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NBAスパーズのグレッグポポビッチは毎年コーチオブジイヤー?

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グレッグ・ポポビッチとサンアントニオ・スパーズに脱帽

前の投稿で、ゴールデンステイト・ウォリアーズがバスケットボール界に起こした「革命」について書きましたが、ケビン・デュラントをも加え、現在”最新・最強”とも言えるウォリアーズに対し、全く正反対のスタイルを貫きながらも同等の強さを誇っているのがサンアントニオ・スパーズ。

ウォリアーズの「スリーポイント革命」にフォーカスし、今季同じように”データラバー”エグゼクティブによるスリーポイント中心のゲームを展開したジェームス・ハーデンとヒューストン・ロケッツにも注目してきた、ウォールストリートジャーナルのベンさんですが、そのロケッツをやぶったグレッグ・ポポビッチ率いるスパーズには脱帽、という内容の記事を書かれていました。


今回も要約します。*元記事

ここから
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Gregg Popovich Should Be Coach of the Year Every Year-グレッグ・ポポビッチは毎年コーチオブジイヤーを受賞すべき

これがタイトル。これ以上の賛辞はないですね。

How the San Antonio Spurs Spurs bucked the trends of modern basketball to beat the high-powered Houston Rockets
サンアントニオ・スパーズは、強くなったヒューストン・ロケッツに勝つべく、いかにして現代バスケットボールのトレンドを打ち破ったか。

◆NBAは毎年コーチオブジイヤーを発表していますが、それは通常、予想以上の成績を収めたコーチが受賞しています。予想以上の成績。これが、グレッグ・ポポビッチがこのアワードを3度受賞している理由と言えます。NBA史上最多の受賞(他にドン・ネルソンとパット・ライリー)ですが、全てのコーチがまだ十分ではないと言います。彼らは「ポポビッチが毎年受賞すべきだ」と。つまり・・・”予想以上が予想される”。

   

*NBAコーチオブジイヤー歴代受賞者。NBA.comより



   




   

◆NBA全チームが憧れる、リーグのモデルフランチャイズのスパーズ。どのようにサプライズをやってのけるかはわかっていながらも・・・特にウェスタンカンファレンスのセミファイナル第6戦、ヒューストン・ロケッツ戦勝利はなかなか見ることができないものでした。

   

◆ロケッツとの第6戦はわかりやすいものでした。スパーズは39点差で勝利。NBA史上トップ10に入るオフェンスを誇るロケッツに、シーズン最悪のパフォーマンスを強いました。それもベストプレイヤー(カワイ・レナード)と、殿堂入り確定選手(トニー・パーカー)抜きで。

◆よりクレイジーなことは・・・スパーズがどうやってそれを遂行したか、です。スパーズはほとんどのチームが行うことの真逆のことをしてきました。ほとんどのチームが行っていることは・・・スパーズが数年前にやっていたことなのです。スパーズの、ロケッツとのシリーズ戦略は、現代バスケットボールのトレンドを打ち破りました。そしてその戦略は・・・サンアントニオ以外の球団では活躍できないであろう選手たちによってのみ機能してきました。

◆例えば、、、今シーズンのNBAの傾向は、オフェンスリバウンドをあまり気にしないというものでした。それはここ数年間のトレンドではありましたが、オフェンス効率が飛躍する一方、オフェンスリバウンドは遂に「底」となりました。スパーズがこのようにプレイした最初のチームの一つであることは皮肉なことでした。スパーズに右に倣え、の他チームはとにかく追随するのみでした。

◆が、、、ヒューストンとのシリーズで、サンアントニオはオフェンスリバウンドの優位性を活用。スパーズは、ロケッツのシュートミスのうち30.3%のオフェンスリバウンドを拾い、ポゼッションを多く獲得。これは今季のNBAで最も高いオフェンスリバウンドパーセンテージとなりうるものでした。ヒューストンの爆発的なオフェンスについていくために、スパーズは得られるだけの得点チャンスが必要だったのです。そしてそれを、リーグが注目していなかった点(オフェンスリバウンド)に見出したのです。

   

   

◆オフェンスリバウンドは、スパーズがNBAのトレンドと逆をいった唯一の策ではありませんでした。スパーズは今季どのNBAチームよりも(ニューヨーク・ニックスよりも)多く、非効率とされるミッドレンジショットを放ってきました。これは、ポポビッチがスリーポイントを信用していないということではありません。スパーズは、多くのチームに先んじてスリーポイントに頼ってきました。今のスパーズは、コートにおいて「最近はあまり重要でないとされる」場所に依存しています。エースフォワード、ラマーカス・オルドリッジが好むエリアだからです。オルドリッジはロケッツとの第6戦で34得点。7本のミッドレンジを打ちました。ロケッツはチーム全体で4本でした。

◆スパーズは、オルドリッジを使ったオフェンス以外選択肢がありませんでした。怪我により、パーカーがいなかったからです。そしてレナードもまた怪我によりいなかったから、です。

◆しかし、、、レナードとパーカーの不在は大したことではありませんでした。スパーズにはジョナサン・シモンズが、、、そう、4年前に150ドル払ってDリーグの公開トライアウトを受けた、あのジョンサン・シモンズがいたのです。

◆そして第5戦、延長の末の勝利における・・・39歳の、禿げ頭の、マヌ・ジノビリによるジェームス・ハーデンのショットブロック。

   

   

“That,” Ginobili said, “was very unexpected.”

But that’s the thing about the overachieving Spurs.

The unexpected is their expectation.

   




   

The unexpected is their expectation.

何というチームなんでしょうね。ポポビッチの凄さはもちろんですが、パーカーとレナードを失いながらもロケッツをやぶったスパーズには、他にも素晴らしいスタッフがいることが想像できます。


ベン・コーエンさんは、ウォリアーズ同様にスリーポイントを武器としたヒューストンの勝利を予想していたようですが、サンアントニオが見事に打ち破りました。

   

ジノビリの”引き際”のこともありますし、、、ベストな状態でのスパーズvsウォリアーズが見たかった。そこだけが残念。

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