恒例の、NCAAカレッジバスケットボール予想。
今年2017-2018シーズンは、5回に分けて投稿します。
前倒しになりますが、今年は(毎年参考にしている)CBSが随時アップデートをしてくれるということですのでそれに倣います。
*ここに掲載している順位は6月時点のものです。
*8月中旬に、2018年大学入学予定だったスター、マービン・バグリーが1年繰り上げての今秋進学、デューク入りを発表!これにより、CBSランキングではデュークが1位に飛んできました。
→プレシーズン最新ランキング
*これにより、Class of 2017ランキングもマイケル・ポーターJr.を差し置いて、バグリーが1位に→ESPN新入生ランキング
CBS予想の「精度」はどの程度か。まず2016-2017シーズン、プレランキングの検証を↓
まあまあではないでしょうか。
昨季は各メディア、似た予想をしていました。
デュークはスーパー1年生たち、特にハリー・ジャイルスの怪我が誤算。コーチKさえ体調不良で途中休養を余儀なくされ、散々なシーズンでした。ケンタッキーは・・・あんなもんでしょう(笑)。ファンから求められている「最低限(!)」の結果は残したと言えます。
転校生と1年生が主力となったゴンザガについては、各メディア15位前後の予想でした。見事なラン。
そしてそれを上回ったのがサスウカロライナ。せいぜいNITという大方の予想を覆してのファイナルフォー。”3月はディフェンスと上級生”という説を実証しました←トーナメント予想では役に立ちますね(笑)。
こういうチームの躍進があるからNCAAバスケットボールを見るのはやめられない。
2017-2018NCAAカレッジバスケットボールランキング
*ランキングは7月時点。転校生の加入などでアップデートされるはずですので、更新するつもりです。
トランスファー(転校生)リスト
CBSのランキングではトップ25プラスワンのみですが、そこから漏れた注目校をまず3つ。
*→4つ。タヒロウ・ディアベイトが進んだポートランド大学を追記しました。
GEORGE WASHINGTON ジョージワシントン大学コロニアルズ(ATLANTIC10)
渡邊雄太選手の最後のシーズン。←以前の投稿どおり、渡邊雄太選手の最後のシーズンは厳しいものになりそうです。*ランキングをつけるとすれば、ディビジョンⅠ351校中、150-180位あたりになってしまうでしょうか。
アスレチックスカラシップ(スポーツ奨学金)枠も埋まり、ロスターは固まったようです↓
*Verbal Commitsより
黄色ハイライトがプレイ可能な選手。赤はレッドシャツ。名門イリノイ大学からやってくるDJ・ウィリアムスは、シカゴの強豪シメオンの出身で4つ星だったスター候補。残念ながら、2018年秋からのプレイです。。。
再度のスタート予想は、、、絶対的エースである渡邊雄太、パトリックスティーブス、ジャイアボールデンにアーナドトロ。最後の一人はチャールストンサザンからの転校生、ガードのアーメルポッターもしくはスペイン人1年生ジェイビアランガリカになりそう。
<追記>
*すみません、勘違いしておりました。サウスフロリダ大学からの転校生、”ボー”ジグラーがプレイ可能のようです。であれば、彼がスタートの可能性も。運動能力の高い3番です。
a10taikさんの記事どおり、アトランティック10カンファレンス内においてさえ、14校中11位という予想がされている状況ですが、チームは渡邊雄太のもの!U19ワールドカップで八村塁が見せたような活躍を、新シーズン通して見てみたい。
It’s tough to be optimistic about a program when it loses multiple players to the transfer market. Losses of Jordan Roland, Jaren Sina, Kevin Marfo, and Collin Smith all hurt, and George Washington’s going to have to invest deeply in its workhorse: Yuta Watanabe. This team is going to rely heavily on Yuta’s production on both ends of the floor, and even though the program looks to be in good hands with head coach Maurice Joseph, the Colonials just don’t have the personnel to do anything special this season. A lot of new pieces are going to have to come together in Foggy Bottom, and it’s going to be difficult for MOJO to make it all work.
