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アメリカ最強の高校バスケットボール-デマッサ(DeMatha)

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長らく更新しておりませんでしたが、その間もご訪問ありがとうございました。

   

アメリカの高校バスケットボール

久しぶりの投稿はアメリカのハイスクール(およびプレップスクール)のバスケットボールについて。

アメリカに限らず、また高校にも限りませんが、バスケットボール界には大きな変化が起こりそうです。

ご存じの通り、NBAにはONE&DONEというルールがありますが、これはもう崩壊寸前と言っていいでしょう。

昨年の2019NBAドラフトでも、1位指名ザイオンウィリアムソンはじめ、多くの大学1年生選手が指名されました。特にスター選手にとって、もはやNCAA、大学でプレイする意味はなくなってきつつあります。

おそらく、今後は高卒プロが再び認められることになるでしょう。

テレンスファーガソンのように高卒→アメリカ国外のプロではなく、直接のNBA入りが可能になるのは間違いありません。

これにより、アメリカの高校バスケットボールの位置づけが変わりそうです。これまで”大学任せ”であった「プロ準備」が、ハイスクール(およびプレップスクール)の役割となるからです。

   

これが良いことなのか悪いことなのか、ということはまた別の機会に書くとして、今回はアメリカ有数のバスケットボール強豪校の一つ、ワシントンDC郊外、メリーランド州ハイアッツビルにある私立高校、DeMatha(デマッサ)カトリックのプログラムについて。

   

高校(ハイスクール/プレップスクール)バスケットボールランキング

*当然、コロナウィルスの影響でシーズン終了です。

MAXPREPSによるランキング

1位モントバード、2位シェラキャニオン、3位デマッサ・・・順当です。

あの田中力選手のIMGアカデミーでさえも43位。かなり辛い評価と思いますが、相変わらず、恐ろしく奥が深い。

   

   

デマッサ(カトリック)のバスケットボール

簡単に紹介します。

   

   

*学校はワシントンDCの北東郊外、NCAAディビジョン1のハイメジャー校、メリーランド大学キャンパスのあるカレッジパークという町の南、ハイアッツビルにあります。

   

ニックネーム:スタッグス(Stags)*鹿(アカシカ)です

チームカラー・スクールカラー:レッド、ブルー

カンファレンスワシントンカトリックアスレティックカンファレンス*通称WCAC。間違いなく、全米最強カンファレンスの一つ。

オフィシャルサプライヤー:ナイキ*本投稿時点

主なOB:そうそうたる面々です。

NBA関連の有名どころだけでも、、、エイドリアンダントリー、ダニーフェリー、ジェロッドマスタフ、キースボガンス、ジェリアングラント、ビクターオラディポ、クインクック、マーケルフルツ・・・

個人的に思い入れがあるのは、1983年にNCAAを制覇したノースカロライナステイト大学のバックコート、デリックウィッテンバーグとシドニーロウのコンビ。

そして渡邊雄太選手と同じく、近くにあるジョージワシントン大学に進み、デューク大学でコーチKのアシスタントも務めたマイクブレイ(現在ノートルダム大学のヘッドコーチ)。

さらに日本絡み。スタンフォードに進み、近畿大学や日本リーグでプレイした、ジョンパトリックもOBです。

   

レジェンド、モーガンウットゥン:上に並んだ選手の多くを育てたのが、高校コーチとしては数少ない、バスケットボール殿堂入りを果たしたウットゥン。*全世界に衝撃が走った、コービーブライアントの死亡事故の直前、2020年1月21日に88歳で他界しました

   

↓こちらの著者です。古い本ですが、普遍的なことが書かれてあります。

*英語でなら、さらに多くの名著があります。

     

アランスタイン氏によるツイートから

今回の本題はこちら。

これもバスケットボール界で知らない人はいない大御所、アランスタイン

スタインはかつてデマッサでパフォーマンスコーチを務めており、今でもたびたびデマッサを訪れているようです。

彼が、2019年11月にデマッサの練習を見た際の一連のツイートが印象的でしたので、以下に紹介しておきます。*拙訳をご容赦ください。

*ちなみに、現在のデマッサのコーチはマイクジョーンズ。こちらも名将で、見事にウットゥンの後継を務めています。スタインはこのジョーンズを支えました。

まずは自ら、「貴重なツイートだ」と言っています。確かにそう思います。

   

1.「とにかく、細かい準備がされている」と。「分刻みで練習プランが作られている。」

   

2.ジョーンズコーチは通常の練習前ルーティンに、いくつかの新しいドリルを付け加える。そしてこの準備時間に音楽を流す。なぜか。選手たちが気に入っているから。ジョーンズコーチは常に進化している。

   

3.「すべての練習に基本的な要素、教育的要素、競争的要素が含まれています。ジョーンズコーチは”基礎”を重要視します。」

   

4.「ジョーンズコーチは賞賛と叱咤のバランスを見事に取ります。エナジー/熱意/コミュニケーションといった面では妥協せず、時間とスペースを最大化します(よって、彼の練習は非常に効率的です)。」

   

5.「すべてのシューティングドリルにおいて目標設定をしており、すべてがグラフ化されます。この測定が改善につながると知っているのです。」

   

6.「ジョーンズコーチはいつもその場でフィードバックを与えます(賞賛と修正)。彼は選手を名前で呼んで、選手が上手くやったこと、または上手くなるには何が必要かを正確に伝えます。よって、チーム全体が学べるのです。

   

「この時見た練習で気に入った言葉は・・・

君たちは、君たちが集中したい時にだけ最善の努力をしようとするほどの才能はない。我々が成功するには、その”スイッチ”がいつもONになっている必要があるんだ。

Coach Mike Jones

   

もちろん拙訳のせいでもあるのですが、どうしても抽象的な言葉になってしまうのが少々歯がゆいです。しかし、コーチの方は共感できるのではないでしょうか。当たり前のことがどれほど難しいか。

これら、スタイン氏の一連のツイートは、強いチームであろうと弱いチームであろうと、高校だろうとプロだろうと、バスケットボールであろうと・・・すべての組織、人間につながるものではないでしょうか。

すごく心に残るものでしたので、保存しておりました。

スタインさんはたびたびデマッサバスケットボールの優れた点を切り取ってツイートしてくれます。

フォローをおすすめ、いえフォロー必須です(笑)→スタイン氏のアカウント

   

アメリカの高校に留学したいという声もよく聞きます。デマッサは、個人的に強くおすすめする学校です。もちろんアメリカでも超人気校ですので、簡単ではありませんが。

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