2016年NCAAトーナメントはファイナルフォーが出そろいました!
特に1,2回戦。荒れに荒れましたけど、最終的にはメジャーな学校が残りました。シラキュースは第10シードからの勝ち残りでしたが。
4校全て、ナイキ校です。
今回はそんなバスケットボール強豪校以上に、日本では人気がありそうなアメリカ東部の私立校のリーグ、アイビーについて簡単に紹介したいと思います。
アイビーリーグ(Ivy League)
スポーツ奨学金を導入していないため、バスケットボールをはじめとしたスポーツは基本的に強くない。*よく例えられる、日本の東京六大学の、東大野球部のイメージ。アイビー8校はすべて私立ですが。
それでも今年のNCAAトーナメントでは、アイビー代表のエール(イェール)大学が格上の強豪ベイラー大学をやぶったり、デューク大学のコーチKの弟子にあたるトミー・アマカーが指揮をとるハーバード大学なども近年番狂わせを起こしています。
運動能力で劣りながらも、究極の文武両道選手が知力をフルに駆使してスポーツエリートに立ち向かう様は見ごたえがあります。
象徴的なのは1996年のNCAAトーナメント。ディフェンディングチャンピオンのUCLAを、プリンストンオフェンスで下したゲームでしょう。*UCLAは、いまや日本に帰化した桜木ジェイアール(JR・ヘンダーソン)や、同じく日本で活躍したチャールズ・オバノンらを擁した強豪でした。
ではそのプリンストン大学から紹介を。
プリンストン大学(Princeton University)タイガース
タイプ | 私立 |
ロケーション | ニュージャージー州プリンストン |
ニックネーム | タイガース(Tigers) |
チームカラー・スクールカラー | オレンジ、ブラック |
バスケットボールアリーナ | ジャドウィンジム(6,854人収容) |
フットボールスタジアム | プリンストンスタジアム(27,773人収容) |
オフィシャルサプライヤー | ナイキ(2021年2月現在) |
主な出身NBA選手:
何といってもビル・ブラッドリー。殿堂入りしている選手で、1964,1965年のSweet16入りに貢献。民主党所属の政治家としても活躍。大統領候補になったことも。
ほか、NBA選手ではないが現在ジョージタウン大学ヘッドコーチをつとめるジョン・トンプソン3世もOB。知将。
概要、その他情報:
NCAAトーナメント出場24回はアイビーリーグ最多の名門校。
ピート・キャリルが考案した「プリンストンオフェンス」は、日本も含めた世界のバスケットボール界に大きな影響を与えた。
日本での一般的な知名度はハーバードなどに劣るが、バスケットボール界での知名度は高い。
オレンジとブラック配色のアパレルは人気。
ハーバード大学(Harvard University)クリムゾン
→こちらもどうぞ
タイプ | 私立 |
ロケーション | マサチューセッツ州ケンブリッジ(ボストンエリア) |
ニックネーム | クリムゾン(Crimson) |
チームカラー・スクールカラー | 真紅 |
バスケットボールアリーナ | ラビーテスパビリオン(2,195人収容) |
フットボールスタジアム | ハーバードスタジアム(30,323人収容) |
オフィシャルサプライヤー | ナイキ(2021年2月時点) |
主な出身NBA選手:何といってもジェレミー・リン。
概要、その他情報:
元々世界一の学業レベルとされた有名校。
そこからジェレミー・リンというNBAスター(しかもアジア系)が生まれたから・・・しかしリンは4年間で一度もNCAAトーナメントに出れていない。
トミー・アマカーという、あのコーチKの弟子でDuke出身のヘッドコーチ(名ポイントガードでした)が着任して5年。2012年に、実に66年ぶりのNCAAトーナメント出場を果たした。そこから4年連続出場。2013,2014年にトーナメントで1勝。
2015年もノースカロライナ大学相手に2点差の惜敗。アマカーは究極の文武両道選手を積極的にリクルート。運動能力に長けたプレイヤーが多いのはこれまでのアイビースクールでは異色。
トーナメント出場はわずか5回。うち4回が2012年以降だから、アマカーの手腕が際立つ。
グッズはニックネームどおりの深紅が揃う。日本でも人気。エール(イェール)とのライバル関係(特にフットボール)が有名。
エール(イェール大学(Yale University)ブルドッグス
タイプ | 私立 |
ロケーション | コネティカット州ニューヘブン |
ニックネーム | ブルドッグス(Bulldogs) |
チームカラー・スクールカラー | ブルー |
バスケットボールアリーナ | ペインウィットニージム(2,532人収容) |
フットボールスタジアム | イェールボウル(64,246人収容) |
オフィシャルサプライヤー | アンダーアーマー(2021年2月時点) |
主な出身NBA選手:6-11のビッグマン、クリス・ダドリーの存在が際立つ。