ここまで書かれるのはすごいことですよ!
このオフ、黙々とワークアウトに励む渡邊には賛辞のツイートが止みません。
NCAAトーナメント出場の可能性はありますし、もちろんその先、NBAドラフトにおける指名の可能性も十分。
かなりハードです。
まず肩慣らしのエキシビジョン、ウェストバージニア州のディビジョン2、フェアモントステイトをホームに迎えます。通常、ジョージワシントンクラスのエキシビジョンは勝つことを前提に弱い相手を持ってくるのですが・・・フェアモントステイトは昨季D2の準優勝校!大丈夫か?との声が聞かれますが…公式戦でないとはいえ負けられません!
開幕はホームで、同じワシントンDCにあるブラックカレッジ、ハワードと対戦。まず問題ない相手。
しかし、続いてはアウェイでフロリダステイト。ジョナサン・アイザックやドウェイン・ベーコンが抜けたとはいえ、そこはハイメジャー。しかもアウェイですが、開幕2戦目で早くも負けるわけにはいきません。
そして現地11月23日から、ラスベガスインビテーショナル。まず昨季エリートエイトのゼイビアと。難しいゲーム。
勝てばカンザスステイトとアリゾナステイトの勝者と対戦します。@フロリダステイト、vsゼイビアを含め、ここまで全勝ならランク入りが見えてきますが・・・
12月はさらにハード。vsテンプル、vsプリンストン、@ペンステイトに、vsマイアミ(フロリダ)、vsハーバード。
厳しい。。。
特にマイアミはランク校ですが、ホームですし、勝ち目がないわけではありません。ノンカンファレンスでの勝敗はNCAAトーナメントセレクションにおけるカンファレンスの評価にもつながるので1つでも多く勝ちを積み上げたい。
アトランティック10カンファレンスゲームについてはまた後日。
→A10ゲームは計20。地理上のこともあって、ホーム&アウェイで戦うのは昨季同様、ジョージメイソン、デビッドソン、デュケーン、リッチモンドとVCU。楽な相手が一つもないのがアトランティック10というカンファレンス。こちらの記事にもあるように、カンファレンス10位(14校中)あたりが大方の予想です。。。
ただ、大きな差はない。ぜひサプライズを!!
GEORGIA TECH ジョージアテック イエロージャケッツ(ACC)
先日の投稿のとおり、コーチ交代1年目にしてチームをNIT準優勝に導いたジョッシュパストナーの手腕はなかなか。
FIBA U19ワールドカップのUSA代表にも選ばれた2年生6-4、ジョッシュオコギー(16.1ppg、5.4rpg)に注目。
そしてインサイドの核となるベンラマーズ(6-10、4年生、14.2ppg、9.2rpg)。
意外にも(?)今秋入学者に4つ★、5つ★はいませんが、昨年の主力が戻るので期待大。もちろんACCは難しいカンファレンスですが、NCAAトーナメント出場は十分望めます。
昨年の八村選手以上に難しい状況ではありますが、ブリュースターアカデミーでの1年は大きな経験でしょう。シェーファーアヴィ幸樹選手は可能な限りの出場時間を得たいところ。
2017-2018スケジュール
公式戦開幕は中国!PAC12チャイナゲームで、超名門UCLAの相手に選ばれました!
帰国して11月末のACC/BIGTENチャレンジ、GTの相手はこれもランク校、注目のシカゴ・ノースウェスタン!
あとはテネシー、atジョージアが主なノンカンファレンススケジュール。
PORTLAND ポートランド大学パイロッツ(WCC)
昨季11勝22敗。ゴンザガも所属するWCCカンファレンスにおいては2勝16敗の最下位。
元NBAプレイヤー、テリーポーターにとっては就任早々屈辱的な船出となりました。
そのポートランド大学を注目チームとして掲載するのは、マリ出身で帝京長岡高校でプレイした、タヒロウディアベイトの存在があるからです。
ゴンザガとセントメリーズの2強は変わりませんが、タヒロウを含めたポートランド大学の新入生の評価は高く、少なくともWCC最下位に沈んだ昨季とはまるで違うチームになるだろうと予想されています。
タヒロウ選手、かなり注目されています。*こちらの投稿もどうぞ。
2017-2018スケジュール
まだフルスケジュールが発表されていませんが、度々紹介してる地元ポートランドでの超がつくビッグイベント、PK80インビテーショナルに参戦。ゴンザガとはあたりませんが、初戦、いきなりディフェンディングチャンピオン・ノースカロライナと対戦です!
