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次の八村塁は中国から?-CBAドラフト2020とCUBA

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中国CBAドラフト2020

以前の投稿どおり、8月21日に、中国のプロバスケットボールリーグCBAのドラフト会議が、福建省泉州市で行われました。

プレゼンテイターはヤオミン!

   

大方の予想通り、1位指名はカリフォルニアステイト大学ノースリッジ校(CSUN、高橋マイケルの母校)の6-9、マイケルオウこと、Ou Junxuan(区俊炫、指名は上海シャークス)。

派手さはありませんが、非常に堅実なビッグマン。コーチに好まれるタイプです。

*キーマンはCSUNのアシスタントコーチ、ジムハリック。オバノン兄弟や桜木ジェイアール(JRヘンダーソン)らを擁し、UCLAで1995年にNCAAタイトルを獲得しているハリックは中国に強いコネクション。アジアのパイオニア、馬健をUCLAにリクルートしようとしたのもハリックだと言われています。(学力が足りず、短大経由でユタ大学へ)

アメリカNCAA組では、ブライアント大学の台湾人選手、ベンソンリンこと林庭謙。2位予想もありましたが、結果は3位(天津パイオニアーズ)。

   

2位指名は、北京大学の6-6、Zhu Ming Zhen(祝铭震)が受けました(広州ロングライオンズ)。

    

中国大学バスケットボール-CUBA(Chinese University Basketball Association)

今回の、CBAドラフトの結果をご覧下さい。

オウとリンという、NCAA組が上位指名を受けたものの、大半が北京大学などの中国国内の大学生選手。

どうしても情報が不足しがちですが、バスケットボールが圧倒的な人気を持つ中国には、CUBA(Chinese University Basketball Association)という組織があり、そのレベルは男女ともかなり高いようです。

北京大学

清華大学

   

"Final Four"というロゴも目立ちます。ヤオミン率いるCBAのドラフトも典型的な例ですが、(政治的には”色々”ありながら、、、)バスケットボールにおいては、中国はアメリカを徹底して模倣しています。

   

一方で、どうしても盛り上がりに欠ける日本の大学バスケットボール。

ここは、それなりに交流のあった韓国のみならず、中国CUBA、そしてサーディラベナを生んだ、フィリピンNCAAと連携してはどうでしょう。(韓国、フィリピンとも、大学バスケットボールの人気は日本と比べて非常に高いようです)

(言葉は悪いですが)「生ぬるい」大学日本一を目指すのではなく、まずは東アジア一、そしてアジア・オセアニア一を目指す。そういう時代なのではないかと思うのです。

*インカレさえ出れなかった元日本の大学選手として、(特に「生ぬるい」という言葉を使うことに)複雑な思いはありますが、世界的な視野で現状を見れば、どんどん外に向かっていくべきでしょう。

   

   

中国とアフリカのバスケットボールコネクション

CBAドラフトに戻ります。

ベンソンリンよりも先に指名された、Zhu Ming Zhen(祝铭震、チュミンゼン)がこちらです↓

能力が高い

   

ウガンダ系中国人とのことです

こちらのニュースを参照下さい。

決して中国に好意的なニュアンスで書かれていないこの記事に、

アフリカ人留学生の数は、米国の大学よりも中国の大学の方が多い

という記載もあります。

   

我らがスーパースター、アフリカ(ベナン)系日本人の八村塁。

”次の八村塁”は、中国から生まれるかもしれません。

   

つい先日、職場にて。お客さんと話をしました。

その方は着衣してもなお一目瞭然である、屈強な体をした185センチほどの黒人で、聞き覚えのある名前(苗字)でした。”それ”が、有名なサッカー選手と同じでしたので、

私「同じ苗字ですね。やはりサッカーをされていたのですか?」

お客さん「いや、違う。バスケットボールをしていた。」

(私が食いつかないわけがありません)

(やや前のめりになって)私「どちらで?」

お客さん「私は北京大学の元バスケットボール選手だ。」

日本で仕事をされている、この方の国籍は、某アフリカ大陸の国のものでした。

   

いろんな意味で、中国のバスケットボールは恐ろしいです。

   

今年のCBAドラフトが開催された、福建省泉州市。台湾が真向かいですね。

指名を受けた選手の中で唯一の台湾人、林庭謙への配慮があったのかどうか。(もっとも、林はドラフト会場に現れず、リモートでの参加でしたが)

恥ずかしながら、よく知らない都市なのですが、その人口は800万人を軽く超えるようです。そして、それでも中国で上位10位に入らない。

恐ろしい国だと思います。

*中国という国については、少し前ですが、こちらの記事が印象に残っています。私は自他ともに認めるオッサンなのですが、「負けた」という表現は受け入れられないですね。ただ単に、時代の流れかと。

   

ベストメンバーでのバスケットボール日中戦、久しぶりに見てみたい!

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