在はドイツリーグでコーチとして活躍中。
名将モントゴメリーはこの後スタンフォードを強くします。特にコリンズ(ジェイソン、ジャロン)、ロペス(ブルック、ロビン)の双子のリクルートは強烈な印象。
*ロペス兄弟の高校、フレズノのサンホアキンメモリアルは当時クインシー・ポンデクスターも擁した超強豪。ポンデクスターはシアトルのワシントン大学へ。
1998年にはマーク・マドセンも擁し、ファイナルフォーまでチームを導きました。
さらにその手腕をかわれて2004年から2006年までゴールデンステイト・ウォリアーズのヘッドコーチに就任。成績はいまいちでしたが、今度は同じサンフランシスコベイエリアの強豪、カリフォルニア大学のコーチとなり、数年前に引退しました。
アリゾナ。
最初に紹介されるアンソニー・クックは1989年NBAドラフトで一巡目指名も大きな活躍は出来ず。ジャーニーマンとなり、日本のいすゞでプレイ。ただその時はもうブヨブヨ(失礼!)でした。。。
続いてはご存知ショーン・エリオット。奥さんが日本人ですよね、たしか。
↓これは学生時代。
白人センターのトム・トルバートはこの1988年NBAドラフトで34位指名。けっこうNBAで生き残ってウォリアーズにも在籍(そんなに強くなかったけど)。現在はウォリアーズのラジオ番組で活躍中とか。
最後にスティーブ・カー。
この人はタフ。不屈。
1986年に、当時のアリゾナ大学ヘッドコーチで殿堂入りしている名将ルート・オルソンが指揮するアメリカ代表のメンバーにショーン・エリオットとともに選出。アメリカは優勝するも、準決勝ブラジル戦でカーは大けが。リハビリから復活。
1988年にアリゾナを初のファイナルフォーに導き、同年ドラフトで50位指名。選手として5回のNBAチャンピオン(シカゴ・ブルズで3回*3連覇、サンアントニオ・スパーズで2回)。
いずれも主役というわけではなかったけど、コーチとしてのキャリアに大きく役立っていると思う。
冒頭の動画。このスターター紹介、好きだなぁ。