Morgantown(モーガンタウン)
マウンテインステイトと言われる山あいの州の田舎町。ペンシルバニア州が目の前の州北端にあり、ピッツバーグまでは79号線を使って1時間半ほどで着く。68号線をひたすら東に飛ばせばワシントンDCエリアだが、5時間弱はかかる。2010年ファイナルフォー出場校、ウェストバージニア大学(West Virginia University,WVU、マウンテニアーズ)の所在地。
ウェストバージニア大学マウンテニアーズ
NBAアイコン、ジェリー・ウェストの母校。そのウェストが3年生時、1959年のNCAA準優勝が最高成績。カリフォルニア大学に1点差で敗れながらMVPに選ばれたウェストは、この時から悲劇のヒーローと呼ばれ始めてしまう。
トーナメント出場は23回を数える古豪だが、2010年のファイナルフォー進出はようやく2度目。
現コーチはWVU OBでもあるボブ・ハギンズ。シンシナティ大学コーチ時代にニック・バン・エクセル、ケニョン・マーティンらを育てた名将。が、素行に問題があるとされ、支持者は少なくなかったがCincyを追い出された。
おそらくここで骨をうずめるだろうが、優勝に手が届くか。
ウェスト以外のOBでスーパースターはいない。デビン・イーバンクスなど2010年メンバーも今後の活躍次第と言う外ない。
プレイヤーとしてはまずまずで、NBA球団フロントで活躍してきたロッド・ソーンの母校。
ホームはWVUコロシアム。収容14,000人で、1970年完成の歴史ある、美しいアリーナ。(よくある)娯楽の少ない田舎町なので、観戦難易度は高い。ハギンス就任以降さらに難しくなったが、雰囲気は素晴らしい。
Huntington(ハンティントン)
州西端、ケンタッキーとの州境にある、こちらも田舎町。64号線西行き2時間ほどで、UKのあるケンタッキー州レキシントン。WVUのモーガンタウンまでは64号東行きから79号北行きに乗り換えて4時間ほどかかる。マーシャル大学(Marshall University、サンダリングハード)の所在地。
マーシャル大学サンダリングバード
WVUとともに州の二大校。
現在はメンフィス大学などとともにカンファレンスUSA所属。歴史はそれなりだが、NCAAトーナメント出場はわずか5回。
現フロリダ大学ヘッドコーチのビリー・ドノバンがヘッドコーチデビューしたカレッジで、州出身のスター、ジェイソン・ウィリアムスを強く勧誘。自身がフロリダ大学へ異動する際、J-Willを一緒に連れて行った。
かなりさかのぼるが、フィラデルフィアで活躍したホールオブフェイマー、ハル・グリアー。そして現NBAレイカーズのヘッドコーチ、マイク・ダントーニもOBである。
ホームはカム・ヘンダーソンセンター。9,000人ほどの収容。WVUに比べると観戦難易度は高くない。そのWVUとは毎年1月にカンファレンスを超えて定期戦が行われており、このゲームだけはチケット入手が難しい。現在連敗中だが、この一戦ではマーシャルも実力以上のものを出す。
ハンティントンはOJ・メイヨの出身地。UKから、2010年ドラフトでロケッツにより1巡14位で指名を受けたパトリック・パターソンは、ハンティントンハイスクール時代のチームメイト。