<2022年3月5日>
須藤タイレル拓選手のコミットについて書きました。
>>こちら
<2022年3月2日に追記>
→須藤タイレル拓選手がノーザンイリノイ大学にコミット(進学意思表明)
<2021年12月12日に追記>
スラムダンク奨学金により、名門プレップスクール・セントトーマスモアに通う須藤タイレル拓選手が、イリノイ州デカルブにキャンパスがあるノーザンイリノイ大学からオファーを受けたことにより、当ページにたくさんアクセスをいただいておりますが、そのNIUの紹介をしておりませんでした(よりによって。すみません。。。)
→公式サイト *NCAAトーナメント出場は3回で未勝利(高校野球で例えるなら、”甲子園では勝てていない”ということです)
ただ・・・彼にはこれから他のNCAAディビジョン1校からもオファーが舞い込むでしょう!!
-----追記ここまで
シカゴエリア
成田からJALやユナイテッドの直行便がある。ここも寒い。運転注意。
もちろんユナイテッド航空のハブ。
他の大都市とのアクセスは悪くない。ミルウォーキーまで1時間半のほか、インディアナポリスへは65号線南下で3時間。デトロイトが94号か80/90ターンパイク(有料)使用で東へ4時間半。クリーブランドが6時間。
シカゴ・ブルズ
何度かプロ球団が生まれながら消えていった歴史をもつ、アメリカ第3の町シカゴに、1966年ブルズが誕生した。
現NBAの中ではかなり古いほうの球団。
GMの能力が高いのか(?)、ブルズはもともと安定した成績を残してきたチーム。参加当初のシーズンからいきなりプレイオフに進出した、珍しいチーム。要因はディフェンスとされており、このキツイ仕事こそが勝利への近道という考えが、元々シカゴにはあったらしい。
その初期のブルズを支えた男こそがジェリー・スローン。6-5のスウィングマンで、言うまでもなく、現ユタ・ジャズの大御所コーチである。スローンの引退後、アーティス・ギルモア、レジー・セウスに、オーランド・ウーリッジなどの選手が名を連ねるも、チームはスランプに陥り、プレイオフに出れないシーズンが続いた。
1984年、そこへ登場したのがマイケル・ジョーダン。誰もが名を知るジョーダンは、入団以来(引退したシーズンもふくめ)、14年連続でプレイオフへ出場、うち3連覇を2度という大偉業を成し遂げた。
が、ジョーダン抜きでは一度も優勝できていないのも球団の事実で、近年はデリック・ローズという地元のスターを獲得したが、本人の怪我もあり、やや寂しい時期が続くが、地元のみならず、世界中のファンの期待は大きい。
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1994年から使用しているホーム、ユナイテッドセンターは収容2万人を超える、NBAの中でも大型の施設。日本からももちろん、世界中からチケットを買い求められたジョーダン時代ほどではないにしろ、地元シカゴ出身のローズ獲得のせいもあって、人気は非常に高い。観戦難易度は99.1%とリーグ6位。アウェイでも92.2%で同じく6位と高い。
↓やはりダウンタウンの立地。駐車場は数は問題ないが、料金(都心なのであまり安くない)と渋滞に注意。
メジャーカンファレンス所属のカレッジは2校。
ディポール大学ブルーデモンズ
1つがディポール大学(DePaul University)ブルーデモンズ。
ここも’80年代に日本で公式戦を戦ったことがある。その時チームを率いていたのが伝説的コーチ、レイ・メイヤー。実に42年間コーチした名将で、1979年にはファイナルフォーへ導き、ラリー・バードのインディアナステイト大学に2点差で惜敗している。(当時は行われた3位決定戦で勝利。)
OBで有名なのはホールオブフェイマーのジョージ・マイカン。ほかにピストンズなどで活躍したマーク・アグワイア、テリー・カミングス、スティーブン・ハンター、クエンティン・リチャードソン、ボビー・シモンズにロッド・ストリックランド。
メイヤー引退後は低迷し、現在も所属のビッグイーストカンファレンスで苦しんでいるが、シカゴという名選手生産地にあって、なかなかの才能を獲得している。
メイヤーが日本に連れてきたチームにはタイロン・コービンやダラス・カムジースらがいて、あっさり二戦二勝。JBLで大活躍した白人の万能フォワード、トム・クラインシュミットもディポールの出身。
私立のマンモス校で、キャンパスをいくつか持つ。ホームはオールステイトアリーナで17,500人収容と大きい。オヘア国際空港の北隣にある。
ノースウェスタン大学ワイルドキャッツ
もう一つがノースウェスターン大学(Northwestern University)ワイルドキャッツ。
学業レベルが高い名門私立で、巨大な州立大学が集まる、所属のビッグテンカンファレンスの中では異色の存在。
リクルートが極めて困難なこともあり、バスケットボールは弱く、NCAAトーナメント出場がゼロ。が、その”賢い”プレイで度々アップセットをやってのける。現コーチは地元シカゴからデューク大へ進んだクリス・コリンズ。父ダグはブルズのHCも務めた名将。プロで活躍するようなOBは出ていない。最近では白人ビッグマン、エバン・エシュマイヤー、トニー・パーカーの弟TJがいた。
ホームはキャンパス内のウェルシュ-ライアンアリーナ。8,000人ほどの収容だが、私立だけあって応援はかなり熱狂的。相手によってはチケット入手が難しい。キャンパスの立地はミシガン湖畔で環境抜群!
