2016-2017 BリーグB1レギュラーシーズンチーム成績
最終順位と勝敗・勝率
見てのとおりの東高西低。
すでに興味はプレイオフに向いているとはいえ、三河のレギュラーシーズン優勝はもっと讃えられるべきではないでしょうか。昨季・川崎の49勝には及ばなかったものの、鈴木貴美一コーチはじめとした執念が感じられます。
BリーグB12017-2018平均得点・平均失点
平均得点
平均失点
FG、スリーポイント成功率と割合
*スリーポイント成功率の高い順。右端が全FG試投におけるスリーポイントの割合。ともに35%以上をハイライト
FG%が高いのは三河、千葉、川崎、A東京。
やはりスリーの威力は大きい。確率の高いチームがプレイオフに進みました。
単純な話ですが、富山はもう少しスリーの割合を多くしても良かったのかもしれません。
栃木は昨季レギュラーシーズンもスリーが入っておらず、32.1%で15位でした。が、プレイオフでは劇的に改善。ここは注目です。
フリースロー成功率と獲得率
*フリースロー獲得率の高い順。ハイライトは成功率のトップ4
成功率のベストは新潟。千葉が67.3%でワースト2(プレイオフ出場チームの中では最下位)と、順位との相関性は大きくありませんでした。
千葉は試投が増えたとはいえ、昨季プレイオフ@栃木のフリースローが55%で敗退。ホームでの川崎戦、これも注目の数字。
獲得率はシーズン通じて追いかけてきた数字です。
京都はジョシュアスミスとジュリアンマブンガが高いFT獲得率。成功率は決して高くなかったものの、スミス不在は厳しい。マブンガの獅子奮迅の活躍に期待。彼は何かをやってくれそう。
昨季フリースロー成功率がリーグ2位だった琉球が↓。地の利を活かせるか。
リバウンド
*プレイオフ進出チームをハイライト
トータルで三河が1位ですが、順位に相関性は見られません。ただし北海道はこの数字を向上させていれば、とは思わずにいられません。
オフェンスリバウンドは昨季に続いて栃木がトップ。(*ただし昨季トータル936から大幅減)
これも@栃木において、昨年の三河はいいように奪われました。@三河の今年も、同様の展開になれば栃木に勢いが生まれそう。
渋谷、川崎、そして西宮が続きます。
決して大きくない西宮がこれだけ取れていることからも、ディフェンスリバウンドへの意識、ボックスアウトへの意識が薄れている近年の傾向は崩れません。少し残念。
そのディフェンスリバウンド1位は三河。昨季(1703)とほぼ変わらない数字。栃木との争いにおいて、ここは注目。
京都が取れていません。さらにスミスの出場停止がどう響くか。
アシストとターンオーバー比率
*プレイオフ進出チームをハイライト
これもシーズン通じて追ってきました。
昨季1.64でリーグ1位だった栃木は挽回したものの6位。
とはいえ数字は向上しており、三河、A東京、川崎、そして千葉の安定感が際立ちます。この5チームは昨季も高い比率を誇りました。
ターンオーバーが多いことで有名な(失礼)琉球も、昨季の1.01から1.39。
全体的にこの数字は上がっており、昨季6位から12位となった三遠も1.24→1.43。
昨シーズンはターンオーバーの数がアシストを上回ったチームが3つも存在しましたが、今季はゼロ。
これはリーグ全体のゲームの質(少なくともオフェンス)の向上に繋がっていると感じます。
チームアシストのトップは北海道で平均21.5。以下、川崎、千葉、三河。ワーストは西宮の14.9。
ターンオーバーが少ないのはA東京の平均10.6がトップ。
以下、栃木、三河。多いのは琉球の14.1(トータル763から847へ増...一方でアシストも771から1177へ大幅増)。滋賀、大阪、横浜、島根と続きます。
昨季プレイオフで栃木が示したように、レギュラーシーズンとチャンピオンシップシリーズでは、そのゲームの雰囲気が変わるために数字にも変化が見られます。が、シーズン60ゲームを戦う中で、各チームのクセや習性みたいなものは間違いなく醸成されています。
レギュラーシーズンで積み上げられたものが、ここでどう表現されるか。
そしてゲームの雰囲気が変わると言えば、ファンの存在は強大です。
特にプレイオフにおいて、その熱量の大小は勝敗に大きく関わるでしょう。
個人的に、、、東高西低は悔しいかぎりですが、客観的に見れるのもまた楽しく、一方でBリーグ特有の昇降格、残留プレイオフにまわることとなった西宮ストークスには大きな声援をおくりたいと思います。