こちらに続き、NCAA x NIL関連です。
ミシガンステイト大学におけるNILケース
大変化は止まりません。
ミシガンステイト大学のケース。
ミシガンステイト大学バスケットボールOB(ウォークオン)である、マットイシュビアがCEOを務める住宅ローン会社、ユナイテッドホールセールモーテージ(UWM)が、MSUのバスケットボール(男子)とフットボール選手計133人に、月500ドルを支払う(!)というものです。
1ドル=100円換算であっても、その額5万円 x 133 = 月合計665万円!!
それも、インシーズン中ずっと!!
とんでもないです。。。
見返りとして、選手は自身のソーシャルメディアのページでUWMを宣伝。
イシュビアは、2月にもミシガンステイトアスレティクスに32ミリオンドル(!)を寄付したばかりでした。
一方、同じくミシガンステイトOBで、同じく住宅ローン会社であるロケットモーテージと、NBAクリーブランドキャバリアーズのオーナーであるダンギルバート。
彼が率いるロケットモーテージは、3月にMSUバスケットボールとスポンサー契約。
もう何もかも、スケールが違います。
ウォークオンとはいえ、2000年にNCAAチャンピオンに輝いているイシュビアは、UWMで仕事を始めてから、チームメイトだったスター、マティーンクリーブスはじめ、チャーリーベルやアダムウォルフらを雇用したというのですから・・・
⇒引用記事(デトロイトフリープレス)
ここまでのNCAAとNIL<チーム>
さて、上の引用記事にも記載がありますが、NIL解禁による”チーム契約”は、ミシガンステイト以外にも例があります。
BYU(ブリガムヤング大学)フットボール
やはりOBが創業したビルトバー(プロテインなどを製造・販売)が、ウォークオン選手に奨学金を提供!⇒地元記事
ウィスコンシン大学フットボール
レストンランチェーン、ミッションBBQが、オフェンスライン選手にバーベキューを提供。⇒記事
ブースターからのこういった事も、以前は一切禁じられていたのですね。
マイアミ(フロリダ)大学フットボール
ダンランバートが経営する地元マイアミのジムが、フットボール選手に月500ドルを奨学金として支給。見返りとして、選手はSNSでジムを宣伝。⇒記事
先にシーズンインしたフットボールの例が目立ちますが、バスケットボールチームでもこういった例は出てくるでしょう。
一極集中などではない「ローカルの強さ」、そして「OBの強さ」がNCAAスポーツを支えます。
ここまでのNCAAとNIL<選手>
選手個人の例は数えきれません。
男女とも、スター選手はどんどんエージェントと契約を交わしています。
選手はSNSなどのコントロールを委ね、プレイ(と学業)に専念。
それで、億を超える収入を得る可能性が大きいのですから・・・
GリーグイグナイトやOTE(オーバータイムエリート)と、どちらが魅力的でしょうか。
設備的にも競争的にも、環境は明らかにNCAAに分がありますが、たとえ1年でも文武を両立させる大変さを避ける傾向もありますね。
少なくとも、”距離的に”NBAから離れてしまうオーストラリアNBLに、アメリカ人高校生選手が進む選択肢はなくなってしまったと言っていいでしょう。
今後の動向から、引き続き目が離せません。
最後に。
今回のミシガンステイトのケース。
女子バスケットボール選手たちはどうなるのだ?
という声はアメリカでもありました。
ロケットモーテージ同様、MSUフェデラルクレジットユニオンがサポートこそしますが、月500ドルは支払われません。
こういった批判は、NCAAバスケットボールに限らず増えてきました。
男女を平等に。もっともな話だと思います。
が、お金というものはビジネスですから。
男女のスポーツ、マイナー・メジャーなスポーツ。
ここで差ができてしまうのは、健全なことでもあると、個人的に思います。
要は、「男女」で別しているのあれば、それは不健全であるということ。それは差別。
そうでないのであれば、単純に「面白いか・面白くないか」の差。これは健全な競争。
これらをすべてひっくるめて男女平等を謳うのは違う。こう思います。
それでも、女子バスケットボールの魅力は増すばかり。
銀メダルを獲得した日本代表女子が、連日テレビ出演することもまた、健全なことであると思います。
彼女ら(トムホーバスコーチ含む)のテレビでの奮闘も、応援したい!
トーク、ホンマに面白いです(笑)