2016-2017 ジョージワシントン大学バスケットボール
気が早い話ですが書きたくなりました。
選手入れ替わりについては前回少し触れました。
ゲームスケジュールもそろそろ決まってきております。
<追記>
直近でアナウンスあり、フィラデルフィアの強豪テンプル大学とも12月にスケジューリングされたようです。
まずACC所属の強豪、マイアミ(フロリダ)大学とHome&Homeとよばれる定期戦の締結。一年ごとにそれぞれのホームで戦います。
今年はアウェイ。
年末にフロリダ州マイアミ郊外のコーラルゲーブルズにあるマイアミ大学キャンパスで。(こういうところに使われる。渡邊選手は文字どおりチームの「顔」になってきました。)
そしてシーズン開幕早々にカンザスシティで行われるカレッジバスケットボールホームオブフェイムクラシック。
4校で実施されるトーナメント形式で、超強豪カンザス大学、ジョージア大学、そしてアラバマ大学バーミンガム校(UAB)とともに参加。
ジョージワシントンはまずジョージア大学と対戦。勝てば決勝の相手はおそらくカンザス大学。
*このイベントは3位決定戦も行われます。昨年ランク校のバージニア大学を破ったように、このイベントでカンザスを叩くようなことが出来れば波に乗れます。
さらに12月4日、地元ベライゾンセンターにてジョージワシントンがメリーランド大学とともにホストしているBB&Tクラシックというイベントで、これもACCの強豪フロリダステイトと対戦することも決定。
フロリダステイトにはスラムダンク奨学生の猪狩選手とIMGアカデミーでチームメイトだったNBAスター候補、ジョナサン・アイザックの入学が決定しています。
その他11月にはビッグテン所属のペンステイトやリンク栃木で活躍したライアン・ロシターの母校シエナカレッジとも。
所属のアトランティック10カンファレンスは名前と違って14校が所属。
大所帯のため全校ホーム&アウェイ(アメリカではHome&Homeと呼ぶ)が実施不可能のため、シーズンに2戦行う「ペアリング」が先日決定しました。
これにより2016-2017シーズンにジョージワシントンがホームとアウェイで戦うチームは、デビッドソン(ステファン・カーリーの母校)、デュケイン(ピッツバーグ)、ジョージメイソン(2006年にファイナルフォーに進んだGWのご近所校。日本でも活躍した巨漢ジャイ・ルイスの母校)、リッチモンド(賢い私立校でプリンストンオフェンスを使う隠れた名門)、そしてVCUことバージニアコモンウェルス(2011年ファイナルフォー。トヨタの伊藤拓摩コーチの母校)。
その他デイトン、ロードアイランド、セントジョセフ、セントボナベンチャー、ラサール、フォーダム、セントルイス、そしてUMass(マサチューセッツ)とは一戦だけ。A10に強豪が揃っていることはご存知の通りです。
ここでTwitterにてお世話になっているアトランティック10バスケットボールをフューチャーしているサイト、a10talk.comさんの記事を紹介しておきます。
*当たり前ではありますが、非常にフェアな視点で追いかけているサイトです。@A10Talk
<ジョージワシントンがNCAAトーナメントに出場する5つの要素>
1.ポストシーズンの経験
言うまでもなくNIT優勝のことです。チャンピオンになるまでにはフロリダなどの強豪校との対戦がありました。トーナメントMVP、タイラー・カバノーと渡邊雄太を筆頭に、接戦を勝ち抜いた経験は非常に大きい、と。
2.コーチ・ロナーガンの”ベスト”(!)リクルート
アルゼンチンのフル代表メンバー、パトリシオ・ガリーノはじめ、インサイドの要ケビン・ラーセン、フロアリーダーのジョー・マクドナルドの抜けた穴はもちろん大きい。が、新たに入ってくる選手たちはヘッドコーチ、マイク・ロナーガン就任以来最高の選手たち、と。
中でもやはり、160センチのダーネル・ロジャース。
彼はとにかくまず日本で見たい!
*<追記>ロジャースはどうもジョージワシントン大学への入学を取りやめたようです。更新されたロスターにも名前がありません。正式な発表を待ちたいと思います。残念。。。
その他転校生については前回記事も参照ください。
3.戻ってくる”スター”!
タイラー・カバノーとYuta Watanabe!渡邊選手はもう「そういう」ポジションです。数字のみならず精神面でのリーダーシップも求められます。
4.またもやアイビーリーグから転校生
これも前回書いた通り、昨年に続いて名門アイビーリーグから転校生がやってきます。今年はジェレミー・リンの母校ハーバードから。カナダのモントリオール出身の6-7、パトリック・スティーブスです。昨季ハーバードで9.1ppgの成績を残したクレバーな選手。大きな助けになるでしょう。
5.今年もチャレンジャーで!
昨季、ジョージワシントンの下馬評は高くありませんでした。が、終わってみればNITチャンピオン。中心選手が抜けたこともあって、来季も今のところ評価は高くありません。悪い意味でのプレッシャーはない状態でシーズンを迎えることができそうです。
では最後に渡邊雄太選手とジョージワシントン大学の観戦情報について。
ワシントンDCについては以前書きましたがあらためまして。
ジョージワシントン大学というのは実はホワイトハウスに一番近いD1学校なんですよね。
キャンパスのあるエリア、Foggy Bottom(フォッギーボトム)とは日本の外務省にあたるアメリカ国務省の所在地でもあります。
*国務省の通称は"Foggy Bottom"。ポトマック川沿いの霧がよく発生する低地であることからついた名称。
世界一の強大国の心臓部とも言える場所にキャンパスがあるわけです。
↓スラムマガジンのワシントンDC地図
肝心のバスケットボールについては5,000人収容のホームアリーナがなかなか満員とはならない。
*立地が立地だけに、学生を除く地域住民などのファンはつきにくいんですね。
その分、チケットが取りやすい環境です。逆にチケット入手が難しいとされるのがジョージワシントンの北西にキャンパスのあるジョージタウン大学。ユーイングやアイバーソンらを出した日本でも知名度の高い大学で、ここはNBAワシントン・ウィザーズのホーム、ベライゾンセンターを使用している人気チーム。ただ最近はやや低迷。ウィザーズともどもベライゾンセンターでのゲームチケットが入手困難というわけではないので、ジョージワシントンの観戦と合わせられるのが便利。
ほかにもアメリカン大学やハワード大学があるワシントンDCエリアはバスケットボールマニアにはたまりません。
DCを出てもジョージワシントンのカンファレンスライバル校、ジョージメイソンや、現在このエリア一の強豪校メリーランド大学も十分観戦可能です。
成田から直行便もありますし、私も一度渡邊選手のジョージワシントン大学のゲームを観戦してみたいと思います。
なおバスケットボールとは関係ありませんが、エリア情報については意外にも(?)Airbnbのガイドが面白かった。こちらもぜひ覗いてみては。