2016NBAドラフト
NBAはプレイオフとは別に、ドラフトも約1か月後に迫ってきました。
2016年NBAドラフトは、6月23日(現地時間)にブルックリンのバークレーズセンターで行われます。
つい先日、NBAドラフトロッタリーにより、
1位 フィラデルフィア・セブンティシクサーズ
2位 ロサンゼルス・レイカーズ
3位 ボストン・セルティックス
という指名順位も確定しました。
すでに本家NBA.comがモックドラフトも掲載しています。
1位 ブランドン・イングラム(シクサーズ)
2位 ベン・シモンズ(レイカーズ)
3位 ドラガン・ベンダー(セルティックス)
となっておりますが、各指名予想は後日に回すとして、今回はNBAドラフト2016の全体像を。
こちらの記事が非常に参考になりました。
①ベン・シモンズ対ブランドン・イングラムの1位指名争いは、グレッグ・オデン対ケビン・デュラント以来のし烈さ
レベル的には2007年のオデンvsデュラントにかないませんが、一体どちらが全体1位にふさわしいのか、という争いです。
鳴り物入りでNCAAの強豪LSU(ルイジアナステイト)に入ったシモンズですが、最終的にチームをNCAAトーナメントに出場すら導けず。
脇役が揃っていたとはいえ、やはりワンマンチームだったテキサス大をトーナメントまで連れて行ったデュラントや、オハイオステイト大でファイナルフォーまで進んだオデンと比べると不満の残る成績です。
加えて、6-10というサイズながらオールラウンドプレイヤーという評価ですが、LSUでのスリーポイントは3本試投で1本成功というシューティングレンジの狭さ。
素晴らしい選手ですが、「支配的」とは言い難い評価は当然でしょう。
一方イングラムはとにかく細い。6-9という身長ですが、体重がわずか88kg。同じく細いと言われる、ジョージワシントン大学の渡邊雄太選手が6-8で体重は89kgありますから、その細さはよりフィジカルなNBAで懸念されるところです。
6-9でシューティングの良いガードというのは魅力ですが、同じく6-9のケビン・デュラントが108kgあることを考えると、、、NBAに慣れるのには時間がかかるかもしれません。
②4位から 14位までに光る選手がいない。
今年のNBAドラフトは、豊作か不作かと問われれば「不作」でしょう。
昨年は8位にスタンリー・ジョンソン、10位でジャスティス・ウィンスロウ、11位にマイルス・ターナー、12位にトレイ・ライルス、そして13位のデビン・ブーカーまで、今プレイオフにおいてさえ活躍した即戦力があふれていました。
しかし今年は、、、
ケンタッキー大学のジャマール・マーリー:素晴らしいシューターだが運動能力が限られている。
カリフォルニア大学のジェイレン・ブラウン:身体能力には恵まれているが、大事な場面での「賢さ」がない。。。
プロビデンス大学のクリス・ダン:NBAでポイントガードが出来るサイズだが、シューターとして今一つ頼りない。
オクラホマ大学のバディ・ヒールド:シューティングが素晴らしいが、他に貢献できる要素がない。
マーケット大学のヘンリー・エレンソン:オフェンスは良いが、ディフェンス「できる?」
皆すごい選手なのに、ひどい言われようです。が、的を得てはいる。
見返してほしいですね!!
③今年も国際色豊か
もはやアメリカ人以外の選手の台頭なしにNBAドラフトは語れません。
3位指名が予想されるのはクロアチア人7フッターのドラガン・ベンダー。
ドラフトエクスプレスでは、8人もの選手が一巡目指名を予想されています。
そして上にあげた選手を見ても、ベン・シモンズはオーストラリア人、ジャマール・マーリーはカナダ人、バディ・ヒールドはバハマ。
ほかにもケンタッキー大学のスカル・ラビッシア(ハイチ)や僕が推してるドマンタス・サボニス(リトアニア)と国際色豊かです。
④一年生ビッグマン
ゴールデンステイト・ウォリアーズのようなチームが優勝する時代ですが、やはり重宝されるビッグマン。
今年のNBAドラフトでも青田買いは盛んです。
先に書いたマーケット大学のヘンリー・エレンソンはディフェンスに難あり。毎年タレントを集めるアイザイア・トーマスの母校ワシントン大学からはマーキース・クリス。身体能力は素晴らしいが、まだ時間がかかる、と。
↓面白そうですけどね。ウィリー・コーリー=スタインっぽい? *サクラメントの出身のようです。
そしてミシガンステイトのデヨンタ・デイビス。ディフェンスが良いが、シューティングレインジが狭すぎる、と。
誰を指名するにしても、見極めが肝心。そりゃそうですね。
辛口な記事ですが、皆才能は豊かです。
⑤大学に戻った方が良い?
バディ・ヒールドやクリス・ダン、そしてミシガンステイトのデンゼル・バレンタイン。皆、昨季もNBA入りの可能性があった選手ですが大学に残り、結果、選手として大きく成長、今NBAドラフトでより高い順位での指名が予想されるに至りました。
プロ入りすれば経済的に恵まれますし、大学に残って大ケガでもすれば大変ですが、カレッジに残ることが良い場合も多いでしょう。クリスやデイビスは残ったほうが良い気もしますが・・・難しいですね。
⑥今年のNBAドラフトはスター性に欠けるがロールプレイヤーが良い
そのままです。
最近で言う、ジョシュ・リチャードソンやノーマン・パウエル、アレン・クラブ。そして何といってもドレイモンド・グリーン。さらにクリス・ミドルトンやチャンドラー・パーソンズ、そしてそしてアイザイア・トーマス。二巡目指名から才能を開花させた選手は多く、今年のNBAドラフトでもそれは同じだろう、と。
⑦来年(2017)、再来年(2018)の方が良いよ(笑)
まず2017年はポイントガードが豊富。
UCLAに進むロンゾ・ボール、ノースカロライナステイトのデニス・スミス、ワシントン大進学予定のマーケル・フルツにケンタッキーへ行くディアーロン・フォックス。
ウィングプレイヤーに目を向ければ、カンザスへ行くジョシュ・ジャクソンに、デュークが獲ったジェイソン・テイタム。
同じくデュークのハリー・ジャイルス。
さらに、今年はNBAドラフトを見送ったカリフォルニア大学のアイヴァン・ラッブ。
そして来年大学へ進む2018年のNBAドラフト候補。(青田買いが過ぎますね。。。)
ディアンドレ・エイトン(DeAndre Ayton)アリゾナ州フェニックスの6-10
モハメド・バンバ(Mohamed Bamba)ニューヨークの6-11
ウェンデル・カーター(Wendell Carter)アトランタの6-10
ケビン・ノックス(Kevin Knox)フロリダ州タンパの6-8
マイケル・ポーター(Michael Porter)ミズーリ州コロンビアの6-9
トレボン・デューバル(Trevon Duval)デラウェア州ニューキャスルの6-3
彼らはまだ大学さえ決まっていませんが、既に多くのプレイ動画がアップされているので、早くから名前を憶えておくのも楽しいかもしれません。
以上、ずいぶん辛口な記事でしたが、それくらいの方が面白い。
2009年NBAドラフトで、ステファン・カリーよりも先に指名された選手が6人いるわけですから(笑)、
どうなるか、誰にもわかりません!