コーチング/COACHING

バスケットボール選手としての価値を高めるために必要な5つのこと

更新日:

<2021年12月23日追記>

この投稿をしたのは2017年9月22日。

4年後の、2021年NCAAトーナメントにおいて、元記事を書かれたアルビンブルックス3世氏がアシスタントコーチをつとめる、ベイラー大学が見事に初優勝を飾りました。→ベイラー大学

そして、2021-2022シーズン。多くがNBAに去りながらも、ベイラーは負けなし。ランキング1位の座を守っています(現時点)。

この面でも、非常に貴重な記事と言えるのではないでしょうか。

   

   

今回はバスケットボール選手、コーチにとって役に立つのでは?と感じた記事を拾いました。
許可をいただきましたので、いつもどおり要訳、シェアいたします。
原文(BASKETBALL HQ)*意訳してます

   

バスケットボール選手としての価値を高めるために必要な5つのこと

5 FACTORS TO INCREASE YOUR VALUE AS A PLAYER


全てのバスケットボール選手がゲームに出たがっている。

コーチに重用される、価値のある選手になるために必要な5つの要素がある。

   

ファウルをもらう

ファウルをもらうことが上手い選手はチームにアドバンテージをもたらす。

彼らは即シューティングボーナス(フリースロー)をチームに与えるだけでなく、相手のベストディフェンダー、ショットブロッカーをファウルトラブルに陥らせる。これにより、相手のディフェンスは通常よりも弱くなり、オフェンスがしやすくなる。ファウルをもらうことが上手い選手はボールを持っている際に”強い”。パンプフェイクを使い、クリエイトし、ボディコンタクトを厭わない。

   

フリースローを80-90%決める

ニューヨークタイムズの記事によると、ジェームズ・ハーデンは昨季レギュラーシーズンで最も多くのファウルをもらった。そしてフリースローの確率は88.1%。

ハーデンが頻繁にフリースローを得ることは、チームのフリースロー試投率を上げる。”フリースロー率”というものの公式は、FTA/FGA(フリースロー試投/フィールドゴール試投)となる。”フリースロー率”は25-30%で良い数字とされる。*ハーデンは55%超!


以下は、昨季NBAにおいてフリースロー試投が多かったトップ7の選手↓

   

フリースロー確率80-90%ということは、バスケットボール選手として「エリート」である。

高確率のシュートはアベレージを引き上げる。ラッセル・ウェストブルックは、昨季31.6ppgでNBAを牽引した。
得点王・ウェストブルックは、840本のフリースロー試投で確率は84.5%。ほとんど二桁近い、1ゲーム平均8.8点をフリースローであげた。

「エリート」になり、フリースローでアドバンテージを取ることだ。


*ハーデンは1ゲーム平均9.2点をフリースローで得た↓


   

ベストリバウンダーになる

シュートミスはゲームの一部であり、当然予想されること。

全てのチームの目標がリバウンドで相手を制することであり、ベストリバウンダーは常に勝利チームにいる。

デトロイト・ピストンズは、1試合平均88.8本のフィールドゴール試投でNBAをリードした。

ピストンズは平均48.9本のフィールドゴールをミス。これは彼らの試投の45%にあたる。

アンドレ・ドラモンドは”このミスを活かし”、全てのリバウンドカテゴリーでトップ3に入った

→345本のオフェンスリバウンド(1位)、771本のディフェンスリバウンド(3位)、そしてト-タル1116本のリバウンド(1位)


ドラモンドは”エリート”リバウンドにより、ピストンズにおけるC(センター)の出場時間の63%を得た。

もしその選手がリバウンドを支配、オフェンスにおいてポゼッションを増やし、(リバウンドを奪って)ディフェンスを終えるならば・・・コーチはその選手の出場時間を増やすだろう。

   

ベストディフェンダーになる

チームで最もディフェンスが上手い選手はゲームに大きな影響を及ぼし、コーチは重宝する。

例えばルディ・ゴベール。7-1で113kgの彼は、ユタ・ジャズにおけるC(センター)の出場時間の71%を得た。

コーチがゴベールをコートに置いておきたい理由は、彼が6という高いDefensive Win Sharesという数字でNBAをリードしたからだ。

Defensive Win Sharesは、その選手のディフェンスが直接インパクトを与えた勝利数で測られる。詳細はこちら

ベストディフェンダーになれば、より多くの出場時間が得られる。ディフェンスは、そのスキルを努力でカバーできるが、テクニックとIQが必要とされる。

   

