※とりあえず、速報です。追記します。
2021-2022・プレシーズン、アメリカの高校バスケットボールランキング。
「大きな変化」がありましたので、リリースが遅くなりました。
そして、有力メディア・MAXPREPSが、ランキング作成のやり方を変えてきました。
アメリカ高校バスケットボールプレランキング-2021-2022-独立校Top20 by MAX PREPS
まずはこちら。
Independent。地域の高校リーグなどに属さない、いわゆる”バスケットボール特化校”。「アカデミー」と名付けられるケースが多い、これらの学校が近年増殖。多くのNBA、NCAA選手を輩出しており、カレッジの下の世代においては中心的な役割を担っています。
全て、「私立」。
2022年大学進学選手ランキング(ESPN)にも、多くの所属選手がいます。*すでに進学先をコミット済みの選手が目立ちますね。
ランク | 学校 | 所在地 |
1 | アリゾナコンパスプレップ | アリゾナ州チャンドラー |
2 | モントバードアカデミー | フロリダ州モントバード |
3 | IMGアカデミー | フロリダ州ブレイデントン |
4 | オークヒルアカデミー | バージニア州マウスオブウィルソン |
5 | サンライズクリスチャナカデミー | カンザス州ベルエア |
6 | プロリフィックプレップ | カリフォルニア州ナパ |
7 | リンクアカデミー | ミズーリ州ブランソン |
8 | ヒルクレストプレップ | アリゾナ州フェニックス |
9 | ラルミエール | インディアナ州ラポルテ |
10 | コンバインアカデミー | ノースカロライナ州リンカーントン |
11 | ワサッチアカデミー | ユタ州マントプリーザント |
12 | リアルソルトレイク | ユタ州ヘリマン |
13 | セントベネディクトプレップ | ニュージャージー州ニューアーク |
14 | ドンダアカデミー | カリフォルニア州シミバレー |
15 | ハンティントンプレップ | ウェストバージニア州ハンティントン |
16 | アワーセイバールセラン | ニューヨーク州ブロンクス |
17 | デンバープレップ | コロラド州デンバー |
18 | レガシーアーリーカレッジ | サウスカロライナ州グリーンビル |
19 | ハミルトンハイツクリスチャン | テネシー州チャタヌーガ |
20 | ウィンストンセーラムクリスチャン | ノースカロライナ州ウィンストンセーラム |
アリゾナコンパス、モントバード、IMGにオークヒル。
もはやおなじみの、この4校がやや抜きん出ています。
続くのが、昨季大きく台頭したサンライズクリスチャン。
アメリカ高校バスケットボールプレランキング-2021-2022-Top25 by MAX PREPS
続いて、こちら。
”伝統的”と言っていい、ハイスクール。日本でいう、「高校」です。
私立が多いですが、強豪公立校も存在します。
依然、こちらに通う有望選手も少なくありません。
毎年強い学校もあれば、1人のスーパースターが1シーズンのみ強くしてしまう場合もあり。
ランク | 学校 | 所在地 |
1 | シェラキャニオン | カリフォルニア州チャットワース |
2 | ミルトン | ジョージア州ミルトン |
3 | デマッサ | メリーランド州ハイアッツビル |
4 | カムデン | ニュージャージー州カムデン |
5 | ダンカンビル | テキサス州ダンカンビル |
6 | ノースリトルロック | アーカンソー州ノースリトルロック |
7 | リチャードソン | テキサス州リチャードソン |
8 | ドクターフィリップス | フロリダ州オーランド |
9 | ロングアイランドルセラン | ニューヨーク州ブルックビル |
10 | カルバリークリスチャナカデミー | フロリダ州フォートローダーデイル |
11 | ビューモントユナイテッド | テキサス州ビューモント |
12 | センテニアル | カリフォルニア州コロナ |
13 | オーランドクリスチャンプレップ | フロリダ州オーランド |
14 | ギルセントバーナード | ニュージャージー州グラッドストーン |
15 | ローゼルカトリック | ニュージャージー州ローゼル |
16 | イムホテップチャーター | フィラデルフィア |
17 | ホイットニーヤング | シカゴ |
18 | センタービル | オハイオ州センタービル |
19 | バークマー | ジョージア州リルバーン |
20 | ビショップゴーマン | ラスベガス |
21 | ウィーラー | ジョージア州マリエッタ |
22 | ノックスビルカトリック | テネシー州ノックスビル |
23 | カーメル | インディアナ州カーメル |
24 | グレンバードウェスト | イリノイ州グレンエリン |
25 | セントポール6世 | バージニア州チャンティリー |
古豪と、花火のように1シーズンだけ輝く高校が混在。
トップ5のシェラキャニオン、ミルトン、デマッサ、カムデンにダンカンビルは毎年強い。
アメリカの高校・大学バスケットボールにおける大変化
さて、今季のランキング発表が遅れたのには、いくつかの理由があります。
1つは有力選手の転校→こちら
そしてもう1つが、、、
オーバータイムエリート(OTE)
今季から立ち上がった、オーバータイムエリートです。
これは昨年からザワザワしていたリーグなのですが、簡単にまとめると
・対象選手はは高校2年生、3年生、プレップ世代のスーパースター。プレップ世代はアメリカ人以外も含む。
計27人。全員がアトランタで生活し、勉強もする。
・競技:リーグ内、および国内外のチームとゲーム(例えば、上ランキングの独立校)。
・プロと同じく、プレイすることによって報酬をもらえる。その額は選手によって異なるが、最低10万ドル(約1千万円)。NCAAと同じく、NILで収益を売ることも可能。スニーカー会社とも個人で契約できる。
★重大なケガを負ってしまい、プレイができなくなった場合、大学進学の学費として10万ドル以上を保証。
・教育:1対1、およびグループでなされる。
以上、詳しくはこちらで。
やはり強いのはNCAA x NIL??
OTEについて詳しく書こうと思っていたのですが、、、
"NCAAが解禁したNIL"のインパクトが強すぎます。
その範囲が高校生にまで及んでいるため、OTEはもはや上に並べた学校に所属している選手たちとの差別化が困難になっています。
実際、多くのプロスペクトが大学進学を望んでいます。
あえてネガティブに記しますと、NCAA(と大学)は、放映権料やライセンス料、入場料など、自らの利権はそのまま守り、選手個人のNIL(Name、Image and Likeness)による収益獲得のみを、2021年7月1日から許可しました。
こう書くと、NCAAは大きな利益を全く分配しておらず、これまで同様批判にさらされるべきなのですが(実際批判はされてはいる)、その声はあまり聞こえてきません。
なぜか。
その「分配」がなくとも、選手は大きな、本当に大きな利益を手に入れることができているからです。
そして11月に入り、またとんでもないニュース→こちら
正直なところ、このすごさの詳細を理解できていません。
おそらく、NCAAはもちろん、アメリカのスポーツ業界の人間であっても完璧には理解できていないでしょう。
こちらもどうぞ。
NCAAはおそらく、自分たちでも到底コントロールできない、とんでもないものをリリースしてしまったのだと思います。
それほど、「2021年7月1日までは」行き場のないお金がうずうずしていた。
それが爆発した。
そんな感じです。
とりあえず、次の大変化は・・・NBAがワンアンドダンを撤廃する時に起こります。
※以上、とりあえず速報です。追記します。