NCAAカレッジバスケットボールトーナメント
今年もこの時がやってきました。
出場68校はセレクションサンデーとよばれる現地3月13日に発表されますが、各カンファレンストーナメントを勝ち抜くなどして、既に出場を決めた学校もあります。
*今日は八村塁選手が進学予定のゴンザガは出場決定。
メディアはブラケット(組み合わせ)予想に躍起ですが、これはまだわかりません(笑)。
今季は荒れました。
いつも以上に予想が困難、その分多くのアップセットを拝めそうです(笑)。
↓最新ランキング。このへんは高確率で出場するでしょう。*あのラリー・ブラウンが指揮する25位SMUはNCAAルール違反により出場不可。
AP Top 25
1.カンザス
2.ミシガン州立(ミシガンステイト)
3.ビラノバ
4.バージニア
5.ゼイビア
6.オクラホマ
7.ノースカロライナ
8.オレゴン
9.ウェストバージニア
10.インディアナ
11.マイアミ(フロリダ州)
12.ユタ
13.パデュー
14.ルイビル
15.アリゾナ
16.ケンタッキー
17.テキサスA&M
18.メリーランド
19.デューク
20.アイオワ
21.アイオワ州立(アイオワステイト)
22.ベイラー
23.テキサス
24.カリフォルニア
25.SMU(サザンメソジスト)
今回はそんなトーナメントの概要を。
出場は68校です。
元々は”すっきり”64校で争われていましたが、2001年よりオープニングラウンドとして、ゲームが組まれるようになりました。このイベントをファーストフォーとよんでいます。
今年も8校がまず対戦。勝ち上がった4校プラス60校により、1回戦が開始される仕組みです。
会場はオハイオ州の古豪、デイトン大学のホーム、University of Dayton Arena。わかりやすい名前です。1968年に完成した、14,000人弱収容のアリーナ。日本での知名度はそこまで高くありませんが、熱狂的なファンで有名です↓
この中に滑り込みたいのが渡邊雄太選手が所属するジョージワシントン大学。
期待のシーズンでしたがアトランティック10カンファレンスでは5位に終わり、ブルックリンネッツのホーム、バークレーセンターで行われる、カンファレンストーナメントを勝ち抜くほか、NCAAトーナメントへの道は残されていません。
それでも渡邊選手がプレイしている環境は他のどの日本人選手よりも高いレベルと言っていいでしょう。
↓カンファレンスチャンピオン、セントボナベンチャーとのアウェイゲーム。濃いーーー雰囲気の中、ジャンプボール跳んでるし!
トーナメント優勝に期待しましょう!
さてそれでは1回戦以降の会場を順番に。
1,2回戦
上位(シード)校はより地元に近い場所でプレイできるように振り分けられます。
ダンキンドーナツセンター(ロードアイランド州プロビデンス)
今季なかなか好調だったプロビデンス大学のホーム。12,000人ほど収容。プロビデンスと同じビッグイーストカンファレンスのビラノバ大学がここに振られそうです。いかにも東部らしいアリーナ↓
ウェルズファーゴアリーナ(アイオワ州デモイン)
デモインは州最大の都市。収容は16,000人ほどと立派。NBA Dリーグのアイオワ・エナジーの本拠。
PNCアリーナ(ノースカロライナ州ローリー)
ノースカロライナ州立大学のホームで収容2万人弱とNBA級。比較的新しいアリーナ。ノースカロライナ大学やバージニア大学はここに振られるでしょう。
ペプシセンター(コロラド州デンバー)
もちろんNBAナゲッツのホーム。こちらも収容は2万人弱。
バークレーズセンター(ブルックリン)
こちらもNBA、ブルックリン・ネッツの本拠で収容18,000人弱。アトランティック10カンファレンストーナメントの会場でもあります。渡邊選手も既にプレイ済み。強豪シンシナティ大学戦↓
スコットレイドセンター(ミズーリ州セントルイス)
ジョージワシントン大学と同じアトランティック10カンファレンス所属のセントルイス大学も使用することがある、22,000人収容の巨大アリーナ。カンザス大学がここでプレイしそう。
チェサピークエナジーアリーナ(オクラホマシティ)
