2021年のNBAドラフト1位指名はエバンモブリー?
Tankathonによる、2021年NBAドラフトのトップ指名候補選手(Tier1)の3人目の選手は、エバンモブリー。
エバンモブリーも1年生です。
所属はロサンゼルスのPAC12所属校、サザンカリフォルニア(USC)。
Tier1でただ一人のビッグ、7フッターの選手です。
エバンモブリーのプロフィール、プレイスタイル
7フッターのモブリーではありますが、体重は97.5kgと細身。
前回書いた、6-8のケイドカニングハムよりも軽量です。
現在のNBAで、7フッターながら体重100kgに満たない選手は、セルビア人ビッグのアレクセイポクセフスキのみ。→参考
当然、エバンモブリーのフィジカルはNBAで通用するか?という点は注目されます。
Tankathonのプロフィールでも、リバウンドが弱点では?という指摘がされています。*ここまでは9.0rpg
このような評価の声はモブリーの耳にとどいているのでしょうが、先日のスタンフォード戦で、ペイントでのアグレッシブなアタック、スムースな動きからの柔らかいシューティングに、ドライブから見事なアシストと、自在なプレイを披露。
あるアナリストを唸らせました。
細身なだけに、もう1点気になるのはスリーポイントシューティングですが、平均1.4本打って、成功率30.4%は及第点と言えそうです。
1位指名はないけれども、3位以内の指名は確実。というのが個人的な感想です。
西のブーウィリアムズ?-強豪AAU・コンプトンマジック
さて、モブリーと言えば、出身AAUです。
コンプトンマジックは、これも以前に書いた、バージニアのブーウィリアムズのLAバージョンともいえる強力AAUプログラム。
そして、このコンプトンマジックを長らく指揮していたのがエリックモブリー。
現在USCでアシスタントコーチを務める、エバンモブリーのお父さんです。
*USC2年生には、エバンの兄アイザイアモブリーもおり、完全に家族抱きかかえのリクルーティング。2020年NBAドラフトで6位指名された、オニェカオコングもコンプトンマジックの出身で、彼のリクルートにもエリックモブリーは大きく絡んでいます。要は、教え子の”提供”と引き換えに、ディビジョン1ハイメジャーUSCのアシスタントコーチ職を手に入れたのです(オコングは、高校はチノヒルズで、ボール兄弟とチームメイトでした)。
多くのNBA選手を輩出してきたAAUプログラム、コンプトンマジック。
今週末のロサンゼルス対決、UCLA@USCは、多くのコンプトンマジック出身選手が顔を合わせることになります。
USCからはモブリー兄弟、ランク校UCLAからはジェイレンヒル、ジュールスバーナード、ジェイレンクラークに、ケンタッキーから転校してきたベトナム系の6-6、ジョニージュザン。
かつての教え子が一堂に会するこのゲーム、エリックモブリーにとって、誇らしいゲームになるでしょう。→参考記事
*エリックモブリーは、日本でもお馴染みのポートランド大学でプレイ歴あり。この時のチームメイトに、NBAマイアミヒートのヘッドコーチ、エリックスポールストラがいました。