Bリーグ開幕から約3週間。全チーム、3節を終えました。
今回はここまでの振り返り(というほど詳細ではないですが)を備忘録的に。
*フルゲームは見れていないチームもあります。今後(@関西球団メインとはなりますが)、出来るだけ現地観戦に行きたいと思います。
琉球ゴールデンキングスとアルバルク東京の対戦で華々しくスタートしたBリーグですが、直前までFIBAアジアチャレンジを戦った日本代表選手の第1節欠場は多く、何より外国人のオンザコート人数など、各チーム手探り状態であることは否めません。
直近の代表は以下の面々。
・辻 直人 (川崎ブレイブサンダース)
・満原 優樹 (サンロッカーズ渋谷)
・比江島 慎 (シーホース三河)
・篠山 竜青 (川崎ブレイブサンダース)
・太田 敦也 (三遠ネオフェニックス)
・橋本 竜馬 (シーホース三河)
・西川 貴之 (レバンガ北海道)
・藤井 祐眞 (川崎ブレイブサンダース)
・古川 孝敏 (栃木ブレックス)
・アイラ・ブラウン (サンロッカーズ渋谷)
・永吉 佑也 (川崎ブレイブサンダース)
・張本 天傑 (名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
そんな中から見えてきたことはありますでしょうか。
開幕前は以下3点に注目していました。
○日本人ビッグマンと帰化選手を有するチームの優位性
○リーグを率いるのは栃木、東京、川崎、三河?
○新加入選手の活躍
では地区別に。
*各地区2位まで、6チームはプレイオフ進出。+成績上位2チームを合わせた8球団でプレイオフ。ファイナルは1戦先勝!
*残留プレイオフは下位4球団で実施。これを勝ち抜いた1チームが残留。残り3チームのリーグ戦成績下位2チームが自動降格。もう1チームは入れ替え戦へ。ただし、別途クラブライセンスの交付など条件はあり。
<東地区>
ハイレベルな最激戦区。中でもやはり栃木と東京が抜け出しそう。
栃木:
ホームでの開幕戦vs秋田こそ1敗したものの、以降復調。vs仙台、vs千葉を圧勝。竹内公輔、ジェフ・ギブスが加入した今季はさらに層が厚くなり、バランスの良さは随一。スタートは田臥、遠藤、古川、竹内、ロシターで固定しつつある。ベンチから渡邊、ブレントン、ギブスらが出てくるという豪華さ。
東京:
何といってもディアンテ・ギャレット。これも竹内譲次獲得によりなせる業。ギャレットにマッチアップできる日本人選手は悲しいことに存在しない。東京もスタートは固定しつつあり、ギャレットのほかは菊池、田中、ギレンウォーター、竹内譲次。バランスキーが得点での貢献が目立つほか、松井啓十郎、伊藤大司らがベンチからとここも豪華。唯一の敗戦、vs千葉はエース田中がわずか4得点。
千葉:
層の厚さで言えば、2強に続くのはこちらか?栃木戦の完敗2つは気になるが、東京に土をつけた一戦はバランスの良い戦い方。ここも小野という日本人ビッグマンがおり、彼の活躍は今後もカギを握りそう。スタートは富樫、マイケル・パーカー、ヒルトン・アームストロング、上江田、小野で固定。タイラー・ストーン、石井、原がベンチから。西村は故障?富樫のコンスタントな活躍は見逃せない。ヘッドコーチデビューとなった大野氏の舵取りにも注目。
仙台:
千葉に1勝1敗でスタートした89ers。スタートはまだ固定しておらず、様子見感満載(笑)。新加入のディオン・ライトが得点源。石川、坂本がつづく。千葉と同じく、栃木に惨敗したのがどう響くか。
北海道:
こちらも試運転感あり。スタート、外国人オンザコートもいまだ固定していない。初勝利の@大阪2戦目は先発PGを多嶋でなく松島に。仙台に連敗後、6,000人集めたホーム開幕で秋田に連勝。
秋田:
最下位はもったいないの一言。栃木に1勝1敗はまぐれ?と言わせないためにも早々の復調必須。その栃木から移った安藤の活躍に尽きる。日本人ビッグマン谷口がインフルエンザで東京戦2つを欠場。菅原が代役。谷口復帰も北海道に連敗した。次節はホームで難敵・千葉。エース・田口の爆発も見たいところ。
<中地区>
本命・川崎が動き出したところ。渋谷、三遠が踏ん張れるか。
川崎:
開幕のvs三遠は代表帰りのエースシューター辻が欠場。永吉もいまだ本調子ではない様子。三遠戦は晴山、篠山、ファジーカス、麿々道、長谷川でスタート。藤井、野本、鎌田、谷口、ライアン・スパングラーと層は厚い。第2節横浜戦から晴山→辻で固定。ファジーカスの奮闘が目立つ。スパングラーはまだかみ合ってない。次節vs渋谷は地区首位争い。注目。
渋谷:
