都合により更新が遅れました。2週分を振り返ります。
NCAAバスケットボール2017-2018最新ランキング
NCAAバスケットボールの代名詞は”カオス”です。毎年のことです。しかし、それにしても、です。
ここまで混沌としたシーズンもなかなかありません。
今季初の1位にたどりついたミシガンステイトがわずか1週で陥落。@オハイオステイト、ホームでのミシガン戦を落とし、あっという間に9位へ後退。
再び1位に戻ったのがビラノバ。@バトラーでの敗戦後、ホームでのゼイビア戦などを含めて3連勝。ただし今週のアウェイ2戦、@ジョージタウンと@コネティカットはどちらも油断できません。キープできるか。
3位にパデュー!@ミシガン、@ミネソタと難しいゲームを連勝。今季の強さは本物。悲願のファイナルフォー進出なるか。
そして4位にオクラホマ。@ウェストバージニアこそ落としたものの、直近ではテキサスクリスチャン(TCU)をオーバータイムの末に下して今季スウィープ。
このゲームで43点、11リバウンド、7アシストを記録した1年生ガード、トレイ・ヤングが止まりません。NBAドラフトネットも、現時点のモックで2位評価としました。比較対象、ステフ・カリーの存在があるだけに、ヤングからは目が離せません。
5位にいつの間にかデュークが上昇。@マイアミ(フロリダ)戦で、ゲイリー・トレントJrが30点。
1位が目前だったウェストバージニアは@テキサステック、vsカンザスを連敗。本当に難しい。
ほか、注目は16勝1敗で17位まで上がってきたオーバーン。例のFBIによる検挙でチャック・パーソンの辞任などがありましたが、やり手コーチのブルース・パールが見事な再建。
そしてオハイオステイト!サッド・マッタを解任し、今季は様子見とも思われたこのチーム。PK80ではゴンザガにも完敗したものの、ビッグテンをパデューと並んでの6戦全勝(通算15勝4敗)。マッタ同様、バトラーでHCをつとめた新コーチ、クリス・ホルトマンも注目の人物。
1位ビラノバ、2位パデュー。以下、バージニア、デューク、テキサステックと続きます。もはやこのランキングこそ正確、かも。
Game of weekは省きます。好ゲームが多すぎてとても選べません(笑)。
NBAドラフト2018に向けた注目選手
チャンドラー・ハッチソン(ボイジステイト4年生、6-7、89.3kg、G)
今回は少し”ひねり”ました。ドラフトネットでは二巡目57位指名との評価。
ミッドメジャーの4年生Go To Guy。
抜群のスコアリング能力で、ゴンザガをやぶったサンディエゴステイト相手に44得点。平均19.8ppg、8.4rpg、3.4apgはいずれもチーム1位。
未知数ですが、、、今後評価が上がってくると予想します。現在2位につけるマウンテンウェストカンファレンスでチームを優勝に導くことが必須。
NCAAカレッジバスケットボールにおける日本人、日本所縁の選手所属校の動向
ジョージワシントン大学と渡邊雄太
苦しい。
@デュケイン、vsロードアイランドは仕方なしとしても、デビッドソン、さらに今季低調のリッチモンドにも敗れて4連敗。通算8勝10敗。
アトランティック10を1勝4敗は、4校並んでの最下位。。。ケンポンでは今季最低の209位にまで沈んでいます。
今週のvsジョージメイソン、@バージニアコモンウェルス(VCU)も難しいゲームですが、勝てない相手では決してありません。まだまだこれから!
