Milwaukee(ミルウォーキー)
このエリアも極寒。ドライブ注意。国際空港をもつ大都市だが、シカゴで下りて、ブルズとセットで訪れるのが現実的。ミシガン湖沿いの94号線北上で、1時間半もあれば着いてしまう。
ミルウォーキー・バックス
1968年、サンズとともにNBA参加。
通常10年くらいの苦労は当たり前なところ、3シーズン目にしてNBAチャンピオンに上り詰めた珍しいチーム。要因は何と言ってもカリーム・アブドル・ジャバーである。トレードで得たオスカー・ロバートソンがチームリーダーだった。
’74年、再びファイナルまで進出するが、ジョン・ハブリセックのボストンに7戦で敗退。これで運を使い切ってしまったかのように、以降優勝およびファイナル進出ゼロ。
2001年、名将ジョージ・カールの下、カンファレンスファイナルまで進むも、アイバーソンのシクサーズにまたもや7戦で敗退。レイ・アレン、サム・キャセール、そしてグレン・ロビンソンを擁した好チームであった。
以降、マイケル・レッド、アンドリュー・ボーグットなど好プレイヤーをつかみながら、一皮向けない状態だったが、2010年、4年ぶりのプレイオフ進出。アトランタに3勝4敗で敗れたものの、ルーキー、ブランドン・ジェニングスの加入で光が見えたか。
Official Site
ホームはブラッドリーセンターで、19,000人近くはいる。以前は古くて手狭なUSセルラーアリーナを使用していた。やはり立地はダウンタウンで、地元の強豪私立でドウェイン・ウェイドの母校、マーケット大学とともに共同使用中。アリーナ周辺も含めて、駐車場も問題なし。
観戦難易度は80.7%でリーグ23位。アウェイで87.2%(同22位)。
マーケット大学ゴールデンイーグルス
そしてマーケット大学(Marquette University)ゴールデンイーグルス。
NCAAトーナメントに28回出場。ファイナルフォー3回、1977年優勝の強豪校。(いろいろ経て)現在はビッグイースト所属。ウェイドが最も知られたOBだが、もう一人、セルティックスのコーチ、ドック・リバースも。アトランタなどで活躍したドックは選手としても高い評価を得ていた。
’77年優勝に導き、そのまま引退。2001年に白血病で他界したコーチ、故アル・アクガイアは伝説的な存在。ドキュメンタリー映画「フープドリームス」の主人公の一人、ウィリアム・ゲイツ、リンク栃木でプレイしたスコット・メリットなどもマーケットの出身。
ブラッドリーセンターの西側、ダウンタウンに近い都市型キャンパス。
ミルウォーキーエリアの高校バスケットボール
人口も違うのでシカゴには及ばないが、ハイスクールはかなりのレベル。強豪として知られるのはマーシャルとビンセント。ほか、ラトレル・スプリーウェルがワシントンハイスクールの出身。西郊外のウォーワトーサ(イーストハイスクール)からは、デビン・ハリス(ウィスコンシン大学へ進学)と懐かしのトニー・スミス(マーケット)が出ている。
ちなみに、ミルウォーキーのバスケットボール関係者が多く住むのは北郊外のメクォン。そしてその子弟が通うのがホームステッドハイスクール。最近ではジョージ・カールの息子コビーやマイク・ダンリービーJr(父のコーチ業の関係で最終的にはポートランドへ転校)が有名。
スコット・スカイルズやマーケット現コーチのバズ・ウィリアムスも在住。かつてはジャバー、レイ・アレンも住んだこの町の雰囲気は・・・。パパラッチ的だが、こういうエリアは車で流すだけでも楽しい。
Madison(マジソン)
ミルウォーキーから94号線で西へ1時間強。マーケット大学の最大のライバルで、州立マンモス校のウィスコンシン大学(University of Wisconsin、バジャーズ)の所在地。
ウィスコンシン大学バジャーズ
1941年NCAA優勝の古豪だが、長らく低迷した。
実に47年ぶりのNCAAトーナメント出場を果たしたのが1997年。同じビッグテンカンファレンス所属のマンモス校に遅れる形ながら、フットボールともども強化が実を結びつつある。
2000年にもファイナルフォーまで進んだ。現コーチ、ボー・ライアンは就任以来9年連続でトーナメント出場に導いている名将。
OBで最も成功したのはマイケル・フィンリー。最近ではデビン・ハリスとオーランド・タッカー。ニュージーランド代表メンバーのカーク・ペニーもこちらの出身。
ホームはコールセンター。1998年完成と新しく、17,000人超収容。成績が伴っているため観客は全試合多い。ここ数年の動員数は常に全米トップ10に入っている。この投資は成功した。
冬は寒すぎるが、キャンパスはメンドータ湖に面した素晴らしい環境。
Green Bay(グリーンベイ)
ウィスコンシン大学グリーンベイ校フェニックス
ミルウォーキーから43号線を北へ2時間。NFLのパッカーズがあることで有名な小さい町。ウィスコンシン大学グリーンベイ校(University of Wisconsin,UWGB、フェニックス)の所在地。寒い。
2010年、歴史的なNCAA準優勝をとげたバトラー大学と同じ、ホライズンカンファレンス所属の中堅校。1982年にディビジョン1に昇格した学校だが、侮れない。今のところトーナメント出場は4回。
現在バージニア大学ヘッドコーチのトニー・ベネットの母校。
ホームはレスクセンターで、10,200人収容。キャンパスとは離れた、ダウンタウンにあり、パッカーズのランボーフィールドの東隣。キャンパスはダウンタウン北東でグリーンベイのほとり。こちらも素晴らしい環境。