2018-2019NCAAカレッジバスケットボールランキング
ベースとしているCBSスポーツのランキング、8月13日現在の順位です。
”フレッシュマンインパクト”はこちらを→ESPNのclass of 2018ランキング100
10位 AUBURN オーバーン大学 タイガース(SEC)
SECというカンファレンスは、ケンタッキー大学という絶対的な存在がある一方、基本的にはフットボールが強いリーグとして知られます。19位LSU同様、フットボールで有名なオーバーンがバスケットボールでこの位置。
HCブルースパールは敏腕HCとして有名ですが、前任地(やはりフットボール校の)テネシーでは不祥事により解任されました。オーバーンもFBIによる捜査が入り、アシスタントコーチだったチャックパーソンが既に辞任。昨季は揺れました。が、これにめげずにSEC優勝(タイ)、15年ぶりのNCAAトーナメント進出で、26勝8敗。勢いに乗っています。
不祥事に関連してか、リーディングスコアラー、マスタファヘロンとリバウンダー、デショーンマーリーが、それぞれセントジョンズとウェスタンケンタッキーにトランスファーを決めました。
が、オーバーンも多くが戻ります。まず4年生ガードのブライスブラウン(6-3、15.9ppg)と、3年生PGのジャロッドハーパー(5-10、13.2ppg、2.4rpg、5.4apg)のバックコート。そしてマーリーに続くリバウンダーのチュマオキキ(6-8、2年生、7.5ppg、5.8rpg)。
そして一旦はアーリーエントリーを決めたかにみえた、5つ星ビッグのオースティンワイリー(6-11、2年生C、8.8ppg、4.7rpg)。不祥事の当事者ともされるワイリーの出来が、オーバーンの今季を左右しそうです。
才能は間違いなし↓
チャールズバークリーの母校オーバーンも、バスケットボールでは所謂”万年強豪校”。最高成績は、たった一度のエリートエイト(1986年)。パールを招聘した学校はバスケットボールの強化に本気です。今季は勝負。
最高のノンカンファレンスイベントとされる、マウイインビテーショナル(日本時間11月20日~22日)に参戦です。初戦はゼイビア。決して油断できない相手。勝てばおそらくデューク。さらに勝てば、決勝の相手はおそらく、、、ゴンザガです。果たして・・・
9位 VILLANOVA ビラノバ大学 ワイルドキャッツ(BIGEAST)
ディフェンディングチャンピオン、ビラノバは多くが抜けました。
が、2016年にも優勝し、いまやNCAAバスケットボール界最高のプログラムと言っていいNOVAは再びの優勝候補。
振り返れば2015-2016のプレランクは12位、昨季は8位から頂点に上り詰めました。
まず大きかったのは、渡邊雄太のプレップスクール(セントトーマスモア)時代のチームメイトで同期、エリックパスカル(フォーダムから転校したため、4年生)がNBAドラフトアーリー・エントリーをしなかったこと。昨季10.6ppg、5.3rpgのパスカルが、間違いなく今季ビラノバのエース。
加えて、6-3ガードのフィルブース(10.0ppg、3.2rpg、2.9apg)もバック。2人の4年生が牽引します。
新加入で注目は、5つ星のガード、ジャボン・クイナリー(6-1)↓
マンハッタンの西対岸、ハッケンサック出身のクイナリーは、最近では珍しい、ストリートの香りを漂わせる選手。
昨年よりも戦力では劣るように見えるこのチームを、HCジェイライトがどのように育てるか。BIG EAST制覇はまず間違いないとされています。
まずはホームで、日本時間11月15日にvsミシガンの、2018ファイナルの再戦。
続いて同24日からは、オーランドでアドボケアインビテーショナル。タイトルを、LSU、フロリダステイト、あるいはメンフィスと争いそう。
いつもどおり”フィラデルフィアBIG5”のゲーム、vsラサール、テンプル、セントジョー、そしてペン(シルバニア)とのゲームをこなした後は、12月16日にアウェイでカンザス、同23日のvsコネティカット@マジソンスクエアガーデンもファン必見のカード。
かなりタフですが、BIG EASTがやや低迷すると見られている分、出来るだけ負けなしで乗り切りたいところ。
8位 NORTH CAROLINA ノースカロライナ大学 ターヒールズ(ACC)
2016年準優勝、2017年優勝ときて、昨季はベスト32止まり(26勝11敗)。
