引き続き、アメリカの高校バスケットボールランキングのリクエストをいただいておりましたが、、、
それどころではないニュースが入ってきました。
須藤タイレル拓(Taku Tyrell Youngblood)!!!
15人目の、日本人NCAAディビジョン1バスケットボール選手の誕生が濃厚です。
→これまで14人(のはずです)
スラムダンク奨学金により、お馴染みセントトーマスモア(STM)に進んだ須藤タイレル拓選手。
今季早々の活躍により、NCAAディビジョン1・ノーザンイリノイがオファー。
須藤選手は6-1と、サイズに恵まれているわけではありませんが、それを補って余りある運動能力が魅力。
STM進学当初は、能力者がゴロゴロしているアメリカではディビジョン2レベルの選手と見られていましたが、ハンドリングやシューティングが向上した今季は評価アップ。
ミッドメジャー下位である、ノーザンイリノイ以上のNCAAディビジョン1スクールからのオファー獲得の可能性は高いでしょう。
進学先が本当に楽しみです。
日本の高校バスケットボールは過小評価?
渡邊雄太、八村塁、そして須藤タイレル拓。
日本の高校バスケットボール”出身”選手がアメリカに渡ると、必ず言われるのが"HIGH IQ(バスケットボールIQが高い)"。
これは別の言い方だと”アンセルフィッシュ”。
個よりもチームが重視される、バスケットボールに限らない、日本独特の産物であると思いますが、これがアメリカで評価されるのは面白いものです。(一方で、八村塁がゴンザガ時代に「虎になれ」といわれるほど謙虚であったことも事実ですが)
個の力ではまだまだ到底アメリカには及びませんが、日本の高校バスケットボールにも誇れるものがあるのではないかと感じます。
こちらのインタビュー記事(必読です)に登場する、須藤選手の高校時代のコーチ、三宅学氏。
日本のバスケットボールに詳しい方なら、知らない人はいない、トップレベルで活躍した元選手(相模工大付(現・湘南工科大付)→日体大→NKK)です。
何かと批判の対象になりやすい、「昔の」日本バスケットボール。
ですが、今なお素晴らしい選手を育てているのは、昨日今日現れたような指導者ではなく、長らく日本を支えてきた三宅氏のようなコーチであることを、あらためて認識すべきでしょう。
アメリカのプレップスクール・高校バスケットボールランキング
一貫校も増えつつありますが、義務教育+高校が6・3・3と固定されている日本と異なり、須藤選手が所属するプレップスクールは、アメリカでそれなりの存在感を示すカテゴリーです。(「日本における予備校」では決してない)
高校卒業後に、「あえて」プレップスクールで腕を磨く選手も多く、トップレベルのPrepはNCAAディビジョン1スクールレベルにあると言えるでしょう。
もちろん、”ハイスクール”のトップレベルにも劣りません。
アメリカプレップスクールバスケットボールランキング
ランク | プレップスクール |
1 | ノースフィールドマウントハーモン |
2 | プットマンサイエンスアカデミー |
3 | フォークユニオンミリタリーアカデミー |
4 | マウントザイオンプレップ |
5 | ハーグレイブミリタリーアカデミー |
6 | ブリッジトンアカデミー |
7 | サンライズクリスチャンアカデミー |
8 | モントバードアカデミーCBD |
9 | スコットランドキャンパス |
10 | ウィルブレイハム&モンソンアカデミー |
11 | セントトーマスモア |
12 | ブリュースターアカデミー |
13 | コンバインアカデミー |
14 | クーシングアカデミー |
15 | スパイアインスティテュート |
日本でも名が知れたプレップが並びます。
1位ノースフィールドマウントハーモン(NMH)は、海・流河のテーブス兄弟がプレイ。
6位ブリッジトンも、海選手がNMHの前に所属した学校。
12位ブリュースターは、シェーファーアヴィ幸樹選手の出身校。
ハーグレイブ、サンライズ、そしてモントバード・・・欄外にIMGと、プレップスクールも日本での知名度が上がり、それなりの数の日本人選手が進むようになってきています。
アメリカ高校(ハイスクール)バスケットボールランキング
1位ダンカンビル、2位カムデンはともに公立ですが、特別な存在です。
高校、プレップのバスケットボールについては、また追記するか、別途書きます。