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NCAAトーナメント2017出場校予想②-ミッドメジャーカンファレンス

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ミッドメジャーカンファレンス

先に紹介した7つのハイメジャーカンファレンスに続くリーグです。

渡邊雄太選手のジョージワシントン大学が所属するアトランティック10や、八村塁選手のゴンザガ大学が所属するWCC(ウェストコーストカンフェレンス)はいずれもこのミッドメジャーに属します。

私見ですが、日本代表がもしNCAAに属するなら、レベル的にはこれらミッドメジャーの中から下位、もしくは次回紹介するロウメジャー上位に当てはまると思います。あくまでも現段階ですが。


NCAAトーナメントへは2校以上出場するカンファレンスも多く、シーズンによっては4,5校送り出すことも珍しくありません。

一方、出場枠が1校のカンファレンストーナメントは悲喜こもごも、下剋上が散見される、「本番」NCAAトーナメントと変わらぬ興奮が味わえます。

   

ATLANTIC10(A10、アトランティック10カンファレンス)

渡邊雄太選手のジョージワシントン大学が所属するアトランティック10は、最もハイメジャーに近いミッドメジャー。

そのレベルの高さは有名で、常に複数校がNCAAトーナメントに出場しています。

   

   
デイトンとVCUのNCAAトーナメントは確定と言っていいでしょう。近年の常連校です。

シーズン前に優勝候補にあげられていたロードアイランドがまさかの苦戦。

一方リッチモンドは大躍進。

注目のジョージワシントンも再建の年ながら健闘していると言えます。

NCAAトーナメント出場には、ピッツバーグで行われるカンファレンストーナメントで優勝が必須と厳しい条件ですが、この季節特有の「勢い」がつけばどうなるかわかりません。期待です。

会場はNHLピッツバーグ・ペンギンズのホーム、PPGペインツアリーナ。

   

COLONIAL(CAA、コロニアルアスレティックアソシエーション)

最近までVCUとジョージメイソン、さらにリッチモンドも所属していたミッドメジャー。

現在は主にワシントンDC周辺の学校で構成。

デラウェアはBリーグ川崎の帰化選手、磨々道の母校。

   

   
昨年と同じく、1校のみの出場が予想されます。

レギュラーシーズン優勝はノースカロライナ大学ウィルミントン校が取りましたが、カンファレンストーナメントで優勝すれば2位チャールストンはじめ、どの学校にもNCAAトーナメント出場の道が開かれます。

会場はノースチャールストン。これは言うまでもなくレギュラーシーズン2位のチャールストンに有利。

両校の対戦はいずれも接戦の1勝1敗。注目です。

   

CONFERENCE USA(カンファレンスUSA)

かつてはハイメジャーの一角を担いましたが、再編により取り残されたリーグ。

それでも知る人ぞ知る有力校が集まります。

地域は南部校が中心ですが、西はテキサス州最西端のエルパソ(UTEP)まで。

リクルーティングが成功しているウェスタンケンタッキーなどは来季以降特に注目。

   

   
ハイメジャーに比べればどうしてもレベルダウンは否めず、出場はやはり1校にとどまりそう。

最有力はレギュラーシーズンチャンピオン、ミドルテネシーステイト。昨年トーナメント、15位シードながら2位ミシガンステイトをアップセットしたシンデレラに今年も注目。

が。ここもカンファレンストーナメントを制しなければNCAAトーナメントには出られません。

会場はアラバマ州バーミンガムのレガシーアリーナ。キャンパスではありませんが、これは当然アラバマ大学バーミンガム(UAB)に有利な場所。

下剋上のチャンスが全チームにあります。

   

HORIZON LEAGUE(ホライゾンリーグ)

インディアナポリスの雄バトラーが所属していた、隠れた名門カンファレンス。

ビッグテンと同様、五大湖周辺の学校が揃います。

バトラーはビッグイーストに引き抜かれましたが、実力校ばかり。

   

   
複数校でもおかしくないカンファレンスですが、NCAAトーナメント出場は1校のみの予想。

注目はインディアナ州のパルパライゾ。昨年NIT決勝でジョージワシントンに敗れた好チーム。今季ヘッドコーチに就任したのは、スタンフォード大学出身で、大阪エヴェッサのbjリーグ3連覇に貢献したマット・ロティック。アシスタントコーチにはこれも旧bj宮崎にいたノースカロライナ大学出身のジャッキー・マニュエル。

カンファレンストーナメントはNHLデトロイト・レッドウィングスの本拠、ジョールイスアリーナ。

もちろん、全チームにNCAAトーナメント出場のチャンスがあります。

   

MID-AMERICAN(MAC、ミッドアメリカンカンファレンス)

ここも五大湖に近い学校が集まるカンファレンス。ホライゾンリーグ同様の実力校が揃います。

   

   
NCAAトーナメント出場は1枠。

レギュラーシーズンチャンピオンはアクロン。ゴンザガ相手にアウェイで健闘したのが光ります。

ほか、オハイオ大学はモーリス・ンドゥールの母校であるほか、Bリーグにやってきたゼイビア・フォードのバッファローや、ロン・ハーパー、ウォリー・ザービアックのマイアミ(オハイオ)、アール・ボイキンスのイースタンミシガンなど粒ぞろい。

