ゴンザガは万年強豪校?
八村塁選手が所属するゴンザガ大学。
殿堂入りしている伝説のプレイヤー、ジョン・ストックトンの母校であり、先日は19年連続20回目のNCAAトーナメント出場を決めた、日本でも有名な強豪校です。
21世紀に入る前は、ワシントン州の地方都市にある、バスケットボールでは無名に近い私立校でした。
1999年のエリート8進出で世界中にファンをつくったゴンザガは、毎年のように好成績を残す素晴らしいプログラムとなりましたが、今度は「ファイナルフォーに一度も進出できていない」という声も大きくなってきました。
いわく、「ゴンザガは弱いカンファレンス(WCC)で好成績を残し、NCAAトーナメントではあっけなく負ける万年強豪校」。
ゴンザガのNCAAトーナメントにおける「通信簿」
「万年強豪校」が正当な評価であるかどうか。面白い記事が載っていました。
この記事の中で、著者はゴンザガのNCAAトーナメントにおける成績に点数をつけています。*シーズンレビューはコチラ
<引用>
NCAAトーナメントにおける各地区のシードはシンプル。1位シードならファイナルフォー、2位シードならエリートエイト、3位か4位シードならスウィートシックスティーン、5-8位はベスト32、9位から16位シードならばベスト64が本来残すべき結果。
これを元に点数をつけようというものです。
例えば8位シードで出場した場合、予想通りベスト32までの到達なら0点。ベスト64どまりならマイナス1点。エリートエイトまで進めばプラス2点という具合です。
結果、
トータルは、±0点。
これはつまり、「ゴンザガはシード#どおりの結果を残しており、決して期待を裏切っていない」という評価。
加えて、ファイナルフォー進出が期待されながら敗れてしまった象徴的な2ゲームについて。
上の表で、マイナス3点がついてしまった2013年。1位シードで出場しながら、2回戦で9位シードのウィチタステイトに番狂わせを食らった年。が、あのウィチタステイトはクリアンソニー・アーリー、ロン・ベイカーにフレッド・バンブリートと、後にNBA入りする選手を3人も抱えていた強いチームで、#9に振られていたのは明らかに過小評価。最終的にファイナルフォーまで進出し、優勝したルイビルに敗れたウィチタステイトが、違う「場所」に振られていたら、ゴンザガの結果は変わったのではないか、と。
もう一つは2006年。アダム・モリソンという超スコアラーを擁して3位シード。UCLA相手に前半最大17点リードしながらひっくり返され、71-73の大逆転負け。泣き崩れるモリソンの姿が印象的なあの忌まわしいゲームはしかし、そもそもUCLAは#2シードで、ゴンザガが勝って当たり前などという状況では決してなく、アーロン・アフラロ、ダーレン・コリソン、ライアン・ホリンズ、ジョーダン・ファーマーにルーク・バー・ア・ムーテというスター軍団を相手に大健闘したものだ、と。
ゴンザガはポストシーズン、NCAAトーナメントにおいても、期待通りの結果を残してきたのだ、と。
2017年、”今年こそ”
今年はその2013年以来、史上2度目の1位シード獲得が決定的。
期待通りならば、、、初のファイナルフォー進出です。果たして・・・
*2つのスーパー強豪校のNCAAトーナメントにおける「採点」をしてみました↓
どちらもすごいのですが、特にデュークとコーチKの凄さにあらためて驚愕です。どれほど1位シードを獲得し、どれほどのプレッシャーを抱えてきたか。
マイナス19点と、優勝しても0点、に大きな違和感ですね(笑)。