<追記>が長くなりすぎましたので(笑)、別に投稿しました!
> 菅野ブルース選手は早々にNCAAディビジョン1オファー&コミット?
山﨑一渉選手のラドフォード大学進学がアナウンスされた、5月17日夜。
こちらのツイッターアカウントのDMを通じ、アイオワ州のコミュニティカレッジ(短大、JUCO)・エルズワースのヘッドコーチ、ブライアンベンダー氏からメッセージをいただきました。
コーチ・ベンダー「菅野の入学が決まったよ!」
私「え?公式?」
コーチ「本人(菅野ブルース)がインスタにも載せたよ。」
すでにツイッターTLにも日本語があふれていました。
インスタグラムも頑張ってみようかと思います。。。
菅野ブルース選手はエルズワースコミュニティカレッジへ進学!
NCAAマニアからすれば、”ノーザンアイオワ(UNI)”、または”LSU”カラー。
エルズワースコミュニティカレッジ(Ellsworth Community College,ECC)概要
タイプ | 公立 |
ロケーション | アイオワ州アイオワフォールズ |
ニックネーム | パンサーズ(Panthers) |
チームカラー・スクールカラー | パープル、ゴールド |
カンファレンス | ICCAC(アイオワコミュニティカレッジ アスレティックカンファレンス) |
これもまた、「もったいない」。
ですが・・・
ヘッドコーチ、ブライアンベンダー
まず、こちらは必見です↓
※ブルース選手の名は37:00あたりで出てくるのみですが、全編面白い!
上の動画でわかりますが、4月にヘッドコーチに就任したばかりの彼は良さそうな人物です。
プロフィールによると、母校ミネソタ大学でのキャリアスタート。以降、非常に面白い経験、素晴らしい実績を残していることがわかります。
ヘッドコーチとしてはこのECCがデビューとなりますが、前任地の短大でも多くの選手をNCAAディビジョン1スクールに送り込んでいるベンダーが、菅野ブルース選手のD1編入に大きな助けとなることは100%間違いありません。
※すぐに雇ったアシスタント、ベンタノフのキャリアも注目。前任地はサウスカロライナ州のディビジョン1スクール・プレスバテリアンで、DOBO(通称”ドボ”。ディレクターオブバスケットボールオペレーションズ)。その前はジョージアテックでリクルーター。母校ケニョンカレッジは、名将シャカスマートも生んだ、オハイオ州のD3校。
エルズワース(ECC)と菅野ブルース選手
本当に楽しみです。
振り返れば、3年前の2019年。
桜丘高校から、テキサス州のJUCO・レンジャーへ進んだ富永啓生選手は、入学早々の同年秋、ネブラスカ大学への進学を表明。
富永啓生選手と同じか、さらに早い段階で、菅野ブルース選手がNCAAディビジョン1スクールへコミットする可能性は十分あります。
2021年U19ワールドカップで、より世界にアピールしたのは山﨑一渉選手でしたが、同年末のウィンターカップで、日本の高校バスケットボール史上においては考えられない、大型ポイントガードとしての能力を見せつけたのは菅野ブルース選手でした。
※海外から多くの問い合わせをいただきました(!)が、ウィンターカップは日本国内のみでしか視聴できず。この映像を世界中にアピールすることができれば、「留学生も含めた」日本の高校バスケットボール選手のキャリアは変わっていたかもしれません。山﨑選手、菅野選手にD1ハイメジャーから声がかかっていたかもしれません。”改善”を強く望みます。
以前の投稿(バスケットボールと身長)で触れましたが、菅野選手の身長198センチ(6-6)というのは、NJCAA(アメリカの短大)におけるガードとしては規格外(!)であり、これはNBAガード、そしてNBA選手全体の平均身長をも上回る(!)ものです。
コーチ・ベンダーは、冒頭のメッセージにおいて、「ブルースはデュアルシティズン(二重国籍)だから入学コストもかからなかったし、トーフルさえ必要なかったよ」と書いていました。
ICCACは全米有数の短大カンファレンスですが、エルズワース(ECC)はNJCAAのディビジョン2校ですから、レベルが強烈に高いとは言えません。
(アイザイアマーフィー選手の母校ピマは同じくD2、富永啓生選手が通ったレンジャーカレッジはD1)
であるからこそ、菅野選手は早々に格の違いを見せつけるはずです。
同じICCACに属する、アイオワウェスタンに進むジョーンズ大翔選手(開志国際高校出身)との対戦も楽しみですが、両選手の本望、NCAAディビジョン1校への”一日でも早い”編入もまた同じくらい楽しみです。
※ICCACのD2校は毎年のようにNJCAAトーナメントで上位を争う。さかのぼれば、ECCも1971年全米チャンピオン(当時はD1)。サウスウェスタンCCはテキサスクリスチャンからNBAにも進んだ、懐かしのリーネイロンの母校。カークウッドも強い。D1所属のインディアンヒルズは全米1,2を争うJUCO(短大)プログラム。
(高校世代以下の)日本人バスケットボール選手の進路・進学
日本国内でさえも、学校の部活動以外にBリーグユースチームへの入団があるほか、若いバスケットボール選手の進路・進学に選択肢が増えていることは本当に素晴らしいことだと思います。
その一方、いまだにNBAやユーロリーグをはじめとした、ハイレベルなプロバスケットボールリーグに続く存在である、NCAAディビイジョン1校に、プレイ面では十分な資格を有しながらも、日本の高校卒業と同時に進学ができない「課題」も残ります。
今回の山﨑一渉選手、菅野ブルース選手の進路・進学でわかったことは、
U19イベントでのお披露目では遅い(NCAAディビジョン1校への進学は難しい)ということ。
両選手に限らず、2021年U19ワールドカップに出場した米山ジャバ偉生、小川敦也、ハーパーローレンスJr.、そして金近廉といった面々は、十分NCAAディビジョン1で通用する選手たちでした。
※PGポジションにはハーパージュニアや、岩下准平選手(当時大濠→筑波大)がいたこともあって、菅野選手はそのポテンシャルを解放せず。
それにしても、ですよ。
優勝したアメリカ相手にも善戦し、最終的に3位に入ったカナダには、11番を着けたベネディクトマスリンら、NBA候補がずらり。彼らを相手にした、この日本代表の経験は大きい。
2021年U19ワールドカップ日本代表選手は、最下位(16位)に終わりながらも、強烈なインパクトを世界にあたえました。
このことは、SNSで絡んだ欧米の方々も認めるところではありましたが、彼らの多くはあのイベント出場時点ですでに大学生。(本人たちが望んだかはどうかは別にして)NCAAスクールへは「編入」という形となり、これはNCAAの”うっとうしい”ルール上、とても難しいもの。
こういった側面があるため、U19ワールドカップには、D1スクール関係者がそこまで大きな関心を持っていないようなのです。※見に来るのは、NBAを含めたプロスカウト
よって、日本の高校から直接NCAAディビジョン1スクールへの進学を目指すのであれば、唯一その道をたどったスーパースター、八村塁選手同様に、U18以下のイベントでのアピールが必要となります。
※今夏の、U16、U18アジア選手権は非常に楽しみ!
※これも唯一、日本の高校(大阪桐蔭)→大学(関西学院)から、NCAAディビジョン1校(ノースアラバマ)への編入をやってのけた、鈴木妃乃選手のキャリアも際立ちます。しかも、1シーズンの出場停止もなし、でしたから。>月刊バスケットボールの記事。お姉さん、家族のサポートも素晴らしい!