Bリーグにハイレベルの外国籍選手が続々移籍!
もともとレベルが高かったBリーグの外国籍選手ですが、今オフも例外ではありません。
続々と、主にヨーロッパのリーグからBリーグにハイレベルの選手が移籍してきています。
この動向を見て、ヨーロッパバスケットボール界のグルのお1人が、このツイート。
"The Japanese market is for real - and the teams there have a looot of money to offer..."
こちらの投稿時点で、FIBAランキングにおける日本は42位。この順位は、4大陸(アメリカ、アフリカ、ヨーロッパ、そしてアジア)中最もレベルが低いとされるアジアの中でも8位。
外国籍選手のレベルは高いものの、日本という国の競技レベルは高くないのが現状(貶める意図はありません)。
この日本のBリーグへ、なぜハイレベルな外国籍選手が集まるのでしょうか。
BリーグはNBAに次ぐプロバスケットボールリーグに成りうるか?
お金と、治安の良さ。
これに尽きると思います。
あらためて、以前の投稿から参照します↓
世界のプロバスケットボールリーグのサラリー
<ヨーロッパ>
エリア・国 | リーグ | 平均サラリー*$1:100円換算 | マックスサラリー |
ヨーロッパ | ユーロリーグ | 5000万円-8000万円/シーズン | 4億円/シーズン |
スペイン | ACB | 2500万円-5000万円/シーズン | 4億円/シーズン |
トルコ | BCL | 2500万円-5000万円/シーズン | 3.7億円/シーズン |
ロシア | VTBユナイテッド | 2000万円-4500万円/シーズン | 4億円/シーズン |
イタリア | セリエA | 1800万円-3500万円/シーズン | 2億円/シーズン |
ギリシャ | A1 | 600万円-2500万円/シーズン | 2.5億円/シーズン |
ドイツ | BBL | 1000万円-3500万円/シーズン | 1億円/シーズン |
イスラエル | プレミアL | 800万円-2500万円/シーズン | 1.7億円/シーズン |
フランス | LNB Pro A | 800万円-2000万円/シーズン | 3000万円/シーズン |
<アジア・パシフィック>
エリア・国 | リーグ | 平均サラリー*$1:100円換算 | マックスサラリー |
中国 | CBA | 1億円-3億円/シーズン | 4億円/シーズン |
韓国 | KBL | 2500万円-4000万円/シーズン | 5000万円-8000万円/シーズン |
日本 | B1 League | 1200万円-3000万円/シーズン | 1億円/シーズン |
台湾 | SBL | 100万円-200万円/月 | 300万円/月 |
フィリピン | PBA | 100万円-200万円/月 | 300万円-400万円/月 |
オーストラリア | NBL | 1200万円-2500万円/シーズン | 5000万円+シーズン |
→引用元
ユーロリーグとBリーグ、各クラブの予算と人件費
続きまして、予算と人件費。
→ユーロリーグ *おそらく20118-2019 →一応、2019-2020(予算のみ)
ざっくり、バルサやレアルなどのトップクラブで予算40億円、人件費20-30億円(!)。
ボトムのクラブで予算10億円、人件費4-7億円。
Bリーグ(B1)はどうでしょうか↓
*予算は「営業費用」から取りました。
クラブ | 営業費用(単位:千円) | トップチーム人件費 (単位:千円) | 人件費率 |
A東京 | 1,558,441 | 926,242 | 59.4% |
千葉 | 1,543,604 | 659,154 | 42.7% |
大阪 | 1,538,250 | 433,132 | 28.2% |
三河 | 1,529,386 | 478,571 | 31.3% |
宇都宮 | 1,357,665 | 608,232 | 44.8% |
川崎 | 1,327,484 | 483,264 | 36.4% |
琉球 | 1,034,649 | 470,866 | 45.5% |
名古屋D | 985,653 | 375,274 | 38.1% |
SR渋谷 | 864,083 | 444,891 | 51.5% |
横浜 | 802,485 | 257,208 | 32.1% |
北海道 | 791,449 | 308,896 | 39.0% |
秋田 | 779,731 | 312,182 | 40.0% |
三遠 | 756,650 | 262,823 | 34.7% |
新潟 | 633,267 | 223,955 | 35.4% |
滋賀 | 611,309 | 234,481 | 38.4% |
富山 | 594,946 | 290,584 | 48.8% |
京都 | 593,955 | 278,576 | 46.9% |
島根 | 459,112 | 210,911 | 45.9% |
→引用元
目安となる、予算10億円と人件費5億円。
ユーロリーグ同様に”格差”は存在します(営業費用:トップとボトムで10億円の差!!!)が、BリーグB1のトップクラブが、NBAに次ぐプロバスケットボールリーグ、ユーロリーグ参戦クラブと同等のビジネス規模を有していることがわかります。
少なくとも、マネー面、ビジネス面において、これはあながち夢物語ではないのですね。
まぁ、NBAの数字はあいかわらずエゲツナイのですが。→フォーブスのおなじみの記事
日本バスケットボールの後悔
悔やんでも、悔やみきれません。
”バブル”の一面こそあるものの、この、今の日本バスケットボールの隆盛を、もっと早く(1990年代に)、実現できていたならば・・・
もっと早く、多くの若い選手がプロバスケットボール選手を目指し、NBAなど世界のバスケットボールリーグでのプレイを夢見ることができていたならば・・・
もっと早く、比江島慎などの、世界に誇れる日本人選手が、ごく自然にNBAを目指せていたならば・・・
・・・
ジャックギブンスはじめ、トムホーバス、エリックマッカーサー、マットスタイゲンガ、ケニーペイン、チャールズオバノン、トムクラインシュミット、スティーブンバード、そして桜木ジェイアール(JRヘンダーソン)・・・
日本人のみならず、彼ら素晴らしい外国籍(帰化)選手にも、もっと大きなスポットライトが照らされていたのかもしれません。
そして。
お金だけではない、競技レベルでも、「NBAに次ぐプロバスケットボールリーグを」と豪語できていたのかもしれません。
まぁそれでも、これから楽しみですね!!!
すでにロスター確定クラブも出てきています。2021-2022シーズンも、外国籍選手についての投稿を行っていきたいと思います。