もちろんホーム&アウェイ、WCCカンファレンスゲームでのゴンザガ戦!タヒロウvs八村は見ものです。もしかすると・・・NBAでも見られる可能性のある対決。
全米中継は、PK80とホームでのゴンザガ戦(現地2018年1月25日)、ブリガムヤング(BYU)戦(同2月22日)。
MISSOURI ミズーリ大学タイガース(SEC)
昨季の8勝24敗、SECカンファレンス最下位という結果を受けてヘッドコーチが辞任。
名門ミズーリ大学は再建第1歩のシーズンとなるはずでしたが、、、2018NBAドラフト1位指名候補選手が入ってくるとなれば、単なるリビルディングでは済まなさそうです。
ケビンデュラントとも比較されるスーパースター、マイケルポーターJrを中心に、有望高校生が集結。NCAAトーナメント出場はもちろん、さらにその先さえ見据えているでしょう。
課題はその1年生選手の操縦。新コーチ、クォンゾマーティンは前任のカリフォルニア大学でもリクルートで手腕を発揮。ジェイレンブラウンとアイバンラッブというスターを手に入れましたが、NCAAトーナメントでは1回戦どまりでした。
先日は有望新入生の一人、ジェレミアティルモンが飲酒で逮捕。
オンオフ両方でのコントロールが求められそうです。
*ミズーリはランキングをつけるならば、50-60位あたりでしょうか。
*マービンバグリーに先だって、マイケルの弟ジョンテイポーター(6-10)が学年を繰り上げて入学。CBSは反応しませんでしたが、メディアによってはミズーリをTOP25に入れてきました。このページ上部の新入生ランキングで25位。
ワシントン大学から移ってきた父ポーターはアシスタントコーチ↓
開幕はかつてのカンファレンスライバル、アイオワステイトと対戦。
アウェイでのユタ戦などを経て、昨季ゴンザガが制したオーランドでのアドボケアインビテーショナルへ参戦。初戦は前ゴンザガHCのダン・モンソンが率いるロングビーチステイト。勝てばオレゴンステイトorセントジョーンズで、決勝までいけば反対側からはウェストバージニアが出てくるでしょう。
ここまでの勝敗、内容によればランク入りもありえます。
12月はおなじみの定期戦”ザ・ボーダー(州境)ウォー”。vsイリノイをセントルイスで。
年明け、SECゲームの初戦は@サウスカロライナで開幕。注目のケンタッキーとは2度戦います。
26位 Providence プロビデンス大学フライアーズ(BIG EAST)
クリスダンとベンベンティルが抜けながらもNCAAトーナメント出場を果たしたプロビデンス。
20勝13敗のチームから主力の多くが戻り、評価が上がりました。
核となる上級生に加え、ブリュースターアカデミーでシーファーアヴィ幸樹選手とチームメイトだった6-2、マカイアシュトン=ラングフォードも注目のガード↓
なかなかハードです。開幕早々にマジソンスクエアガーデンの2Kクラシックで、vsワシントン、勝てばバージニアテックとセントルイスの勝者。
ホームでミネソタと、近所の定期戦。
ボストンカレッジとはホームで、宿敵ロードアイランドとはアウェイで対戦。
25位 RHODE ISLAND ロードアイランド大学ラムズ(ATLANTIC10)
アトランティック10で最も評価が高いのが、プロビデンスカレッジのステイトライバルであるロードアイランド。
昨季はシーズン出足でつまづいたものの、レギュラーシーズンをカンファレンス3位で終えると、A10トーナメントを見事制覇。NCAAトーナメントでもファイナルフォーまで進んだオレゴンをあと一歩まで追い込みました。
惜しいゲームでした。0番、ECマシューズ(6-5、4年生、14.9ppg、4.3rpg)はやはり注目の選手。
毎年行われている、プロビデンスとの定期戦はいつも以上に面白くなりそうです。
24位 PURDUE パデュー大学ボイラーメーカーズ(BIG12)
