バスケットボール狂の地。
Lexington(レキシントン)
ケンタッキー大学ワイルドキャッツ
周東部にある最大の都市。
ケンタッキー大学(Universityof Kentucky,UK、ワイルドキャッツ)の所在地としてカレッジバスケットボールファンに知られる。
ルイビルまでは64号線を西へ1時間強。75号線を北上すればオハイオ州シンシナティへ1時間半。同じく75号を南下3時間でテネシー州ノックスビル(テネシー大学がある)、エリザベスタウン経由で65号を南下、計3時間半でテネシー州都ナッシュビル(バンダービルト大学がある)。
こうして見ると、私のような人間にとっては天国、なディビジョン1校点在地。まぁそれぞれそれなりに離れているので、訪れるのは簡単ではないですが。。。↓
日本とも昔から親密な関係にあるUKは説明不要かも。所属のSEC(サウスイースタンカンファレンス)のリーダー的存在。NCAA優勝8回はUCLAの11回に次ぐ全米2位。トーナメント出場52回は全米1位。
高名なOBは数え切れない。
ホールオブフェイマーだけで4人おり、クリフ・ヘイガン、ダン・イッセル、フランク・ラムジーに「あの」パット・ライリー。
ほか、並べていくとデレック・アンダーソン、ケレンナ・アズブーキー、キース・ボーガンス、サム・ブーウィー、レックス・チャップマン、カイル・メイシー、ジャマール・マグロイール、ジャマール・マッシュバーン、ウォルター・マッカーティ、ロン・マーサー、ナジー・モハメド、テイショーン・プリンス、レイジョン・ロンド、アントワン・ウォーカー、ケニー・ウォーカー。2010年夏に亡くなったメルビン・ターピン。
ここにジョン・ウォール、デマーカス・カズンス、パトリック・パターソン、アンソニー・デイビスらが加わる。
そして1978年ファイナルフォーMVPのジャック・ギブンス。彼は日本リーグでプレイし、レベルの違いを見せ付けた。ほかに松下電器(当時)のラリー・ジョンソン、東芝のフレッド・カウワン、短期間ではあったがケニー・ウォーカーなど、日本と関わった選手、コーチは全米一多い。
エイドルフ・ラップが築いた黄金時代。それを引き継いだジョー・B・ホール。エディ・サットンはスキャンダルにまみれたが、リック・ピティーノがあまりにも見事な再建。その弟子のタビー・スミスの堅実な時代を経て、UKはジョン・カリパリと手を結んだ。
1年目にいきなり35勝3敗でNCAAベスト8までチームを導いたカリパリは、2012年に悲願のタイトル奪取。ただしメンフィス時代のデリック・ローズの件など、リクルートで強引な面は多々見られ、バイオレーションには注意が必要と言える。
1976年完成のホーム、ラップアリーナは23,000人収容。この規模はシラキュース大学(キャリアドーム)、テネシー大学のトンプソン_ボーリングアリーナに次ぐ全米3位。が、チケット入手は大変困難。州民のUKバスケットボールへの入れ込み方は尋常ではない。
キャンパスの北側、ダウンタウンにある。
Louisville(ルイビル)
インディアナとの州境の町。
71号線北上でオハイオ州シンシナティまで2時間弱。65号線南下でテネシー州都ナッシュビルへは3時間。64号線を西へ行けば4時間半でミズーリ州セントルイス。64号東へは1時間ちょっとでレキシントン。合わせて周ればカレッジバスケットボール三昧といける。
ルイビル大学カージナルス
ケンタッキー大学のライバル校がルイビル大学(University ofLousiville、カージナルス)。現在は新設のアメリカンアスレティックカンファレンス(AAC)所属。
UKのカラー、ブルーに対してこちらは赤がスクールカラー。トーナメント出場39回、3度の優勝を誇る名門校。
優勝に導いたのはまずデニー・クラム。UCLA出身で、故ジョン・ウーデンを師とする名将であった。通算375勝。
現コーチがリック・ピティーノ。ケンタッキーが気に入ったらしく、NBAから再びNCAAへ戻ってきた。フランシスコ・ガルシアを中心に、2005年にファイナルフォー、2013年優勝。
OBで有名なのは、まずウェス・アンセルド。ボルティモア、ワシントン、両ブレッツで活躍したホールオブフィマーである。
そして1980年NCAA優勝メンバーで、ユタで活躍した”ドクター・ダンケンステイン”ことダーレル・グリフィス。
'86年メンバーではパービス・エリソンやミルト・ワグナー(息子デュアンはミルトが当時スタッフとして働いていたメンフィスへ進学)。ルイビルも80年代初めに来日して公式戦を戦っている。
ホームは2010年10月10日オープンのKFC Yum!センターで、収容22,000人。1956年から使ってきた名物アリーナ、フリーダムホールは2010年3月6日、シラキュース大学戦の勝利で役目を終えた。
新アリーナはキャンパスから北上したオハイオ川のほとり。ルイビルはケンタッキーフライドチキン(KFC)の本部があり、モハメド・アリの生地として知られる。現役ではレイジョン・ロンドがルイビルの出身(UKへ進学)。キャパシティが増えたものの、相当な人気チーム。対戦相手によればチケット入手が困難になる。
*2021年1月現在、ルイビル大学女子バスケットボールチームに、日本人選手、今野紀花選手が所属。
Bowling Green(ボウリンググリーン)
ウェスタンケンタッキー大学ヒルトッパーズ
ルイビルから65号線で南へ1時間半ほど。
ルイビル-ナッシュビルのちょうど中間の田舎町にあるのはウェスターンケンタッキー大学(Western Kentucky University,WKU,Western、ヒルトッパーズ)。
UK、ルイビルには劣るものの、サンベルトカンファレンス所属の有力中堅校。NCAAトーナメント出場は23回で、記録を抹消されているが、1971年にはファイナルフォーにも進出している。一般的な中堅校よりも格が上と言える。
多くの一流コーチがこのWKUを足がかりに出世していった。現役NBAでのOBはコートニー・リー。松下電器で活躍したビッグマン、故クラレンス・マーチンもOB。
ホームはキャンパス内のEAディドルアリーナ。7,500人収容。