ラルフ・サンプソンにデビッド・ロビンソン、アロンゾ・モーニングを輩出。かつてLand of giantsと呼ばれた土地。
Charlottesville(シャーロッツビル)
ワシントンDCから南西へ2時間ほどの大学町。
名門バージニア大学(University of Virginia,UVA、キャバリアーズ)の所在地。
バージニア大学キャバリアーズ
合衆国3代大統領、ジェファーソンが設計、創立。世界文化遺産に指定されている。
サンプソン在学中に、UVAも来日している。
NCAAトーナメント出場17回の強豪。'80年代、サンプソン入学以降に強くなってきたが、近年は成績不振でコーチを頻繁に替えている。最高成績は'81年と'84年のファイナルフォー。
現役NBA選手のOBはロジャー・メイソン・ジュニアくらいか。さかのぼってオルデン・ポリニスやブライアント・スティス。
コーチとして活躍が目立つのはリック・カーライルやマーク・アイアバローニ。2010年にフェニックス・サンズのGMに就任したランス・ブランクスは、テキサス大学へ転校していった。再建が望まれるチームの一つ。
ホームは2006年完成と新しい、ジョンポウルジョンアリーナ。15,000人ほど収容。この投資のためにも強化が必要。やはり相手がデュークやノースカロライナだとチケット入手が難しくなる。
Richmond(リッチモンド)
州都。ワシントンDCから95号線を南下して2時間弱。超強豪とはいかないが、有力カレッジが揃う町。
VCU(バージニアコモンウェルス大学)ラムズ
まずはバージニアコモンウェルス大学(Virginia Commonwealth University,VCU、ラムズ)。
現在はアトランティック10所属の中堅校。前オクラホマのジェフ・ケイペル、現アラバマのアンソニー・グラントと出世が続き、「名将への通過点」となりつつある。
NCAAトーナメント出場は12回。2011年にファイナルフォー進出の大快挙達成。
ホームはシーゲルセンターで、収容7,500人。ダウンタウンにあり。
リッチモンド大学スパイダース
続いて同じくアトランティック10所属の私立校、リッチモンド大学(University of Richmond、スパイダース)。
こちらはトーナメント出場9回。やはり2011年に快進撃。この時のベスト16が最高成績。
ニックスなどで活躍したシューター、ジョニー・ニューマンの母校。
ホーム、ロビンスセンターは9,000人強の収容。ダウンタウンの北西郊外にキャンパス。
バージニアユニオン大学パンサーズ
そしてVCUのすぐ北側にある、バージニアユニオン大学(Virginia Union University,VUU、パンサーズ)。
黒人大学。
ディビジョンⅡのプログラムだが、ここが最も訪れる価値があるかもしれない。
3度の全米優勝を飾っている。1978年から30年コーチした、デイブ・ロビンスは伝説的な存在。
ベン・ウォレスと、ウォレスを見込んでVUUに誘ったチャールズ・オークリー。非常に存在感のある、2人の偉大なリバウンダーを輩出した。オークリーはNBAドラフト1巡目指名の選手だが、ウォレスはドラフト外。
ホームはアーサーアッシュアスレティックセンター。伝説的なテニスプレイヤー、アッシュはリッチモンド出身でUCLAへ。アリーナは1982年に完成し、収容は6,000人。
Williamsburg(ウィリアムスバーグ)
リッチモンドから64号東行きで1時間弱。植民地時代の町が再現されている、観光地として有名。
ウィリアム&メアリ大学トライブ
ここに、ハーバード大学の次に古い、ウィリアム&メアリ大学(The college of William&mary,W&M、トライブ)がある。フットボールチームが来日経験あり。CAAカンファレンスの所属。NCAAトーナメント出場経験がないが、スマートな戦い方をする好チーム。
→オフィシャルサイト
ホームはW&Mホール内にあるカプランアリーナで、収容8,600人と立派。
Hampoton,Norfolk(ハンプトン、ノーフォーク)
ウィリアムスバーグからさらに東へ行った、大西洋をのぞむエリア。リッチモンドから64号線で1時間半ほど。
オールドドミニオン大学モナークス
飛び抜けた強豪ではないが、カレッジが点在するエリア。中でもオールドドミニオン大学(Old Dominion University,ODU、モナークス)は有名。かなり大規模な私立大学で、VCUと同じCAAカンファレンスに所属。マーク・ウェスト、ケニー・ギャッティソンに、クリス・ギャトリングという、しぶいフォワードを輩出。そして何より、女子チームレディモナークスから、アン・ドノバンが出ている。ドノバンは日本リーグ、シャンソン化粧品で大活躍した6-8!のビッグウーマン。LA、ソウルの両オリンピックで金メダルを獲得。現在はWNBAコネティカット・サンのコーチ。