NBAサンダーのホーム。18,203人収容。学校が非常に近いオクラホマ大学はここでプレイしたいでしょう。
スポケーンアリーナ(ワシントン州スポケーン)
ゴンザガ大学ホームではありませんが、スポケーンに所在。地元アイスホッケーのチーフスがホームとして使用。収容12,000人ほど。オレゴン大学がここでプレイしそう。ゴンザガもたまに使います↓
以上の8会場にそれぞれ8校が振り分けられ、1,2回戦。計6ゲームが行われます。8会場で勝ち上がるのは2校。これがいわゆる”スウィートシックスティーン(Sweet16)”。
リージョナルラウンド
16校は今度は4つの会場(地区)に振られます。”ファイナルフォー”とは、4つの地区それぞれを勝ち抜いた4校により争われるビッグイベント。
4つの地区とは、それぞれEast(東部)、Midwest(中西部)、South(南部)、そしてWest(西部)です。
Eastイースト
ウェルズファーゴセンター(フィラデルフィア)
NBAシクサーズのホームで収容2万人超えの巨大アリーナ。フィラデルフィア郊外にキャンパスがあるビラノバ大学もここを準ホーム的に使いますが、ここでゲームが出来れば非常に有利。
Midwestミッドウェスト
ユナイテッドセンター(シカゴ)
日本でもお馴染みのアリーナ。言うまでもなく、ホームとするのはシカゴ・ブルズ。勝ち進めば、ミシガン州立大学がここでプレイしそう。こちらも収容は2万人超え。カレッジにもよく使われます↓
Southサウス
KFC Yum!センター(ケンタッキー州ルイビル)
名門ルイビル大学のホーム。*ルイビルもルール違反で出場できません。収容22,000人超えと巨大。2010年完成と新しい。高ランクチーム、ゼイビア大学が近い。
Westウェスト
ホンダセンター(カリフォルニア州アナハイム)
ディズニーランドのそばにあるアリーナで収容約18,000人。クリッパーズがホームとして使用したこともありました。オレゴンはここでプレイしたところ。
そして最後にファイナルフォー!
このイベントはもはや2万人クラスのアリーナでは収まらない人気のため、巨大ドームの使用が当たり前になってきました。
今年の会場はヒューストン。2011年以来、5年ぶりです。
NRGスタジアム
NFLヒューストン・テキサンズのホームで収容が71,795人!
今年2月の第50回スーパーボウルの観衆は71,088人。
昨年インディアナポリスのルーカスオイルスタジアムで行われたファイナルフォーの決勝は観衆71,149人。
今年もスーパーボウル超え!でしょう。
日本から行きやすいのはアナハイムのホンダセンター。
ヒューストンも昔のコンチネンタル航空の名残で日本からの直行便があり、意外と訪ねやすい町。
NCAAトーナメントは是非見たいイベントですね。
↓1994年のプログラム。左が総合版、右はサクラメント会場版。
この時は1,2回戦を観戦。会場はサクラメント・キングスのホーム、アルコアリーナでした。
ここからファイナルフォーに進んだのはアリゾナ大学
デイモン・スタウダマイヤーがいた、素晴らしいチームでした。日本がらみだと44番!現在、NBL三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋のヘッドコーチ、レジー・ゲアリー↓
これは前年期待されながらアップセットを食らって凹んでいる写真(笑)。↓当時まだ無名だった、スティーブ・ナッシュのサンタクララ大学にやられました。
↓コーチ、ゲアリーがアリゾナのローカル番組で紹介されてます!
1996年のドラフトで2巡目56位指名。名門アリゾナ大学でスターターを務めた素晴らしい選手でした。運動能力が高かった。高校はオレンジカウンティ・サンタアナの名門校メイターデイ。このメイターデイー→アリゾナ大学という進路は、1997年にアリゾナが初優勝した時のMVPマイルス・サイモンや、2015年に1巡目8位でNBAデトロイト・ピストンズに指名されたスタンリー・ションソンと同じ。エリートコースです。
以上、ちょっと思い出したので書いてみました。
観に行かれる人はお気をつけて!