NCAA得点王のリトルビッグマン、マーカス・キーンのセントラルミシガンは下位に沈みました。

当然カンファレンストーナメント優勝を全チームが狙います。

下位ラウンド4ゲームはレギュラーシーズン上位校キャンパスで実施。

準々決勝からの会場はクリーブランド・キャブスのホーム、クイッケンローンズアリーナ。

   

MISSOURI VALLEY(MVC、ミズーリバレーカンファレンス)

ネブラスカ州オマハの有力校、クレイトン大学がビッグイーストに引き抜かれましたが、アトランティック10やマウンテンウェストなどと並ぶミッドメジャーの代表的なカンファレンス。

知名度も高い、注目校が集まっています。

名前の通り、ミズーリやカンザス、イリノイ、インディアナにネブラスカ、アイオワを中心とした大平原エリアの学校で構成。

   

   
レギュラーシーズン優勝をシェアした、お馴染みウィチタステイトとイリノイステイトが有力。

この2校のNCAAトーナメント出場の可能性が大。

しかしカンファレンストーナメントでこの2校以外が優勝した場合は別。優勝校が優先され、ウィチタ、イリノイステイトのいずれかは出られません。

カンファレンストーナメントは毎年セントルイスでの開催が定着。ゲートウェイアーチにちなみ、”アーチ”マッドネスとして知られる興奮のイベントです。

   

MOUNTAIN WEST(MWC、マウンテンウェストカンファレンス)

ユタ大学がパック12に引き抜かれましたが、ハイメジャーに近い有力カンファレンス。

ニック・ファジーカスらの母校ネバダ、ポール・ジョージやメルビン・イーライらが出たフレズノステイト、ダニー・グランジャーらのニューメキシコ、カワイ・レナードらのサンディエゴステイト、ラリー・ナンスJrやセオ・ラトリフのワイオミング、そして世界に名を知られるかつての強豪UNLV。

ハイメジャー並みなのは間違いありません。

名称通り、主にロッキー山脈周辺の学校が集まります。

   

   
混戦です。

まだレギュラーシーズンは終わっていません。

おそらくNCAAトーナメント出場は1校のみ。

各校、UNLVのトーマス&マックセンターで行われるカンファレンストーナメントで少しでも有利な戦いを進めたいところです。

優勝校のみがNCAAへ。

   

SUN BELT(サンベルトカンファレンス)

その名の通り、南部の学校が中心。

ノースカロライナのチームも含まれ、アパラチアンステイトはBリーグ三河のアイザック・バッツの母校。

   

   
出場枠は1。

レギュラーシーズンチャンピオン、テキサス大学アーリントンを軸に、ニューオーリンズのリバーフロントアリーナ(ニューオーリンズ大学)で行われるカンファレンストーナメントの優勝校が「本番」へ。

   

WEST COAST(WCC、ウェストコーストカンファレンス)

名前の通り、西海岸の私立校を中心に構成。

WCCはかつてミッドメジャーですらありませんでした。が、ゴンザガの大躍進とそれに続くセントメリーズ(SMC)、さらにブリガムヤング(BYU)、パシフィック大学という大規模校が加わり、完全に戦うステージを上げました。

それでも上位校と下位校の差は激しく、NCAAトーナメントへはゴンザガ+1校がやっとの状態。

   

   
開幕からの連勝を29まで伸ばし、ランキング1位を一か月間維持したゴンザガと、こちらもランキング落ちしなかったSMCのNCAAトーナメント出場は確実。

他の学校はラスベガスで行われるカンファレンストーナメント優勝を目論見ますが、ゴンザガの圧倒的優位は動きません。

   

WESTERN ATHLETIC(WAC、ウェスタンアスレティックカンファレンス)

こちらもかつて名門として知られたカンファレンス。

ニューメキシコやハワイ大学などが所属していましたが、再編により取り残されました。

西部校中心の構成ですが、シカゴステイトも所属。

新興校が目立ち、グランドキャニオン大学はヘッドコーチが懐かしのダン・マーリー。注目校です。

   

   
レギュラーシーズン王者はディビジョン1昇格間もない、カリフォルニアステイト大学ベイカーズフィールド。

しかし出場枠は1つのため、カンファレンストーナメント優勝がNCAAトーナメント出場への条件。

こちらもラスベガスのオーリンズアリーナで、WCCトーナメント終了後に入れ違いでスタート。

   

ゴンザガあたりはカンファレンストーナメントの結果に関わらず、選考委員会の推薦を得られそうですが、出場枠1校のカンファレンスはレギュラーシズンチャンプであっても全くNCAAトーナメント出場が保証されていません。

ジョージワシントンはじめ、レギュラーシーズンで各カンファレンス中~下位校は下剋上のチャンス。

そしてそれが頻発してしまうのがNCAAカレッジバスケットボール。

カンファレンストーナメントから、もう既に「本番」であると言っても過言ではありません。

アツい季節です。

   

カンファレンストーナメントのスケジュールは→コチラ

NCAAトーナメント2017出場校予想①-ACC、ビッグ12、パック12、ビッグテン、SEC、ビッグイースト、アメリカン
NCAAトーナメント2017出場校予想③-ロウメジャーカンファレンス

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