NCAA(大学)

ゴンザガとジョージワシントン-NCAAバスケットボールランキング

更新日:

NCAAカレッジバスケットボールがなぜ面白いのかと言えば、それはやはり「1ゲームの価値の重さ」ではないでしょうか。


1シーズンで、多くて40ゲーム弱。その一つ一つのゲームの勝敗が全て、毎週アップデートされるランキングに反映されます。

それはつまり、”ビッグダンス””マーチマドネス”、3月のNCAAトーナメントでどれだけ有利に、高シードで、キャンパスに近いところで戦えるかということに直結するわけで、「今日は落としてもいい」ゲームは一つも存在しません。


NBAやBリーグなど、プロバスケットボールは長丁場。「今日は負けた。でも明日がある。」。

レギュラーシーズン中はNCAAバスケットボールにもゼロではない感覚ですが、勝敗の数でわかりやすく順位が決まるプロと、全米唯一の全勝校、ゴンザガ大学がランキング1位ではないNCAAバスケットボールとでは、やはり大きな違いがあります。(*ゴンザガがWCCの学校に1敗すれば、おそらくランキングトップ10からも落ちてしまうでしょう。)同じ1勝、同じ1敗でも、その「質」が問われるわけです。


レベルに関しては、スター選手が当たり前のように1年でプロ入りする現状、NBAとの差は大きくなりつつありますが、世界的に見れば多くのプロに勝るとも劣らない。即NBAで通用する選手も少なくなく、高度なバスケットボールが展開されていることも人気の要因であるはずです。


そんな魅力的なカテゴリーで、日本人選手が増えつつある。今季も楽しくて仕方ありません。

   

最新ランキング

   

八村塁の所属するゴンザガ大学は、アウェイでサンタクララ大学、ホームでポートランド大学に快勝。19勝0敗とし、UCLAがアリゾナに敗れたためランキングも3位に上昇。不安になるほど(笑)素晴らしいシーズンです。

   

今日、先日悪天候で流れたアウェイでのポートランド大学戦をこなし、現地1月27日にホームでサンディエゴ大学、同1月29日にアウェイでペッパーダイン大学とそれぞれ対戦します。

まったく負ける気がしません!対ポートランド大学は、マーク・ヒューがヘッドコーチに就いて以降、昨季までの17シーズンで、対戦成績がなんと32勝2敗!対サンディエゴ、対ペッパーダインも同じく32勝2敗!で、ポートランド大学に最後に負けたのが15年前という異常とも言える戦績です。


このWCCカンファレンスで際立った強さが3月にどう影響するか。2012年にブリガムヤング(BYU)、2014年にパシフィック大学をメンバーに加えていますが、、、今季も接戦を経験しないままにNCAAトーナメント突入ということになりそうです。ポイントは現地2月12日のみ。昨季スウィープを食らったセントメリーズカレッジ(SMC、17シーズンで27勝7敗)とのアウェイ戦です。

   

<追記>
ゴンザガが全勝するとしての、、、次週予想。1位ビラノバはアウェイでマーケットと、ランキング更新当日に12位バージニア戦とタフ。2戦落とせばもちろんですが、1敗でもすればゴンザガより下になる可能性大。2位カンザスは18位まで落ちたウェストバージニアと4位ケンタッキーをともにアウェイと、こちらもスーパーにタフ。こちらも2敗すればゴンザガより下。そしてウェストバージニアに負けてケンタッキーに勝った場合もゴンザガより下にくるでしょう。しかし・・・ウェストバージニアに勝ってケンタッキーに負けた場合は、、、ケンタッキーがゴンザガより上位評価されるのでは?と言われています。
面白すぎる!

   




   

続いて、渡邊雄太のジョージワシントン大学。

ホームでのピッツバーグ・デュケイン戦に何とか勝利!

   

次が現地1月26日にアウェイで近所のジョージメイソン戦、同1月29日にホームでセントルイス戦となります。

   

相変わらず、まったく展開がよめません。ジョージメイソンは、先週までアトランティック10(A10)ゲーム全勝で首位だったリッチモンドをアウェイで撃破。そして最下位ながら、そのジョージメイソンをアウェイで破ったのがセントルイス。。。ここにきて、デイトン、VCUが本来の強さを発揮してきていますが、、、勝負は2月でしょう。とにかく、3位以内!

   

全体に目を移せば、先週は何といってもアリゾナのアウェイでのUCLA撃破!スター候補だったレイ・スミスを怪我で失うなど、不運が続いたアリゾナでしたが、大きな大きな勝利!一つのtweetに集約されます(笑)↓

   

アリゾナは一気にランキング7位まで上昇。UCLAを3位から8位まで突き落としました。これでPAC12カンファレンスはアリゾナとオレゴンが8勝0敗で首位。UCLAが追いかける展開。ゴンザガも含め、4校でNCAAトーナメント、WEST地区の高シードを争うことになります。

そしてもう一校、注目はシカゴエリアのノースウェスターン大学!

ここまで5勝2敗はカンファレンス3位タイ。通算16勝4敗です。何が注目かと言えば、このノースウェスターン大学、ハイメジャーカンファレンスのBIG TENに属しながら、いえ強豪カンファレンスに属するからこそか、NCAAトーナメントに出場したことがない(!)のです。


ノースウェスターン大学はBIG TEN唯一の私立校で、デュークやスタンフォード、バンダービルトとともに、アイビーリーグ並みに学業が優秀な大学。シカゴブルズのオーナー、ジェリー・ラインズドルフはじめ、卒業生もそうそうたる面々。(先日亡くなった名物リポーター、クレイグ・セイガーもノースウェスターンの出身です。)

現ヘッドコーチはクリス・コリンズ。ブルズなどを指揮した元NBAのコーチ、ダグの息子で、デューク大学で選手として活躍。そのままコーチKなどの下でアシスタントを務め、2013年からノースウェスターンでヘッドコーチデビューしました。デュークなどに比べて圧倒的にリクルートが困難な学校であり、コーチKの弟子の中では最も難しい職に就いたコーチなどと言われましたが、昨季3季目にして見事20勝12敗の好成績。

すでに創部110年を超える今季、悲願の初出場がなるかどうか。注目です。

   

ハイメジャーカンファレンスと言えば、BIG TENのほかACC、BIG EAST、SEC、BIG12にPAC12が該当(スーパー6)しますが、ノースウェスターンを除く所属校すべてがNCAAトーナメント出場経験があります。

ジョージワシントンと変わらない、せいぜい3つ星選手の獲得が精一杯である同校の、「賢い」ゲームは日本人が見るべきものでしょう。

ad




ad




-NCAA(大学)
-, , , , , , , , , , ,

Copyright© JOURNEYMAN-ジャーニーマン- , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.