日本でのバスケットボール知名度は低いが、一時期田臥選手がアルバカーキのマイナーチームに在籍。「魅惑の大地」の異名をもつこの州はサンタフェなど観光価値大。
Albuquerque(アルバカーキ)
州最大の都市(と言っても人口50万弱の地方都市)。
隠れたバスケットボール熱狂都市。
フェニックスからフラッグスタッフ経由で7時間弱かかる。南のテキサス州エルパソからは4時間。北方1時間の距離に有名なサンタフェ がある。*アリゾナ同様、インディアンリザベーション(居住地)が多い州で、カジノが点在する(もちろん合法)。
プロチームは田臥も在籍した、マジックとホーネッツ傘下のニューメキシコ・サンダーバーズ。
ニューメキシコ大学ロボス
そしてアルバカーキ最高の娯楽とまで言われるのはニューメキシコ大学(University of New Mexico,UNM)ロボスのバスケットボール。多くの大学町と同様に、他に楽しみが無いというのも一因だが、こちらの盛り上がりは有名。
コネクションにより、ボビー・ナイトの弟子たちがコーチに就くことが多い。2010年現在のヘッドコーチは日本でもお馴染みのスティーブ・オルフォード。1984年ロサンゼルスオリンピック、1987年NCAAトーナメントの優勝メンバー。プレッシャーの強いポジションで、常に好成績を求められる(どこでもそうだが)。
所属はマウンテンウェストカンファレンス。
最近のOBではダニー・グランジャーが。さかのぼってケニー・トーマスや、ブルズ時代が印象的な7フッター、ルーク・ロングリー。さらに古くは田臥をコーチした、レイカーズ黄金時代のスーパーディフェンダー、マイケル・クーパー。
ホームコートがこれまた超有名。ユニバーシティアリーナで、通称ザ・ピット(The Pit)。外観は高さがわずか数メートルだが、”ピット”と言われるとおり、地中を掘り込んで造られている。中に入れば驚きの収容、約18,000人。史上最大のアップセットの一つ、1983年のファイナルフォーはじめ、近年も度々トーナメントの誘致には成功している。空港のすぐ北側にあり、キャンパス内。この大学キャンパスはすぐ脇をヒストリックRoute66が走ることでも有名。
相手次第、成績次第だが、どちらもハイレベルだとチケット入手は困難になってくるので注意。
たまにUNMを上回るプログラムのカレッジにも送り出すものの、ハイスクールのレベルは高くない。ロボスも基本的に州外からのリクルートに頼る。
Las Cruces(ラスクルセス)
アルバカーキから25号線を南へ3時間半。エルパソへは1時間弱の、州境、そして国境に近い町。人口10万人にも満たない田舎。
ニューメキシコ州立(ステイト)大学アジース
こちらはニューメキシコステイト大学(New Mexico State University,NMSU)アジーズ。
州に2つしかディビジョン1のプログラムがないため、ニューメキシコ大学とはリオグランデ・ライバリーとして対抗意識が非常に強い。*ここにUTEP(テキサス大学エルパソ校。ラスクルーセスから南へ1時間弱ほど。)を加えた3校は、それぞれ所属カンファレンスが違うにもかかわらず、毎年ホーム&アウェーで2試合ずつ戦うことで知られる。
OBにはこちらもブルズ時代の印象が強いガードのランディ・ブラウン。そして最も高名なのは後にNMSUのコーチをつとめたルー・ヘンソン。1970年のファイナルフォー進出をはじめ、母校の黄金時代を築いた。その後イリノイに引き抜かれ、1989年にケンドール・ギルやニック・アンダーソン、そしてスティーブン・バードらを率いてやはりファイナルフォーまでチームを進めている。イリノイを追われた後は再びNMSUに戻ったものの、成績はふるわずそのまま引退。
ホームはキャンパス内のパンアメリカンセンター。UNMピットに遅れること2年の1968年完成で、収容は12,000人超。