<追記の追記>
Fanbo Zeng(曾凡博)は、ゴンザガ大学への進学を取り止め、Gリーグイグナイトへ進むことを表明しました。
<更新>
"Fanbo"は2020-2021シーズンを、アメリカではなく母国・中国で過ごしています。新型コロナの影響ですね。
そしてこのタイミングで、なんと進学先をゴンザガに決定!!!
→いや、21番はないでしょ(笑)(あるのか?)
やはり、八村塁を含め、留学生を獲得・育成してきた実績は強い。
今回もアジア関連の投稿です。
Fanbo Zeng(曾凡博)の名前は絶対におぼえておくべきでしょう!
中国のバスケットボール
日本が3大会ぶり5回目の出場を果たし、大いに期待されましたが、最終的に全敗に終わってしまった2019年のFIBAワールドカップ。
4位に入ったオーストラリア(すごかった!)を除けば、ヨーロッパ、アメリカの両大陸国が、出場32チーム中半分の上位16位までを占めるという構図となりました。
アフリカとアジアにとっては厳しい現実。特にアジア(+オセアニア)は、ニュージーランドが19位、イラン23位、中国24位、韓国26位、ヨルダン28位、日本31位、フィリピン32位と低迷。→最終順位
当然日本も肩を落とす結果となりましたが、18回目にして遂にホスト国となりながら、決勝トーナメントにさえ進めなかった大国・中国の落胆は、日本とは比べものにならなかったことが想像できます。
ヤオミン引退が2011年。イージャンリンは35歳。
日本開催の2006年大会を含む、2度の決勝トーナメント出場を誇る中国バスケットボールのレベルは下方気味なのでしょうか。
中国バスケットボールの次世代スター選手たち
全くそんなことはないようです。
八村塁や渡邊雄太のインパクトが強すぎるがために、中国バスケットボールへの関心が薄れてきているように感じますが(政治的な事由もありますね)、元々人気・実力両面で日本をはるかに凌ぐ、FIBAランキング28位の中国。
八村、渡邊を超えようとする、次世代のスターが生まれようとしています。
中国バスケットボール選手の育成・進路・所属
*発音が不安なので、アルファベット表記にします。姓名が逆?の場合もあるかもしれません。また、中国人選手は候補が多すぎてとてもフォローできません。これは!という選手をご存知でしたら是非教えていただきたいです。
政治的な面も影響しますが、中国のバスケットボール選手の育成は特殊、何より多彩ではあります。
揃って20歳のGuo Haowenや、中国では珍しいともいえるスモール、Xu Jie、そして今オフにNCAAディビジョン1の名門テュレーンを辞めたKevin Zhang(Zhang Zhenlin)といった面々は、ヤオミン率いる国内トップリーグCBAに居場所を求める「国内組」。*Zhangなどは、新型コロナウィルスの影響により帰国するという考えもあるようですが。
一方「海外組」でも、向かう地がヨーロッパとアメリカに分かれます。
「ユーロ組」はまずDai Hao。スペイン経由で、ドイツのアルバベルリンへ進んだ18歳の6-4ガード。
同じく18歳のZhiyao Zhangもスペイン。*マドリッドを経て、現在はベティス?
そして、「アメリカ組」が多く存在します。本当に、多いです(笑)
最も有名なのは、カリフォルニアの強豪シェラキャニオンの巨人、Jiahao Yu(Harold,7-3)でしょう。来年秋に大学進学予定の彼には、既にカリフォルニアのハイメジャーがオファーを出しているという噂があります。→動画
Kevin Zhangの帰国が決まったNCAAディビジョン1スクールにも大勢います。
*いるのですが、、、昨年BYUからオレゴンステイトに進学先を変更したLi Shengzheや、同じPAC12のCal(カリフォルニア)にいたZhao Tianjian(James)らは、ステイタスが不明。。。
ハイメジャー以外なら、高橋マイケルの母校、カリフォルニアステイト大学(CSU)ノースリッジのMichael Ou(6-9)。
同じくCSUのフラートン校、Johnny Wang(6-9)。
またまたCSU、ロングビーチのJeffrey Yan(6-9)。
カリフォルニアの名門メイターデイから、アイビーリーグ・ペンシルバニアに進んだMichael Wang(6-10)も名が知れた選手です。
プレップにも選手を多く送り込んでおり、ニュージャージーの名門ブレアアカデミーのほか、モントバードにはWu Yonghao(Michael)(イースタンワシントンにコミット)、さらにフロリダはデイトナビーチ、DMEスポーツアアカデミーにも多くの中国人選手がいます。
*カリフォルニア州モデストClass of 2021、Fan Yiming(Chris、6-8)はノースリッジとイースタンワシントンで悩み中?
*LAエリアで目立つ中国人リクルートのキーマンの1人はマークガトフライド。彼はおそらくUCLAアシスタントコーチ時代(1995年にオバノン兄弟や桜木ジェイアールらを擁して優勝)に馬健(学業問題でUCLA入学は叶わず、JC経由でユタへ)のリクルーティングに関わっており、中国とのコネクションを持っているのでしょう。最近ではNCステイト時代にデニススミスJr.を連れてくるなど、敏腕リクルーターとして有名です。
*昨季ニュージャージーのパトリックスクールにいた"ベイビーヤオ"こと、Chris Jiao(6-10)はこれもステイタス不明。
おそらくこれでもカバーできていない選手がいますが、、、
”中国版ベンシモンズ”、Fanbo Zeng(ファンボゼン)
個人的に最も注目しているのは、
(これも)フロリダ州(オーランドの西郊外、モントバードのすぐ近く)、ウィンダミアプレップのFanbo Zeng。
17歳。
秋から、まだ日本でいう高校2年生を迎えるばかりの彼は、2022年大学進学予定者(Class of 2022)プロスペクトの中で4つ星(!)。リンク先のとおり、ESPNで学年33位という高評価です。*6月更新。中国で大きなニュースとなったようです。
→6月の記事 *アジアではZeng Fanboですね。。。以下、抜粋
Back in 2014, 11-year-old Zeng joined "Project Eaglet" of the CBA's Beijing Ducks as one of the most promising children. Three years later, he went to the U.S. for further training and became a member of Windermere Prep in 2018.
北京本拠のCGTN
地元のハイメジャー、フロリダのほか、弓波選手のジョージアサザン、バージニアテックなどからも既にオファーを受けている彼は、”中国版ベンシモンズ”。
認めたくないですが、、、彼は似たサイズでレフティでもある、渡邊雄太を上回る選手でしょう。
中国は、中国こそ、全く油断のならない、いまだ東アジアの最強国です。