ちなみに第1回NCAAトーナメントが1939年、キャンパス内パッテンジムで行われた。
シカゴエリアの高校バスケットボール
ハイスクールのレベルは当然高く、数え切れないスターを生んでいる。
まず有名なのはオヘア空港とダウンタウンの間メイウッドにあるプロビソイーストハイスクール。2010年NBAファイナルで、レイカーズの脇役の一人として活躍したシャノン・ブラウン(ミシガンステイト)。イリノイ大学でデロン・ウィリアムスとバックコートコンビを形成したディー・ブラウン。ほかに地元ディポール大学に進んだスティーブン・ハンター、ウィスコンシン大学へ進んだマイケル・フィンリー、そしてマーケット大学へいった現セルティックスコーチのドック・リバース。そうそうたる名前がOBとして連なる。
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最近出たスターでは、デリック・ローズがシメオンキャリアアカデミー出身。ここは他にイリノイ大学に進んだニック・アンダーソンやデオン・トーマス、ディポールのボビー・シモンズを輩出。
ドウェイン・ウェイドがダウンタウン南方のオークローン、リチャードハイスクール。
また、コーチKがシカゴ出身であることからデューク大学へ進む選手もけっこうおり、シカゴの北、ノースブルックのグレンブルックノースハイスクールから、クリス・コリンズとジョン・シャイヤー。*この高校コーチは現カンザスステイト大学コーチのブルース・ウェバーの弟デビッド。
ほかのシカゴエリア出身者で有名どころはモーリス・チークス、エディ・カーリー、ケビン・ガーネット、ケンドール・ギル、ティム・ハーダウェイ、テリー・カミングス、アイザイア・トーマス、アントワン・ウォーカー、クエンティン・リチャードソン、ナジィ・モハメド、コリー・マゲッティ、ジュワン・ハワード、ハーシー・ホーキンス、ルーサー・ヘッド、アーロン・ウィリアムス・・・きりがない。
Urbana-Champaign(アーバナ_シャンペーン)
イリノイ大学ファイティングイライナイ
シカゴから57号線を南下すること2時間。イリノイ大学(University ofIllinois、ファイティングイライナイ)のある双子都市。
イリノイ大学もビッグテンに所属する名門。
創部100周年の2005年、デロン・ウィリアムスやディー・ブラウン、ルーサー・ヘッドらのチームがNCAA準優勝したのが記憶に新しい。キャンパスから車で数時間しかかからないセントルイスでの開催だったので惜しかった!
1989年にはニック・アンダーソンやケンドール・ギル、日本で暴れまわったスティーブン・バードらでファイナルフォー進出。
’49、’51、’52年もファイナルフォーに出ているが、優勝がない。
コーチは名将が就く。悲願のタイトル奪取なるか?OBは上記のほかにケン・ノーマンやフランク・ウィリアムスなど。
ホーム、アッセンブリーホールは円盤のような形をした名物施設。16,618人収容と大きい。1963年完成。ゲームではオレンジ色に染まる。大学キャンパスの大部分がアーバナにあるが、アッセンブリーホールはシャンペーンにある。
Peoria(ピオリア)
ブラッドリー大学ブレーブス
知られざるバスケットボール狂シティ。
シカゴから55号線南下、ノーマルで74号に乗り換えて西へ。約3時間で着く。ここはブラッドリー大学(BradleyUniversity、ブレイブス)の所在地。アーバナ_シャンペーンからは2時間弱。
ここもMVC(ミズーリバレーカンファレンス)所属。怪物スコアラー、ハーシー・ホーキンスや、まさに”ジャーニーマン”アンソニー・パーカーらが有名なOB。また、ダニー・グランジャーが、このブラッドリーからニューメキシコ大学へ転校している。ブレイブスも日本で公式戦を戦ったことがあるチーム。
ホームはカーバーアリーナで、11,000人ほど収容。毎年3月に、イリノイハイスクール協会(IHSA)の州決勝が行われることで有名。
ハイスクールも好選手を出すことで知られる。セントラルハイスクールとマニュアルハイスクールが有名で、それぞれショーン・リビングストンとフランク・ウィリアムスなどを輩出。
Carbondale(カーボンデイル)
サザンイリノイ大学サルキス
州南端、ミズーリ州が目の前の町。北端のシカゴからは約6時間。ミズーリ州セントルイスは3時間弱で着く。シカゴと同じ州とは思えない田舎町。
日本でもおなじみ?サザンイリノイ大学(Southern Illinois University、サルキス)の所在地。州南部が”リトルエジプト”と言われることから、エジプトの王室犬サルキをニックネームにとっている。
やはりMVC所属の”しぶとい”チーム。最近では2002年、2007年、ベスト16が最高成績だが、トーナメントに出ると必ずメジャーカレッジを脅かす存在。
OBにホールオブフェイマー、ウォルト・フレイジャー、ウルブスなどで活躍したトロイ・ハドソンなど。個性的な選手が多いイメージ。
現カンザスステイトのブルース・ウェバー、パーデューのマット・ペインターもコーチをここでの経験した。
ホームは1964年完成のSIUアリーナ。10,000人を超える収容。人気はかなり高く、成績の良いシーズンは特にチケット入手が困難。雰囲気は素晴らしい。
Normal(ノーマル)
イリノイステイト大学レッドバーズ
シカゴから55号線南下で2時間弱。これもMVC校、イリノイステイト大学(Illinois State Univeristy、レッドバーズ)の所在地。
NCAAトーナメント出場が6回と少ないが、そこはカンファレンスのレベルの高さを物語る。決して弱いチームではない。
プロ選手としても活躍した、ダグ・クリンズの母校。
ホーム、レッドバードアリーナも10,000人を超える収容。