人気がある。サンズをもつフェニックスエリアを中心に、セドナ、グランドキャニオンにモニュメントバレー、さらに冬季は絶好の避寒地でMLBキャンプも。超強豪カレッジ、アリゾナ大学の行方が気にかかる。
Phoenix(フェニックス)エリア
日本からの直行便は無し。西海岸の都市を経由する必要がある。人口100万を超える大都市で、ロサンゼルスやネバダ州ラスベガスとは車で5時間半ほどの距離。
フェニックス・サンズ
サンズのNBA参加は1968年。
どの球団もそうであるように、当初10年間は苦労した。大きなチャンスは1976年。後にコーチも務めるポール・ウェストファルをボストンから得て、そのセルティックスとファイナルで争ったが4勝2敗で敗退。
以降、ケビン・ジョンソン、ラリー・ナンス、トム・チェンバース、ジェフ・ホナセク、そしてダン・マーリーなどが在籍する間、プレイオフの常連チームまでにはなった。
2回目のチャンスはトレードでチャールズ・バークリーを得た1993年。ファイナルに進むも、ジョーダンのシカゴ・ブルズにまたも4勝2敗で涙を飲んだ。
「バークリー後」もプレイオフには進み、アマレ・スタウダマイヤーとスティーブ・ナッシュを軸にした時期はリーグ有数の強豪チームとしての地位を固めた。
しかしその後は。。。なかなか優勝できないが、人気。
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観戦難易度は95.8%(全体12位)。やや落ち気味だが、人気の高さを物語る。アウェイでも91.4%(9位)。オフェンススタイルがエキサイティングだから?
↓ホーム、US Airways Center(旧アメリカウェストアリーナ)は収容19,000人超。1992年に建てられた。ここもダウンタウンにあり、治安はそれほど悪くない。MLBダイヤモンドバックスのホーム、Chase Fieldがほぼ東隣にある。
空港も非常に近く、車で15分ほどで着いてしまう。
アリゾナステイト大学サンデビルズ
カレッジは東隣の町テンピにあるアリゾナステイト サンデビルズ(Arizona State University Sun Devils)が有名。
バスケットボールよりもベースボールやフットボールが知られるが、ホーネッツのコーチでレイカーズ往年のシューター、バイロン・スコットやセルティックスなどでプレイしたエディ・ハウスの母校。
ビッグマンではアイク・ジョーグがいるが、プロで成功したと言えるのはカール・マローンの弟子、アイザック・オースチンくらいか。
2009年ドラフトで、全体3位指名されたジェイムス・ハーデンは同校久しぶりの大物。
MLB組ではレジー・ジャクソンやバリー・ボンズ、NFLでは故パット・ティルマンが卒業生として活躍した。
キャンパス内にあるウェルズファーゴアリーナは14,000人強収容と立派。隣のサンデビルズフットボールスタジアムも7万人以上のキャパで大学施設とは思えない器をかかえる、マンモス大学のひとつ。
温暖な土地だけあって、キャンパスにはパームツリーが並ぶうらやましい風景。
アリゾナ州の高校バスケットボール
ハイスクールのレベルはそれほど高くない。アリゾナ州の人種構成において、白人が大勢を占めることと決して無縁ではない。高校生キッズが憧れたのは全米有数の強豪アリゾナ大学でのプレイだったが、名将ルート・オルソンの引退により求心力低下が懸念される。それぞれフェニックスで飛びぬけた存在であったマイク・ビビー、リチャード・ジェファーソン、チャニング・フライ、そしてジェリッド・ベイレスらは皆アリゾナ大学へ進んだが今後は・・・。
全米級のプログラムを持つハイスクールがない中、最近目立つのは私立のSt. Mary's。ベイレスとフライを送り出している。
Tucson(ツーソン)
フェニックスから10号線を南へ1時間半。アリゾナ州バスケットボールのメッカ。アリゾナ大学(Univeristy of Arizona)ワイルドキャッツの所在地。
アリゾナ大学ワイルドキャッツ
スティーブ・カー、ショーン・エリオット、トム・トルバート、ケン・ロフトン、ジャド・ブシュラー、ショーン・ルックス、ブライアン・ウィリアムス(バイソン・デレ)、クリス・ミルズ、デイモン・スタウダマイヤー、マイク・ビビー、ジェイソン・テリー、リチャード・ジェファーソン、ギルバート・アリーナス、ルーク・ウォルトン、チャニング・フライ、ハッサン・アダムス、アンドレ・イゴダラ、ジェリッド・ベイレス・・・などなど
彼らNBAにも進んだ多くのスター選手が名将ルート・オルソンのプログラムに憧れてアリゾナ大学にやってきた。しかしオルソンの引退後、低迷。
1985年から2009年まで、25年連続というNCAAトーナメント出場記録(1位はノースカロライナの27年連続)も途絶えてしまった。
とはいえ、現コーチのショーン・ミラーは期待の若手コーチ。
ホームはマッケールセンター。"always sold out"アリーナで有名だが、維持できるかどうか。収容約14,500人。ツーソンも「乾いた」風景。
Flagstaff(フラッグスタッフ)
ノーザンアリゾナ大学ランバージャックス
こちらはツーソンと反対方向。フェニックスから17号線を2時間北上。グランドキャニオンへの玄関都市として知られる。パワースポット、セドナも近く、観光地として有名だが、この町にも州3番手のカレッジバスケットボールチーム、ノーザンアリゾナ大学(Nothern Arizona University)ランバージャックスがある。ビッグスカイカンファレンス所属。
ランバージャックは簡単にいうと”木こり”。フラッグスタッフは針葉樹が多く、木材産業の中心地であることからのニックネーム。フットボールチームと共用のホーム、ウォークアップスカイドームは名物施設。バスケットボールでは7,000人入る。