男子チームのNCAAトーナメント出場は12回。'80年代から強くなってきたチーム。
→Officila Site
ホームはテッドコンスタントコンボケーションセンター。2001年完成と新しく、収容は8,600人。よほど強いシーズンでないかぎり、観戦が困難というわけではない。
ノーフォークステイト大学スパルタンズ
ハンプトン大学パイレーツ
ほかでは、深南部のSWACと同様に、黒人大学があつまっているカンファレンスMEAC所属のチーム。ノーフォークにノーフォークステイト大学(Norfolk State University、スパルタンズ)、対岸の町ハンプトンにハンプトン大学(Hampton University,HU、パイレーツ)がある。
2012年にトーナメント初出場を果たしたノーフォークの活躍は記憶に新しい。が、両校とも成績が芳しくない。ハンプトンは出場4回で、”バッドボーイズ”ピストンズの一員、リック・マホーンが出ている。
このエリアもまた、優れたプレイヤーを輩出する。最近で有名なのは何と言ってもハンプトンのアレン・アイバーソン。ノーフォークからはジョー・スミスが出ている。
Blacksburg(ブラックスバーグ)
ワシントンDCから66号WESTと81号SOUTHを乗り継いで4時間半ほど。バージニアテック(VIrginia Polytechnic Institute and State University,Virginia Tech,VT、ホキーズ)の所在地。
バージニアテック(VIrginia Polytechnic Institute and State University,Virginia Tech,VT)ホキーズ
UVAと同じACCの所属だが、新顔。が、気合が入ったか、”殺人リーグ”ACCに加ってから強くなった印象。
NCAAトーナメント出場は8回。最高成績は1967年のベスト8。
OBはまずデル・カリー。息子二人が有名になり、父も再度注目を浴びることとなった。兄弟はVTに行かず、特に弟セスはカンファレンスライバルのDukeへ転校した。
続いてビンボ・コールス。ヒートなどで長らく活躍した好ガードは、1988年ソウルオリンピックの銅メダリスト。そしてエイス・カスティス。日本で大活躍した彼もVTの永久欠番(#20)。
ホームはキャッセルコロシアム。1万人ほどの収容で1961年完成と古い。が、最近の健闘により?雰囲気は素晴らしい。やはり相手がデュークやNCだと観戦難易度高し。
Fairfax(フェアファックス)
州北東部にあり、ワシントンDCダウンタウンから西へわずか数十分の距離。
ジョージメイソン大学ペイトリオッツ
2006年のファイナルフォー進出が記憶に新しい、ジョージメイソン大学(George Mason University,Mason、ペイトリオッツ)がある。VCUと同じアトランティック10所属だが、トーナメント出場はわずか6回。選手のサイズが揃っていたが、2006年は奇跡だった。
→Official Site
ホームはペイトリオットセンター。収容約10,000人。
Mouth of Wilson(マウスオブウィルソン)
オークヒルアカデミー・ウォーリアーズ*プレップスクール
バージニア州で最も有名なバスケットボールプログラムはプレップスクール。直訳すると大学予備校だが、ハイスクールに混じって公式戦を戦う。
オークヒル出身のディビジョン1プレイヤー、NBAプレイヤーはあまりにも多いので、↓リンクを参照。ただ最近のブランドン・ジェニングスのように、腕試し?の意味で1年のみ在籍するような選手も非常に多い。プログラムを率いるスティーブ・スミスは名物コーチ。デュラントや伊藤、KJのモントロス同様、ジョーダンブランドがオフィシャルサプライヤー。
→Official Site
よくあるアメリカのプレップ同様、オークヒルも全寮。わざと?だが、アクセスは非常に悪い。州の西南端、ノースカロライナとの州境にある。ワシントンDCから81号で、VTのブラックスバーグをかすめて計6時間以上。ノースカロライナの”トライアングル”からだと2時間半ほど。シャーロットからだと77号北上で4時間以上かかる。
↓とにかく山奥。
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