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林庭謙、唐維傑、高國豪、そして馬建豪-台湾の次世代スター選手たち

更新日:

<ベンソンリン(林庭謙)、ルイスタン(唐維傑)、オスカーカオ(高國豪)、そしてマーチェンハオ(馬建豪、(リーヴンマー))>

   

バスケットボールのアンダーカテゴリーと育成

やはり、アンダーカテゴリーのイベント(つまりは育成)が非常に重要であると認識させられます。

   

振り返れば、八村塁がゴンザガコーチ陣の目に留まり、明成高校卒業後に日本を飛び出したのは、自身が得点王を獲った2014年のU17世界選手権がきっかけでした。

   

後に、FIBAのエリアが再編成。サッカー同様に、オーストラリアとニュージーランドが「アジア」に組み込まれると、世界大会のみならず、アジアレベルのイベントにまでNCAA、NBAスカウトが出現するようになっています。

   

渡邊雄太、八村塁の渡米後の活躍により、日本国内の高校イベントにまでスカウトは注目するようになってきていますが、国際大会が彼らリクルーターにとってより”便利”であることは間違いありません。

   

2015 FIBA U16アジア選手権

2019年、自国開催であった2006年以来、13年ぶり(5回目)に第18回FIBAワールドカップに出場した日本ですが、そこまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。

1次予選でまさかの4連敗。中でも、ホームでの3戦目@横浜。格下と見られた台湾(チャイニーズタイペイ)に敗れたショックは大きかった。

   

ニックファジーカスの帰化、八村塁と渡邊雄太の参戦により、最終的に劇的な逆転出場を掴むものの、「もろさ」を露呈した予選であったことは否めません。

*現在のFIBAランキング。この投稿時点で、日本40位、台湾65位。

   

前回投稿で台湾を格下と見るのは誤りと書きましたが、その根拠となるのが、2015年にジャカルタで行われた、第4回U16アジア選手権です。→リンクをご覧ください。優勝は韓国。トロフィーを受け取る彼こそが、先日Bリーグ信州入りを表明した、ヤンジェミンです。

   

過去3回を6位、3位、3位。2013年に続いて3位以内に入り、前出の八村塁が世界に羽ばたくきっかけとなったU17世界選手権連続出場を目指した日本でしたが・・・準決勝でこれを阻んだのが台湾でした。

*日本は3位決定戦で中国に大敗。

*2013年大会でも準決勝で台湾と対戦し、この時は勝利。

   

   

NCAAへ羽ばたく、台湾の次世代バスケットボールスターたち

2015年のU16アジア選手権において台湾を率いたのが、前回投稿で書いたベンソンリン(林庭謙、リンティンチェン)。NCAAディビジョン1のブライアント大学で活躍し、NECカンファレンスの2019-2020オールルーキーチームに選出されたリンだけではありません。

   

ルイスタン(唐維傑、タンウェイチー)

リンと同じ1999年生まれの20歳で、やはりNCAAディビジョン1、バージニアミリタリーインスティチュート(VMI)の6-4ガード

   

彼も高校から渡米しており、これも度々書いております、ワシントンDCエリアの名門校が集まるWCACスクール、セントメリーズライケン(VCUからNBAに進んだトレボングラハムを輩出)出身。

4.4ppgと2.6rpg。1年目はリンほどの活躍ができませんでしたが、VMIが所属するSoConことサザーンカンファレンスはNECよりもレベルが高い。注目校が多く属しており、タンからも目が離せません。

【動画】リバウンドが強いんですよね。

   

オスカーカオ(高國豪、カオクオハオ)

続いても、やはりNCAAディビジョン1スクール、タイラーストーンの母校でもあるサウスイーストミズーリステイト(SEMO)次期4年生のオスカーカオ

21歳のカオは、日本が2位に入った2016年のU18大会に出場しており、高校は台湾(日本でもおなじみの松山高中)。そこからアイオワのマーシャルタウンコミュニティカレッジを経由してのSEMO入り。富永啓生と同じコースと言っていいでしょう。180センチそこそこですが、点を取るのが上手い。

左利きで、スコアリングを好むのも同じ。

   

リーヴンマー(馬建豪、マーチェンハオ)

4人目はマー。2001年生まれの19歳。(富永も19歳ですが、早生まれのため、学年は馬が1つ下。馬は河村勇輝の同期。)

2メートルの、台湾版ケビンデュラント

昨年の松山盃

"KD"は大げさではありません。

   

馬はカイソットとともに、アトランタのザスキルファクトリーへ。やはりNCAAでのプレイを目指していましたが、、、進路が明らかになっていません。

カナダのブリティッシュコロンビア大学に在籍する、ジョナモリソンを含め、台湾の選手がどんどん海外を目指しています。

松山盃で台湾の若い選手たちと相まみえてきた、河村勇輝はじめとする福岡第一などの選手たちが、日本国内にとどまるのとは対照的ではあります。

彼らの今後は、Bリーグの発展ともどもよく見届ける必要があるでしょう。

   

台湾の若い選手に刺激を与えたのが、2010年にハーバードからNBAに進んだジェレミーリンであることに間違いはないようです。

リン以上のインパクトを日本にもたらしている、渡邊雄太と八村塁。

彼らの活躍が、今の小学生、中学生にどのような影響を与えているでしょうか。

楽しみです。

   

2018年のジョーンズカップ *この日本も面白かったですけどね

   

*ハーグレイブミリタリーアカデミーに進んだベンソンリンや、VMIのタンについては、台湾の兵役が関係しているのかもしれません。

参考記事1(FIBA)

参考記事2(FIBA)

参考記事3(ESPN)

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