2022年のNBAドラフト。
あっと言う間に終わってしまいました。
2か月ほど前に、有名なモックドラフトサイトが
「NBAで成功するための選手育成の4分の3ほどは、ドラフト指名された後に行われる。」
「スカウティングは重要だが、選手の学ぶ姿勢などを理解することは、もっと重要。」
とツイート。
さらに、
「残念ながら、これがドラフトに関するSNS界隈の盲点で、NBA球団だけがその情報(選手の学ぶ姿勢などに関する)を得ることができる。」
「私たちが議論することの多くは、ほとんど無関係である。」と。
え?
何のためのモックドラフト?
でも、それでも、あれやこれや議論するのは楽しいんですよね!
というわけで、今回は2022年のNBAドラフトについて、です。
ドラフトで指名される選手の”条件”の1つ-2022NBAドラフトレビュー
NBAドラフト2022の、終了直後。
昨年の1位指名、ケイドカニングハムを送り出した、オクラホマステイト大学のヘッドコーチ、マイクボイントンが、大学生(NCAA)選手に向けてツイートしました↓
エージェントや親せき、トレーナー、そしてメンターが何を言おうが、”勝つことこそが重要なんだ”。負け越したチームからドラフト指名された選手は2人。2人だけだ!!一方で、大した数字を残せなかった選手数名が指名されている。”勝つことこそが、重要なんだ!!”
該当ツイート
NBAドラフト2022で指名された選手の、所属チームの戦績
なるほど。
そういえばそうか。
調べてみました。※2022年のNBAドラフトにおいて指名された58人のうち、NCAA選手は44人。全体の、約75%にあたります。(ほか、内訳はGリーグIGNITEから3人、オーストラリアNBLから3人、そしてヨーロッパから8人)
指名順位 | 選手 | 所属チーム(大学) | 最終年の戦績 |
1 | パウロバンケロ | デューク | 34勝7敗 |
2 | チェットホルムグレン | ゴンザガ | 28勝4敗 |
3 | ジャバリスミス | オーバーン | 28勝6敗 |
4 | キーガンマーリー | アイオワ | 26勝10敗 |
5 | ジェイデンアイビー | パデュー | 29勝8敗 |
6 | ベネディクトマスリン | アリゾナ | 33勝4敗 |
7 | シェイドンシャープ | ケンタッキー *プレイせず | 26勝8敗 |
9 | ジェレミーソーハン | ベイラー | 27勝7敗 |
10 | ジョニーデイビス | ウィスコンシン | 25勝8敗 |
12 | ジェイレンウィリアムズ | サンタクララ | 21勝12敗 |
13 | ジェイレンデュレン | メンフィス | 22勝11敗 |
14 | オチャイアバジ | カンザス | 34勝6敗 |
15 | マークウィリアムズ | デューク | 34勝7敗 |
16 | AJグリフィン | デューク | 34勝7敗 |
17 | タリイーソン | LSU | 22勝12敗 |
18 | デイレンテリー | アリゾナ | 33勝4敗 |
19 | ジェイクラレイビア | ウェイクフォレスト | 25勝10敗 |
20 | マラカイブランハム | オハイオステイト | 20勝12敗 |
21 | クリスチャンブラウン | カンザス | 34勝6敗 |
22 | ウォーカーケスラー | オーバーン | 28勝6敗 |
23 | デイビッドロディー | コロラドステイト | 25勝6敗 |
25 | ブレイクウェズリー | ノートルダム | 24勝11敗 |
26 | ウェンデルモーアJr. | デューク | 34勝7敗 |
28 | パトリックボールドウィンJr. | ウィスコンシン大学 ミルウォーキー | 10勝22敗 |
29 | タイタイワシントンJr. | ケンタッキー | 26勝8敗 |
30 | ペイトンワトソン | UCLA | 27勝8敗 |
指名順位 | 選手 | 所属チーム(大学) | 最終年の戦績 |
31 | アンドリューネムハード | ゴンザガ | 28勝4敗 |
32 | ケイレブヒュースタン | ミシガン | 19勝15敗 |
33 | クリスチャンコロコ | アリゾナ | 33勝4敗 |
34 | ジェイレンウィリアムズ | アーカンソー | 28勝9敗 |
35 | マックスクリスティー | ミシガンステイト | 23勝13敗 |
38 | ケネディーチャンドラー | テネシー | 27勝8敗 |
40 | ブライスマクゴウエンス | ネブラスカ | 10勝22敗 |
41 | EJリドル | オハイオステイト | 20勝12敗 |
42 | トレバーキールズ | デューク | 34勝7敗 |
43 | ムサディアバテ | ミシガン | 19勝15敗 |
44 | ライアンロリンズ | トレド | 26勝8敗 |
45 | ジョシュマイノット | メンフィス | 22勝11敗 |
47 | ビンスウィリアムズJr. | VCU | 22勝10敗 |
48 | ケンドールブラウン | ベイラー | 27勝7敗 |
49 | アイザイアモブリー | USC | 26勝8敗 |
51 | タイリースマーティン | コネティカット | 23勝10敗 |
53 | JDデイビソン | アラバマ | 19勝14敗 |
57 | ジャバリウォーカー | コロラド | 21勝12敗 |
過去のドラフトもざっと振り返ってみましたが、やはり、”勝っている”チームに所属していた選手が「指名されがち」でした。
まぁ、当たり前のことかもしれないのですが・・・
逆に考えれば、負け越したチームに所属しながら指名された2人、パトリックボールドウィンJr.(ミルウォーキー)、ブライスマクゴウエンス(ネブラスカ!)もまた、”それほどの”選手であるということでしょう。
しかし・・・さらに逆に考えれば、チームがもっと勝っていれば、チームをもっと勝たせることができていれば・・・指名順位はさらに上がったかもしれません。
渡邊雄太選手と八村塁選手、他の選手は・・・
2018年ドラフト外 | 渡邊雄太 | ジョージワシントン大学 | 15勝18敗(2017-2018) 4年間通算85勝56敗 |
2019年1巡目9位 | 八村塁 | ゴンザガ大学 | 33勝4敗(2018-2019) 3年間通算102勝11敗 |
*渡邊選手のジョージワシントンも、負け越しは最後のシーズンのみ。
勝つことこそ、重要。
勝つチームの中で貢献すれば、評価される。
この当たり前の事実は、どのレベルのバスケットボールでも同じなのかもしれません。