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Bリーグのチーム成績・スタッツ-20162017レギュラーシーズン

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Bリーグ2016-2017、レギュラーシーズンが終了しました。息つく間もなくプレーオフ突入ですが、レギュラーシーズンのスタッツを。
まずはチームの成績です。*ベーシックスタッツのみ。*ハイライトはプレーオフ出場チーム。

   

2016-2017 Bリーグレギュラーシーズンチーム成績

   

最終順位と勝敗・勝率


   

戦前の予想通り、2つの旧リーグの実力差が歴然とした結果。大阪との激戦を制してプレイオフに滑り込んだ旧bjの雄、琉球でさえ負け越しとなりました。


優勝は上位5チームのうち、いずれかになりそうです。一発勝負ならわかりませんが、2戦先勝ならクォーターファイナルでの力の差はあると言わざるを得ないでしょう。

   

平均得点・平均失点

平均得点

Bリーグの初代得点王、ニック・ファジーカス率いる川崎がナンバーワンの攻撃力を誇ります。

   

平均失点

その川崎とプレーオフ1回戦を戦う渋谷はディフェンスのチーム。一発勝負ならわからないところですが。。。

スリーポイント成功率


栃木はスリーポイントが入っていない。この確率を上げていれば、リーグで最もバランスの良いチームは文句なしで栃木ですが・・・(仮に35%入っていたとするならば、総得点は100ほど上乗せとなり、千葉と同等の平均得点だったということになります。)
スリーポイントのアテンプトが最も多く、確率も高い千葉とのゲームは言うまでもなくプレーオフ1回戦最高のカード。ここであたるとは。。。
三河の数字はスーパーシューター、金丸晃輔に依るところが大きいですね。

   

フィールドゴール成功率


トップスリーはそのまま得点力に反映されています。試投が少ないとは言え、三遠の数字も光ります。

   

フリースロー成功率


フリースローの成功率は、間違いなくプレイオフでカギとなってくる数字でしょう。アテンプトがリーグで2番目に多いのですが、70%を切っている栃木の成功率は気になります。

   

平均リバウンド数

オフェンスリバウンド

三河は巨漢、アイザック・バッツがむしり取ってます。渋谷ではアイラ・ブラウン。そして断トツで多いのが栃木。ライアン・ロシターとジェフ・ギブスに竹内公輔が貢献。

   

ディフェンスリバウンド

千葉が拾えていない。栃木にセカンドチャンスをぽんぽん与えると苦しい。

   

アシストとターンオーバー比率


重要な数字と考えています。いかに良いチームオフェンスが出来ているか。東京はターンオーバーの少なさが際立ちます。Bリーグ初年度、予想以上に苦しんだ、琉球の状態を象徴するスタッツだと思います。

   

   

ちょっとNBAと比較

*ハイライトはプレイオフ出場チーム
ルール、何よりゲーム数、時間が異なる比較ですが、、、

   

フリースロー成功率


リーグ全体で比較すると、NBAは77.18%、Bリーグは72.45%。成功率上位には日本人選手が多く名を連ねますが、まだまだ。1チームとして、成功率は80%にとどきませんでした。サイズ、フィジカルは全く関係のないこの数字でNBAに劣っていては、ゲームの品質でいつまでも追いつけません。成功して当たり前、外しているとお客さんはどんどん減るのではないでしょうか。

   

スリーポイント成功率


フリースローと同じく、サイズの問題ではないでしょう。リーグ全体でNBAが35.72%、Bリーグは33.68%。試投数はNBAが1試合平均27本、Bリーグは20.8本。ここも差が歴然です。シューティングで、欧米に負けるわけにはいかない。
*ヒューストン・ロケッツが1試合平均40本のスリーポイントアテンプトです。すさまじい。

   

アシストとターンオーバー比率


リーグ全体ではNBAが1.63、Bリーグは1.18。この数字も上げないと。サイズ、フィジカルで劣るチームほどターンオーバーが増えがちですが、アップセットを起こすのにTO連発では話になりません。
アジア全体の課題であるとの指摘があります。

   

   

2016-2017 Bリーグプレーオフ展望

組み合わせはこの通り↓*Bリーグオフィシャルページより


   

川崎vs渋谷

中地区同士の戦い。レギュラーシーズンは川崎の6勝2敗。言うまでもなく、川崎有利。上に書いた通り、平均得点で10点ほど差がある両チーム。失点が少ない渋谷は70点強の接戦に持ち込んで1戦目を取りたい。いきなり川崎に走られると苦しい。大差でスウィープの可能性も。会場は平塚。川崎のホームゲーム。

   

三遠vs東京

東京有利。レギュラーシーズンの直接対決は東京の2戦2勝@三遠。両軍、当時と外国籍選手が異なりますが、上手に補強。東京は外国籍選手の入れ替えなど、安定したシーズンを過ごしたとは言えず、レギュラーシーズン4位は不本意でしょう。「リーグの顔」として、初代王者は取りたいところ。上にあげたチームスタッツでは、多くのカテゴリーで東京が上。三遠は太田、そしてチルドレスらの奮起に期待。東京・ギャレットをどう抑えるか注目。会場は代々木第二。

   

三河vs琉球

西地区同士の戦い。旧リーグではプレイオフでの強さを発揮してきた両チーム。直接対決は三河の5勝1敗。ほとんど全てのチームスタッツで三河が上回り、琉球にはなかなか勝つ要素を見つけることができません。琉球がテリーなどの外国人選手頼りになってしまうと大差がつく可能性も。会場は刈谷。琉球の意地を見たいところ。

   

千葉vs栃木

注目。このカードだけは読めません。レギュラーシーズンの直接対決は4勝4敗ながら、直近4月のホーム&アウェイは千葉の3勝1敗。栃木はホームで屈辱的な連敗を喫したばかりです。オールジャパン制覇で完全に勢いがついた千葉はオフェンスの、失点がリーグ一少ない栃木はディフェンスのチームと言えます。千葉のスリーポイントは大きな見どころの一つ。一方でオフェンスリバウンドがリーグ1位の栃木と、ディフェンスリバウンドでプレイオフ進出球団中ワーストの千葉という面もあり。栃木はホームコートアドバンテージをここでこそ活かしたい。

   

シーズン前の予想通り、川崎、栃木、三河に東京の4強はその力を見せつけました。が、千葉の強さは本物です。リーグの最優秀ヘッドコーチ賞なるものはよくわかりませんが(投票にしてほしかった)、コーチオブジイヤーを選出するならば、ジェッツヘッドコーチの大野篤史しか考えられません。「球団力」の高さは言うまでもなく、大野へのサポートも甚大であったと想像できますが、ヘッドコーチデビューのシーズンにいきなりのAJ制覇。見事な手腕を見せました。

   

個人成績・スタッツ-得点とシューティング編
個人成績・スタッツ-リバウンド、アシスト、スティール、ブロック編

   

<追記>


さらに濃い内容の分析はこちらの記事がすごいですね。わかりやすい。*”コラム”にプレイオフ予想もあります。
私の書いたものなど吹っ飛んでしまうような内容ですが、一般には公開されない数字ですので追いかけようがありません。また、佐々木クリスさん自ら書かれているように、どこまで詳細に数字を分析しようとも、それだけではバスケットボールのゲームの勝敗ははかることができないもの、とも思います。

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