ディフェンスにおける万能性

ディフェンスにおける万能性というものは、選手が複数のポジションを守れるということだ。

もしディフェンダーが万能で、複数のポジションを守れるのなら・・・価値がある。

我々(ベイラー大学)にはそういった選手がいる。

ドレイモンド・グリーンは昨季、Defensive Box Plus/MinusにおいてNBAをリードした。Defensive Box Plus/Minusは、選手のディフェンスにおける貢献、または選手がオンコートでどれだけ得点を防いだか、で測られる。

詳細はこちらこちら

これは、グリーンは非常に万能で、複数のポジションを守れるからだ。彼はただ単にスモールフォワードのポジションを守れるだけでなく、より多くのディフェンスの場面でインパクトを与えることができる。

   

最後に

良いコーチは勝つために何が必要であるかを理解している。

そして彼らは勝利に結びつく選手をプレイさせたがる。

上にあげた5つのことは、コーチが椅子に座って選手の出場時間を決めることに全てつながる。

もし、より多くの出場時間を得たいならば、これら5つのことを確立し、選手としての価値を増大させることだ。

   





 

   

この記事について

書かれたのはNCAAディビジョン1の強豪、テキサスのベイラー大学のアシスタントコーチ、アルビン・ブルックス3世さん。選手としてはアイダホステイト大学などでプレイ。お父さんも元ディビジョン1校のコーチでした。

こういったコーチが、こういったサイトに寄稿する。この点にもまた、アメリカバスケットボールの「豊かさ」みたいなものを感じます。

   

フリースローについての補足

さて、この5つこと。

ハーデンやウェストブルックのようにシュートを打ち、ファウルをもらい、フリースローを高確率で決める。

さらにドラモンドのようにリバウンドを取り、ドレイモンドのようにディフェンスする。
もちろん、難しいですね(笑)。


よって、5つのうちのどれかに特化、または5つにおいてバランスの良い、チームにおいて平均以上の選手になる。このことで選手としての「価値」は増大するのではないでしょうか


*ちなみに、リバウンドに優れるアンドレ・ドラモンドの昨季フリースロー成功率はわずか38.6%、ディフェンスが評価されているドレイモンド・グリーンでさえも70.9%です。

   

フリースローの重要性

なぜフリースローが重要か。”期待値”についてあらためて。


   
昨季のBリーグのチーム成績。

全球団、フリースロー%が70を下回っている横浜や秋田においてさえも、その期待値はスリーポイントや2点シュートよりも上なのです。
*もちろん、2点シュートの距離など細分化すれば変わってくる値もあります。
*ほとんど全てのチームの期待値において、スリーが2点ショットを上回っていることにも注目ですね。これもまた後日。

   

Bリーグにおいて、多くのファウルをもらい、フリースローを得て(フリースロー率)、かつ80-90%以上の高確率で沈めている、「価値の高い」選手は誰か。


フィールドゴール試投100本以上、フリースロー成功率は少し甘めの75%以上、フリースロー率は25%以上で抽出してみました。

*黄色ハイライト。すでに日本にいない選手も多く含まれます。*村上直選手のハイライトが抜けています。申し訳ないです↓

   

ファウルをもらう、という行為が、特にBリーグにおいてはペイント内で多く発生するため、外国籍・帰化選手の名前が上位に並びますが・・・


富山の宇都選手!フリースローは彼ならば90%以上ほしいところですが、すごい数字だと思います。「価値」が高い。それほど多くの富山のゲームを見たわけではないのですが、細身ながらも果敢なドライブからファウルをもらっている姿が目に浮かびます。加えて、アシスト王!→以前の投稿で細い、と書いてしまっていますがコンタクトを厭わない宇都はもっと評価されていい選手でしょう。


そして栃木優勝の立役者、ジェフ・ギブス!あの体、あの風貌で(失礼)で、このフリースロー成功率。脱帽です。

   

それにしても、もったいない選手が多い。。。

特に日本人選手はフリースローの確率において、サイズ・身体能力で上回る帰化・外国籍選手よりも下であれば、競技レベルの向上は見込めません。代表戦で勝てません。改善を望みたいです。

菊地選手や野本選手の「価値上昇」は見たいですね。

   

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