NCAA → 中国CBAが止まらない
新型コロナウィルスの感染者数がダントツで世界一となってしまっているアメリカ。
スポーツに及ぼす影響も大きく、NCAAバスケットボールの2020-2021シーズンも全く先が見えない状況です。
NCAAは新年度が始まる9月にアナウンスするとしていますが、大きな裁量を持つカンファレンスの1つ、PAC12は2020年内(12月まで)の全てのスポーツを延期すると発表。
これはPAC12所属大学のみならず、年内に多くのノンカンファレンスゲームが組まれる他カンファレンス校への影響が大。
例えば、WCCのゴンザガ大学は、年内にPAC12校のアリゾナとワシントン、さらにロサンゼルスのUSCと対戦予定でしたが、これが全て延期。そしてこの”延期”とは、事実上のキャンセルではないかというのが一般的な見方でしょう。
中国と最も密接な関係を持つカンファレンス、PAC12は、恒例のPAC12チャイナゲームも中止。
予定されていたカードはシアトルのワシントン大学 vs ニューオーリンズのテュレーン大学。
このテュレーン大学には、モントバードアカデミー出身の中国人選手、Kevin Zhangが属していたので注目していましたが・・・彼はこのオフにテュレーンを中退し、中国のプロバスケットボールリーグ、CBA入りが発表されました。
新型コロナウィルスにとどまらず、BLMもまた大きなムーブメントとなっているアメリカの社会情勢が混乱していることが影響してか、NCAAバスケットボールでのプレイを断念し、中国CBAでのプレイに切り替える選手はKevin Zhangだけではありません。*社会情勢が混沌としてる国は、アメリカだけではないですが。
中国CBAドラフト2020
まず大きなニュースはベンソンリン(林庭謙)。
ロードアイランド州のブライアント大学で2年生を迎えるはずだった台湾人のリンは、昨季のNECカンファレンスオールルーキーチーム選出。間違いなくスター候補だった彼は、先日CBAドラフトエントリーを表明。
さらにマイケルオウ(こちらを参照下さい)。
カリフォルニアステイト大学ノースリッジ校の彼も、ひそかに注目していた選手でした。
NCAAバスケットボールファンとしては残念でなりませんが(涙)、2人は揃ってCBAドラフトの1位2位候補! 新天地での活躍を楽しみにしたいと思います。
CBAドラフト2020については、こちらが詳しいです。
*前出のKevin Zhangは遼寧入りが認められており、ドラフトにはエントリーしないようです。
*ほかの中国人選手、例えばアイビー・ペンシルバニア大学のマイケルワンなどの動向も気になります。
中国CBAバスケットボール2019-2020
再開されたCBAの2019-2020シーズンはあっという間に大詰め。
Kevin Zhangが加入予定の遼寧フライングレパーズが、イージャンリン率いる王者・広東サザンタイガースに挑みます。
やはりBリーグよりも高いレベルと言わざるを得ない。
リンもオウも、日本で見てみたかった。