カディーム・ジャック、伊藤、広瀬、RT・グイン、大塚、満原、ベンドラメ、アイラ・ブラウンに志水あたりで戦う。1敗はvs新潟。広瀬など日本人が不発だった。まだ不安定でスタートも固定していない。川崎戦は今後を占う意味でも重要。
三遠:
開幕5連勝も横浜に初勝利献上。ドジャー、岡田、鈴木、ロビー、田渡でほぼ固定?ここに代表帰りの太田、アシャオル、川満、鹿野、大石。侮れないチーム。ロビーの加入は大きい。
新潟:
乗り切れないチーム。川崎に2連敗は内容も含めてキツイ。五十嵐、遥、池田、佐藤、ガードナーでスタート固定。ベンチから畠山、チャップマン、バントリース。川崎2戦目は池田に代わって畠山を先発させた。
横浜:
ようやく1勝。川村、高島、パプ月瑠、山田、パーマーで固定?、川崎戦はスタートをパーマーからウォッシュバーンに。彼は全開。ただ彼と川村にやや偏り。初勝利は細谷39得点。まだ危うい。湊谷、竹田の奮起必須。次節は@富山。
富山:
スタートを水戸、田中、城宝、ウィラード、嶋田で固定。ベンチから宮永、宇都、岡田、バロン、ヴァイニー、比留木。ホームでの横浜戦は最下位争いとなる。新リーグに早く慣れたい。
<西地区>
チームカラーから刷新した、名古屋のスタートダッシュはリーグ最大のサプライズ。本命・三河が安定しない。名古屋が良いのか三河が悪いのか、は両方でしょう。
三河:
日本最高とよべるバックコート、比江島と橋本は代表帰りから間もない。緒戦は柏木、金丸、エドワーズ、長谷川、桜木でスタート。ベンチからバッツ。2節名古屋戦からバッツと比江島スタート(柏木、ギャビンに代わる)。名古屋2戦目からは橋本(長谷川)もスタート。これで固定でしょう。猪俣、森川も戦力。まだ波があり不安定。@沖縄2戦目は比江島、金丸が沈黙した。この2人はしかし、当たりだすと手がつけられない。金丸は総得点で日本人トップの10位につける、相変わらずのスーパースコアラー。引き続き注目。次節は@大阪。
名古屋:
主力を放出しながらも最高のスタート。中東を筆頭に石崎、鵜澤、バレル、笹山でスタート。ベンチから藤永、舟生、張本、中務、ティルマンと層が厚い。これで新外国人のビッグマン、ジョーダン・バチンスキを欠いている状態だから、ノッているという表現だけではすまない。コーチ、レジー・ゲアリーはNBAをも席巻中のアリゾナ大学OBの一人。自身もNCAAファイナルフォー、NBA選手で「勝つことを知りすぎている」人物。石崎が負傷し、舟生が代役スタートで固定。全てを刷新し、「4強」に割って入るか。
滋賀:
苦戦中もホームで京都から1勝をあげた。当初は小林、長谷川、マブンガ、狩野、ウィーバーでスタート。加えてファイ・サンバ、菅原、横江、田中でローテーションも、スタートは固定されていない。総得点でリーグ5位につけるマブンガの能力は一級品。脇役の奮起に期待。次節@首位名古屋は叩きたい。
京都:
小島、岡田、内海、佐藤(orヒル)、コッツァで固定か?ダブ、村上、薮内で回す。3節とも1勝1敗で終えている。昨季のbj最多勝チームで形は出来上がっている。名古屋に唯一勝っているのは実力の証。次節、そのbj時代の盟友琉球をホームに迎える。両者負けられない戦い。
大阪:
まだ安定せず手探り状態。木下、今野、橋本、相馬、綿貫、久保田、根来、ハレルソン、ギブソン・・・と大勢を試す。オンザコートも変更有。負けが先行の状況ではスタート固定のほうが良さそうだが・・・。ホームに三河を迎える。1勝は必須の状況。連敗すればずるずるいきそうな気配。早くも正念場。
琉球:
大宮、岸本、チャーロ、喜多川、ハミルトン、マクヘンリー、金城、波多野、津山、山内の10人使いとここも試運転中。開幕節の東京戦こそ完敗も、三河に1勝はさすがの一言。勝つべきゲームを落とさないことは、このチームにとってこそ重要。層は厚く、日本人選手の奮起は必須。ここまで喜多川の奮闘は大きい。
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*B2に関しては映像でも見れていないチームが多いため、以下、簡単に順位を掲載。
*プレイオフ出場はB1の半分である4チーム。各地区1位と、それに続く成績上位チーム。このプレイオフで決勝まで進めば(優勝or準優勝)B1へ自動昇格。3位決定戦勝者は入れ替え戦に臨む。
各地区、1位争いは激しい。ただ、はっきりとはしてきている。
東のみ岩手を除いた5球団での混戦だが、中地区は西宮とFE名古屋。西は島根、広島に熊本を入れての三つ巴の争いで決まりではないか。プレイオフ進出が4チームのみと、激戦必至。見ごたえあり。
<東地区>
<中地区>
<西地区>