ダブルダブルのアベレージを残したケイレブスワニガンが残ればファイナルフォー候補でした。
それでも、パデューも主力の多くがバック。
スワニガンに次ぐ12.6ppg、5.0rpgという数字を残した218センチのアイザックハースに加え、オランダ人の221センチ、マットアームズもいるインサイドはカレッジ界では珍しい高さ。
4年生6-8、ビンセントエドワーズ(12.6ppg、4.9rpg、3.2apg)にも注目。
ツインタワーが揃ってコートに立つ場面は少ないでしょうが、相手にとっては脅威。
さらにパデューもブリュースターアカデミーから選手を獲得。このアーロンウィーラー(6-8)も注目で、パデューの24位は過小評価かも。
スワニガンの残留に期待したわけでもないのでしょうが、非常にタフ。
まず8月に、単独で台湾でのユニバーシアードを戦います。
シーズンイン後は、atマーケットに続き、バハマでのバトル4アトランティスというイベントにビラノバやアリゾナなどとともに参戦。戻ってvsルイビル、そして州内対決vsバルパライゾ、vsバトラー。
厳しいスケジュールです。
23位 XAVIER ゼイビア大学マスケッティアーズ(BIG EAST)
ロードアイランド以上に失望のレギュラーシーズンを過ごしたゼイビア。
ところがウェスト11位で出場したNCAAトーナメントではエリートエイトの見事なラン。ゴンザガには大敗しましたが、面目躍如の活躍でした。
4年生エース、トレボンブルイット(6-6、18.5ppg)がバック。ここに有望新入生が多く加入して、今回もランク入り。1年生次第ですが、期待の持てるシーズン。
まずアウェイでウィスコンシン。
その後ラスベガスでのイベントにカンザスステイト、アリゾナステイト、そしてジョージワシントンとともに参戦。
戻ってベイラー、宿敵シンシナティ、コロラド・・・きついです。
22位 ST.MARY'S セントメリーズ大学ゲールズ(WCC)
ご存知オーストラリア人軍団。
WCCカンファレンスで唯一と言っていいゴンザガのライバルであるSMCは来季も強い。
ジョクランデール(6-11、16.9ppg、9.5rpg)とエメットナール(6-1、9.4ppg、5.6apg)のオーストラリア人4年生コンビに加え、やはり4年生の、カルビンハーマンソン(6-6、13.1ppg、3.0rpg)も良い選手。
昨季ほど、ゴンザガのスウィープは簡単にいきそうにありません。逆に、連敗してもおかしくない陣容。
特に、アリゾナのラウリマルカネンと(対等とは言いませんが)渡り合ったランデールは注意。
21位 WEST VIRGINIA ウェストバージニア大学マウンテニアーズ(BIG12)
ゴンザガをNCAAトーナメントで存分に苦しめたウェストバージニア。
コーチ、ボブ・ハギンズは母校WVUに戻ってからも名将であることを証明し続けています。
4年生のエースガード、ジェボンカーター(6-2、13.5ppg、5.0rpg、3.7apg)らが戻るのはもちろん大きいのですが、WVUはプレスディフェンスさえあれば毎年上位進出がうかがるチームです。
無敗できていたベイラーをホームで粉砕したゲーム↓
開幕はドイツ!恒例の軍関係のイベントで、vsテキサスA&M。
11月末には昨年ゴンザガが優勝した、オーランドでのアドボケアインビテーショナルに出場。
12月にvsバージニア、宿敵ピッツバーグとアウェイ。
そして注目はSEC/BIG12チャレンジでvsケンタッキー。
見たいゲームばかりです。
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NCAAカレッジバスケットボール・予想ランキング2017-18シーズン③15位~11位
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