過去4シーズンの、アトランティック10のNCAAトーナメント出場状況↓
渡邊雄太はデビッドソン戦で12点5リバウンド、リッチモンド戦で10-6。
得点が伸び悩んでいます。FGアテンプトが昨季より3本多い平均12.6ですが、デビッドソンの同級生でやはりプロ候補、ペイトンオルドリッジあたりはアテンプトが平均16.4あります。これくらいは渡邊に打たせてもよいのではないでしょうか。ディフェンスでの貢献は誰もが認めるところだけに、得点でチームを勝利に導きたい。
ゴンザガ大学と八村塁
ゴンザガは@サンディエゴステイト敗戦のあと6連勝。
やや苦戦すると思われた@サンフランシスコも75-65で乗り切りました。毎年の”棚ボタ感”は否めませんが、APで15位、ケンポンでは7位に上昇。
今週は日本時間19日。ついに、ホームでのセントメリーズ(SMC)戦です!ともにWCCカンファレンス6戦全勝。まずはホームで負けられません。注目のこのゲームは、ESPNによる中継。21日の@サンタクララは問題ないでしょう。
タヒロウのポートランド戦で20点取るなど、7試合連続で二桁得点を記録している八村塁は、SMC戦で真価を問われます。この重要なゲームでチームの勝利に貢献できるか。注目です。
また、SMC戦は別の意味でも重要。例年どおり、セントメリーズは多くのオーストラリア人選手を抱えるからです。2018年6月のFIBAワールドカップアジア予選において、八村が日本代表でプレイするならば、SMCの中心選手、ジョックランデール(6-11、C)とエメットナール(6-1、G)もまたオーストラリア代表としてプレイする可能性あり。
叩きのめしてほしいところ。
*しかしオーストラリアの層は厚い。NCAAディビジョン1において、まだわずか数人しかプレイできていない日本人選手に対し、近年は当たり前のように数十人送り込んでいるのがオーストラリア。ランデールやナールさえ、フル代表入りすることは全く保証されていません。NBAも注目の、トップ選手は以下の通り↓
・デンアデル(ルイビル大学3年生、6-7、F)
ソンメイカー同様のスーダン生まれ。ゴタゴタがあったものの健闘しているルイビルのリーディングスコアラー(15.8ppg)。
・ハリーフローリング(マーケット大学2年生、6-11、C)
ダラスのSMUから転校。ランデール以上、との評価もあり。オーストラリアスポーツ研究所(AIS)出身。
・ゼイビアクックス(ウィンスロップ大学4年生、6-8、G)
知名度こそ低いものの、昨季ウィンスロップをNCAAトーナメントに導いた、6-8のガード。今季はチームのリーディングスコアラー兼リバウンダー。
他にもジョージワシントン戦で渋い活躍をしたマイアミ(フロリダ)大学の2年生6-3、デヤンバジルセビッチや、そのマイアミをやぶったデュークのジャックホワイト(6-7、2年生F)も出場時間こそ少ないですが有望。
彼らNCAAトップ選手と、日本を一蹴した国内NBL選手がひしめくオーストラリアは世界有数の強豪国。
*先ほどハリーフローリングの弟サム(6-11)が、マーケットと同じビッグイーストに所属する強豪クレイトン大学へ入学が決定。とにかく層が厚い。。。
あらためて、八村にはSMC戦での活躍を期待。
ジョージアテックとシェーファーアヴィ幸樹
エースのジョッシュオコギーが復帰して好調。
マイアミ(フロリダ)を撃破して、イェール、ノートルダム、そして@ピッツバーグと4連勝。今週は日本時間19日にvsバージニア、同21日に@ノースカロライナと、ACCならではのハードスケジュールですが、連勝すればランキング入りさえ見えてきます。現在3勝1敗でカンファレンス3位タイ。通算10勝7敗。ケンポンランキングでは102位。
シェーファーアヴィ幸樹のPTは少ないものの、自身の目の前で繰り広げられているゲームは日本人が体験し難いレベル。1秒でもコートに出れれば貴重な経験であることは言うまでもありません。UNCのディーンEスミスセンターでのゲームは、日本人初となるのではないでしょうか。
ポートランド大学とタヒロウディアバテ
@ゴンザガを含め、WCCカンファレンス6戦全敗。若いチームのため仕方ありません。まず1勝です。今週はアウェイが2つで、サンディエゴとロヨラメリーマウントが相手。
注目の@ゴンザガ戦。タヒロウは2点5リバウンドに終わったものの、31分の出場時間を得ました。ここまで5.1ppg、3.3rpgはまずまずの数字です。
そして日本協会が発掘中の(?)日本人選手、ヒューホグランド(渡辺飛勇)。レッドシャツとはいえ、NCAAシーズン中にナショナルチームに参加するのはきわめて異例ではないでしょうか。楽しみです!
ピマコミュニティカレッジ(NJCAA)と榎本新作(アイザイアマーフィー)
フェニックスカレッジに敗れたものの、通算15勝2敗。NJCAA(D2)ランキングは3位(!)から少々落とすかもしれませんが、素晴らしい戦績。
中心選手の一人、榎本新作への、NCAAディビジョン1からのオファーがとにかく待ち遠しい!