NCAAバスケットボール。最新ランキングが更新されました。
ベイラーがアウェイでのウェストバージニア戦を、あまりにもあっけなく落とし陥落。この内容の悪さから、一気に6位まで落とされました。
一方、危なげない戦いをした2016年チャンピオン、ビラノバが3位から1位に返り咲き。ただし、1位票ではビラノバよりも先週2位だったカンザスの方が多く得票しており、コーチ投票のUSATODAYでは1位がカンザスとなるなど、ずば抜けたチームはない状況となっています。
そんな中、ゴンザガはWCCカンファレンスゲームをホームで2つ。まずロヨラメリーマウント(LMU)を一蹴し、注目のライバル、セントメリーズ(SMC)戦。さすがに少々手こずりましたが、終わってみれば79-56の大差。
序盤からSMCはゴンザガが持つ圧倒的アドバンテージ、ポーランド代表の巨人プルゼメク・カナウスキーを徹底ガード。しかし相変わらずダブルチームを受けてからのパスに優れるカナウスキーは上手く周りを使います。ナイジェル・ウィリアムス=ゴスをはじめ、ジョーダン・マシューズ、ジョッシュ・パーキンス、ジョナサン・ウィリアムスにサイラス・メルソンがペリミターに待ち構えるゴンザガを抑えるのは難しい。ベンチから出てくる一年生7フッター、ザック・コリンズも含め、バランスよく活躍したゴンザガの快勝。
AP、USATODAYともにランキングを一つ上げて4位につけました。もちろん、17勝0敗で唯一の無敗校。そしてSMCを下したことで、今季初、ついに1位票も獲得。万全の状態です。
次は現地1月20日に、アウェイでサンタクララ大学戦。ゴンザガの優位は間違いないですが、ハーブ・センデックという、リック・ピティーノの弟子である評価の高い人物がコーチに就いている、少々やっかいなチーム。
続いて22日にホームでポートランド大学戦。これも問題はないでしょう。多くの「八村タイム」に期待です。
他の上位校では、コーチK不在のデュークがフロリダステイトとルイビルという難しいアウェイ戦を続けて落とし、7位から18位に急降下。期待の1年生がコートに戻ってきていますが、最も評価の高いハリー・ジャイルスがまだ本来のキレなく、NBAドラフトアナリストたちからの評価を落としています。現在、トップ10から落ちて12位指名予想→NBAドラフトネットのモック状況
とはいえ、この2戦はコーチKがいたとしても勝てていたかどうかわからない強敵。ノースカロライナ、ノートルダムにバージニア含め、最多6校をTOP25に送り出しているACCは、今季も過酷な戦いを強いられます。
デュークに関しては、次がホームで2戦。コーチKが不在となるのは1994-1995シーズンに続いて二度目のことですが、既に右腕以上の存在となっているアソシエイトヘッドコーチのジェフ・ケイペルが上手く操縦するでしょう。ケイペル自身が選手だった、NITにさえいけなかったあの時ほど苦戦することはないはずです。
さて、渡邊雄太のジョージワシントン大学はどうでしょうか。
アウェイ2つの難しいゲームが続きました。@VCU、@ラサールを、それぞれ55-85、69-79の敗戦。。。非常に厳しい状況です。
が、アトランティック10のカンファレンスレベルは高い。VCUあたりは想定通りと言わんばかりに調子を上げてきており、そのVCUを(ジョージワシントンがやぶった)デビットソンが下すという混戦ぶり。極めつけは、カンファレンス5勝0敗でトップに立つのがリッチモンドという状況。全く先が読めません。
ただ、1校もTOP25評価をされていないA10からのNCAAトーナメント出場予想は多くて3校。カンファレンス1勝4敗のジョージワシントンは、3位以内が非常に難しい状況に置かれています。
エース渡邊雄太はここまで13.3ppg、5.2rpg。贅沢な話をすれば得点はもう少し伸ばしたいですが、ベストディフェンダーである渡邊に現状では負担が大きすぎるところ。もう一人のエース、タイラー・カバノーの負担もまた大きく、昨季の4年生がごっそり抜けた苦しみを今更ながら痛感させられます。
暫定ヘッドコーチ、モーリス・ジョセフも様々なトライをし始めています。ラサール戦ではついにスターターを”いじり”ました。
何と渡邊を2番に置いた大きな布陣!
A10talkさんもこの反応(笑)。
スタートを変えるのは一般的に「良くない」とされており、今回も結果は出ませんでしたが、現況では様々な試みがされていいでしょう。
混戦=まだまだわからない状況ですし、カンファレンストーナメントに望みを託すことを言い始めるのは時期尚早。決して悪くはないチームです。
次はホームでのデュケイン戦(現地1月19日)。一つ一つ、勝ちを積み上げていってほしいところです。