セオピンソン、ジョエルベリーが抜けましたが、"Mr.ファンダメンタル"、昨季平均ダブルダブルのルークメイ(6-8、4年生F、16.9ppg、10.1rpg、2.4apg)を筆頭に、キャメロンジョンソン(6-8、4年生スウィングマン、12.4ppg、4.7rpg、2.3apg)、ケニーウィリアムス(6-4、4年生G、11.4ppg、3.7rpg、2.4apg)らがバック。
UNCも1年生が強烈で、ナジリトル(6-7、F)とコビーホワイト(6-3、PG)は揃って5つ星。
ただし、これまでを振り返っても明確なように、”バランス”を好むHC、ロイウィリアムズの下では1年生は力を発揮しづらい面も。ターヒールズの成績はケミストリーにかかるでしょう。
*投稿時点で「一応」スケジュールは未発表ですが、ホームでゴンザガやUNCウィルミントン、そしてもちろんACCゲームでのジョージアテック戦と、日本人選手を抱えるチームとのカードが多く、注目が集まります。
7位 VIRGINIA バージニア大学 キャバリアーズ(ACC)
昨季31勝3敗。2月以降、ランキング1位に君臨し続けながら、あまりにも屈辱的な、#16シード校UMBCに敗戦。文字通り、天国から地獄を味わったUVAですが、ビラノバ同様、HCトニーベネットが率いるプログラムは強力。今季も「負けにくい」チームを作ってくるでしょう。
リーディングスコアラー、カイルガイ(6-2、G、14.1ppg、2.6rpg)、アシストリーダー、タイジェローム(6-5、G、10.6ppg、3.1rpg、3.9apg)の3年生バックコートは全米有数。加えて大きかったのが、プロ候補、ディアンドレハンター(6-7、G、9.2ppg、5.5rpg)のリターン。
大したリクルートはできていませんが、彼ら3人の成長を考えると、今季もバージニアは十分強いチーム。カギとなるインサイドは共に留学生、ママディディアキテ(ギニア人、6-9、3年生F、5.4ppg、3.0rpg)、ジャックソルト(ニュージーランド人、6-10、4年生C、3.4ppg、4.1rpg)が支えます。
優勝できない強豪校といえば、バージニアの名前が真っ先にあがってしまうかもしれません。大成功をおさめているベネットも、9年間でファイナルフォーはなし。難しい挑戦は今季も続きます。
日本時間11月12日、ホームにジョージワシントンを迎えます。渡邊雄太のいないGWを、バージニアは一蹴しなければなりません。同29日、アウェイでメリーランド(ACC/BIGTENチャレンジ)。ほか、12月10日にホームでステイトライバル、VCU戦などがありますが、リリースされている現段階ではややスケジュールは楽でしょうか。
ACCでは、あるいはNCAA優勝よりも難しい連覇に挑みます。
6位 NEVADA ネバダ大学 ウルフパック(MOUNTAIN WEST)
プログラム史上、最高の評価でしょう。
ニックファジーカスのいた2004年以来のスウィートシックスティーン進出を果たした昨季は堂々の29勝8敗。
ケイレブとコディ。NCAA最強のツインズ、マーティン兄弟(ともに6-7の4年生)がプロ入りを取り消して戻ってきます。ケイレブは18.9ppgでリーディングスコアラー(5.4rpg)、コディは4.7apgでアシストリーダー(14.0ppg、6.3rpg)。リバウンダー、ジョーダンキャロライン(6-7、4年生スウィングマン、17.7ppg、8.6rpg)もバックと強力。
そして、、、5つ星とも評価されるジョーダンブラウン(6-10、C)をカリフォルニアから獲得。
これは強い。
ブラウンはマクドナルドオールアメリカ↓
エリートエイト進出さえないネバダ。ハイメジャーとは言えないポジションですが、どこまで進めるか。
開幕は、日本時間11月7日にvsブリガムヤング(BYU、ホーム)。いきなり侮れない相手。同28日に、Sweet16のリマッチ、@ロヨラ(シカゴ)。12月2日と8日には、それぞれUSC、アリゾナステイトを、いずれもロサンゼルスで戦います。さらに同30日にアウェイでvsユタ。かなり難しいスケジュールですが、ゴンザガ同様に、所属のマウンテンウェストカンファレンスのレベルがハイメジャーには劣るため、”慣れ”が必要。ただし、負けがこむようだとランキングから陥落する、ギャンブル的な要素を拭えないのも事実。一戦一戦が注目です。
NCAAカレッジバスケットボールランキング2018-19シーズン①
NCAAカレッジバスケットボールランキング2018-19シーズン②26位~21位
NCAAカレッジバスケットボールランキング2018-19シーズン③20位~16位
NCAAカレッジバスケットボールランキング2018-19シーズン④15位~11位
NCAAカレッジバスケットボールランキング2018-19シーズン⑥5位~1位