フットボールの方が有名で、グラント・ヒルのお父さんカルビンがYaleからNFLに進んでいる。
ブッシュ大統領親子もOBとして有名。
概要、その他情報報:
2016年、ハーバードらを差し置いてNCAAトーナメントに出場したのはエール(イェール)。しかしトータルではわずか4回の出場で、今年はなんと54年ぶりだった。。。
チームカラーはブルー。日本でもよくスウェットシャツやTシャツを見かけます。
ペンシルバニア大学(University of Pennsylvania)クェーカーズ
タイプ | 私立 |
ロケーション | ペンシルバニア州フィラデルフィア |
ニックネーム | クェーカーズ(Quakers) |
チームカラー・スクールカラー | ブルー、レッド |
バスケットボールアリーナ | ザ・パレストラ(8,722人収容) |
フットボールスタジアム | フランクリンフィールド(52,593人収容) |
オフィシャルサプライヤー | ナイキ(2021年2月時点) |
主な出身NBA選手:ロケッツでチャールズ・バークリーに”いじられた”マット・マロニーが有名。そしてマロニーとバックコートコンビを組んだ、前Pennヘッドコーチのジェローム・アレン。
概要、その他情報:
最近までプリンストンと2強を形成していたのがペン。
NCAAトーナメント出場23回はプリンストンに次ぐ。
ホーム、ザ・パレストラは”カレッジバスケットボールの聖堂”と呼ばれるほど荘厳なジム。
コロンビア大学(Columbia University)ライオンズ
タイプ | 私立 |
ロケーション | ニューヨーク州ニューヨーク |
ニックネーム | ライオンズ(Lions) |
チームカラー・スクールカラー | ライトブルー |
バスケットボールアリーナ | レビエンジム(3,408人収容) |
フットボールスタジアム | ウィエンスタジアム(17,000人収容) |
オフィシャルサプライヤー | ナイキ(2021年2月時点) |
主な出身NBA選手:一般的に有名な出身NBA選手はゼロ。が、日本代表選手松井”KJ”啓十郎の母校として有名。
概要、その他情報:
NCAAトーナメント出場はわずか3回。しかも最後が1968年と、長らく遠ざかっている。
KJ松井の時代はプリンストンとペンの2強だった。ニューヨークにあるためか、日本での知名度はそこそこ?
ノースカロライナと同じ、ライトブルーがチームカラー。
ダートマス大学(Dartmouth College)ビッググリーン
タイプ | 私立 |
ロケーション | ニューハンプシャー州ハノーバー |
ニックネーム | ビッググリーン(BigGreen) |
チームカラー・スクールカラー | グリーン |
バスケットボールアリーナ | リーデアリーナ(2,100人収容) |
フットボールスタジアム | メモリアルフィールド(15,600人収容) |
オフィシャルサプライヤー | ナイキ(2021年2月時点) |
主な出身NBA選手:著名な選手はゼロ。
概要、その他情報:
グリーン配色が有名で、ファッション誌にはたびたび登場する名門校。
7回NCAAトーナメントに出場しているものの、最後は1959年。。。
コロンビアと対照的に、山奥にある学校。
グリーンがスクールカラーでグッズは人気。
コーネル大学(Cornell University)ビッグレッド
タイプ | 私立 |
ロケーション | ニューヨーク州イサカ |
ニックネーム | ビッグレッド(BigRed) |
チームカラー・スクールカラー | レッド |
バスケットボールアリーナ | ニューマンアリーナ(4,472人収容) |
フットボールスタジアム | スコールコップフィールド(25,597人収容) |
オフィシャルサプライヤー | ナイキ(2021年2月時点) |
主な出身NBA選手:著名選手ゼロ。
概要、その他情報:
NCAAトーナメント出場はわずか5回だが、2008,2009,2010年と連続出場を果たし、2010年には2勝して16強入り。旋風を巻き起こした。
ジョン・ウォール、デマーカス・カズンズらのケンタッキー相手にも健闘。
ニックネーム通り、グッズは赤で統一。
ブラウン大学(Brown University)ベアーズ
タイプ | 私立 |
ロケーション | ロードアイランド州プロビデンス |
ニックネーム | ベアーズ(Bears) |
チームカラー・スクールカラー | ブラウン、レッド |
バスケットボールアリーナ | ピジトーラスポーツセンター(2,800人収容) |
フットボールスタジアム | ブラウンスタジアム(20,000人収容) |
オフィシャルサプライヤー | ナイキ(2021年2月時点) |
主な出身NBA選手:著名選手ゼロ。
概要、その他情報:
第1回NCAAトーナメント1939年と1986年に出場と少ない。アイビーの中でも苦戦中。知名度もいまいちか。。。