2021年末のウィンターカップでも活躍した、明成高校の山﨑一渉選手。
NCAAディビジョン1のバスケットボールにおける、”サイン”最終期限(*例外あり)ぎりぎりとなった先日、バージニア州のラドフォード大学への進学がアナウンスされました。
今回は、16人目の日本人NCAAディビジョン1バスケットボール選手となる、山﨑一渉選手とラドフォード大学について。>NCAAディビジョン1バスケットボールにおける日本人選手(Mens)
※最後に、ちょっとした裏話を書きます。
ラドフォード大学のバスケットボール-NCAAカレッジ情報54
ラドフォード大学(Radford University)概要
タイプ | 公立 |
ロケーション | バージニア州ラドフォード |
ニックネーム | ハイランダーズ(Highlanders) |
チームカラー・スクールカラー | 赤、グレイ |
カンファレンス | ビッグサウス |
バスケットボールアリーナ | デドモンセンター(約3,000人収容) |
フットボールスタジアム | フットボールプログラムなし |
オフィシャルサプライヤー | ナイキ*2022年5月時点 |
ラドフォード大学のバスケットボール
須藤タイレル拓選手がコミットした、ノーザンイリノイ大学同様、NCAAトーナメント出場はわずか3回。
前回出場した2018年には、トーナメント前哨戦と言える”ファーストフォー”で1勝も、その実績は乏しいと言わざるを得ません。
加えて、ラドフォード大学が所属するビッグサウスは、カンファレンス自体もレベルが高いとは言えません。
ラドフォード大学出身のNBA選手
ほぼゼロ。
よく知られているのはスティーブロビンソン。
殿堂入りしている、ロイウィリアムズの片腕として知られ、自身もタルサ、フロリダステイトでヘッドコーチにまで上り詰めたロビンソンは、現在八村塁をゴンザガにリクルートした人物、トミーロイドの下、アリゾナ大学でアシスタントを務めています。
ヘッドコーチ、ダリスニコルズ
ハイメジャー、ウェストバージニアでスタートPGを務めた、華々しいキャリアの元選手。
地元ラドフォード出身で、ジョンビーラインにリクルートされ、4年生時にはボブハギンズの下でプレイしています。その2008年NCAAトーナメントでスウィートシックスティーン。
当時のチームメイトに、NBAにも進んだジョーアレキサンダーや、Bリーグ・西宮でプレイしたアレックスルオフなど。
フロリダなどでもアシスタントを経験し、昨季からRUでヘッドコーチデビュー。
結果を出すのはどのカレッジにおいても難しいことですが、選手からは好まれるコーチではないでしょうか。
こちらの記事で、注目の若手コーチの1人に選ばれています。
※WVU時代の2学年下に、NBAボストンセルティックスのヘッドコーチに電撃就任した、ジョーマズーラ。> 2007-2008当時のロスター ウェストバージニアは日本に縁が深いと言えますね。
ラドフォード大学バスケットボールの未来と山﨑一渉選手
また、正直に書きます。
もったいない。
2021年のU19FIBAワールドカップ日本代表として活躍した山﨑選手は、世界から注目を集めたウィング。
ミッドメジャー以上のレベルでプレイしてほしかったとは思います。
ですが、これまた須藤選手と同様に、山﨑選手が1年生時からエース級の活躍をすることもまた大きく期待できます。
山﨑一渉選手、リクルーティング裏話
上に記した通り、今季のNCAAディビジョン1バスケットボール選手の進学署名期限は「一応」5月18日(現地時間)。
これに先立つ5月10日の朝、あるNCAAディビジョン1校のコーチ(日本でも有名!)からテキストメッセージをいただきました。
コーチ:「山﨑選手はNCAAでのプレイを希望しているのかな?」
私:「そうみたい。」
コーチ:「(彼を)獲りたい。」
私:「まじ?それはイイな!」(でももう期限ぎりぎり)
私:「日本側にリクルーティングのキーマンがいるんだ。彼に聞いてみる。」
キーマンの方:「公にはしていないけど、(進路は)もうほとんど決まっている。」(ですよね)
キーマンの方:「でも話してみたい。私のメールアドレスを彼(コーチ)に教えていいよ。」
しかし、さすがに大逆転はならず。
日本時間5月17日夜、山﨑一渉選手のラドフォード大学進学が発表されました。
この話がもう少し早ければ、と思わなくもありません。
(もし、”こちら”に決まっていれば、山﨑選手はもちろん、日本中のファンが狂喜したでしょうから。)
それでも、バージニア州ラドフォードは、ワシントンDCまで車であれば4時間半で行ける町。
山﨑選手が憧れる、明成の先輩・八村塁選手が所属する、NBAワシントンウィザーズのゲームを見に行くことも十分可能。
”できればDCに近い学校”
このことは、山﨑選手の頭にあったのではないでしょうか。(おそらく、早々に対面するでしょう。もうしたかも。)
そしてこれも書いたとおり、山﨑選手は早々にラドフォードで頭角を現すはず。
楽しみです!!
<追記>
同じく、進学を表明した菅野ブルース選手についても後日書きます。