NCAAカレッジバスケットボール2021-2022<Week1ランキング>
AP通信社によるトップ25
ランキング | チーム | 戦績 |
1 | ゴンザガ | 0-0 |
2 | UCLA | 0-0 |
3 | カンザス | 0-0 |
4 | ビラノバ | 0-0 |
5 | テキサス | 0-0 |
6 | ミシガン | 0-0 |
7 | パデュー | 0-0 |
8 | ベイラー | 0-0 |
9 | デューク | 0-0 |
10 | ケンタッキー | 0-0 |
11 | イリノイ | 0-0 |
12 | メンフィス | 0-0 |
13 | オレゴン | 0-0 |
14 | アラバマ | 0-0 |
15 | ヒューストン | 0-0 |
16 | アーカンソー | 0-0 |
17 | オハイオステイト | 0-0 |
18 | テネシー | 0-0 |
19 | ノースカロライナ | 0-0 |
20 | フロリダステイト | 0-0 |
21 | メリーランド | 0-0 |
22 | オーバーン | 0-0 |
23 | セントボナベンチャー | 0-0 |
24 | コネティカット | 0-0 |
25 | バージニア | 0-0 |
日本時間で11月10日。
予定どおり、2021-2022シーズンのNCAAディビジョン1バスケットボールが開幕しました。
(この投稿は、初日が終わった時点で書いております。)
やはり、いつものカレッジバスケットボールでした。
カンザスとミシガンステイト、デュークとケンタッキーがマジソンスクエアガーデンで激突した、チャンピオンズクラシックという豪華イベントを除けば、ほぼハイメジャーが格下校をホストするbuy game(勝ち保証、勝利購入ゲーム)。
ところが、”通常通り”、いくつかの格上校が屈辱的なアップセットをくらっています。
ランク校ではバージニア、そして・・・よりによって、ネブラスカが初戦黒星です。。。
NCAAカレッジバスケットボールの視聴をおすすめする理由
詳細は週明けのランキング更新時にできるだけ書くとして、
あらためて、NCAAカレッジバスケットボールの視聴をおすすめする理由、見どころを並べてみます。
アップセット(Upset)
NCAAカレッジバスケットボールの代名詞でしょう。
私は「怒る」という意味のアップセットという言葉を英語の授業で習う前に、NCAAバスケットボールで「番狂わせ」のことを指すのだと知りました。
ジャイアントキリングなどの言葉もありますが、やはりバスケットボールにおけるそれはアップセット。
中でも、カレッジバスケットボールではこれが日常的に起こります。
たまりません。
私は(中学から大学まで)、この日本においてさえもサイズと才能に恵まれない、競技者としてのアンダードッグでしたので(涙)、「どうすれば、あのデカくてウマい奴らを倒せるのか」をそれなりに必死に考えてきました。
NCAAカレッジバスケットボールには、ヒントがいくらでも転がっていました。
例えば、こちら。
最もエキサイティングな3月のNCAAトーナメントだけで、全80ゲームのランキング記事ができてしまうのです!
(レギュラーシーズンのものを含めると、数えきれません)
では、選手個々の才能では劣りながらも、頻繁にアップセットを起こす学校はどこなのか。
単純な話、学業レベルが高く、簡単にスター選手をリクルートできない大学です。
最たるカレッジが、アイビーリーグ8校。
いずれも、アスレティックスカラシップ(奨学金)が認められていないアイビースクールは、スマートな選手たちがスマートなプレイを展開します。
象徴的なのが、世界的に有名な”プリンストンオフェンス”を生んだ、プリンストン大学。
上リンク、NCAAトーメンメント史上ベスト80のアップセットのうち、19位にランクされた(個人的には、もっと上位だと思います)、1996年のUCLA戦は語り草。
あのチームで、知将ピートキャリルの下でプレイした1人、ミッチヘンダーソンが現ヘッドコーチを務めるプリンストンは、今季アイビーリーグの優勝候補の一角。相変わらずのプレイスタイルです。
ほかのアイビーでは、先日テーブス流河選手にオファーを出したペンシルバニア大学(中国人、マイケルワンが所属)、イェール大学、そしてハーバード大学に注目です。いずれも、年内のノンカンファレンスゲームでは、アップセットを狙ってくるでしょう。
そして今日、バージニア大学を撃破したネイビー(海軍士官学校)はじめとした、ミリタリースクールもまた、学業レベルが高く、リクルートが難しい。コーチKの母校、アーミー(陸軍士官学校)に、(戦闘機を操縦するために背が高すぎてはいけないからという理由で!)大きな選手が獲れないエアフォース(空軍士官学校。グレッグポポビッチの母校)。このエアフォースは、ヘッドコーチのジョースコット、アシスタントのシドニージョンソンがともにプリンストン出身。それぞれ、1996年のUCLA戦でプリンストン大学のアシスタントコーチと選手でした。注目です。
また台湾人選手、ルイスタンが所属する、VMI(バージニアミリタリーインスティテュート)も面白い存在。
さらに、ともに南部名門私立校のファーマンやベルモントも強力。ベルモントに至っては、これまでローメジャーカンファレンス所属でしたが、強くなりすぎたがために(?)、名門中堅カンファレンス・ミズーリバレーカンファレンス(MVC)への移動が決定しています。
上に書いた2つの条件。学業成績が良くて、簡単にスター選手をリクルートできない学校。
ここに、金銭欲・名誉欲がない、ただただひたすらバスケットボールを愛してやまないコーチ。
すると、プリンストンオフェンスのような奇跡がたまに起こるのです。
世界的企業のサラリーマンを辞めて、ボランティアコーチから始めた、ブラッドスティーブンスのバトラー大学のストーリーのような。
これは最高です↓
昨年ディビジョン1に加入したばかりの、ベラーマイン!
※アップセットに関しては書き出すと止まらないのでこのへんで。できればさらに追記します。
高い競技レベル
これもよく知られるところ。
NCAAディビジョン1の計358校のレベルは上から下までピンキリですが、トップ10に入る学校は、NBAに次ぐプロリーグ、ユーロリーグの中位から下位クラブ相当のレベルにあると見られています。
1980年代までは、アメリカ代表チームをNCAAトップ選手のみで構成、実際にそれで世界大会1,2を争っていましたから、当然と言えば当然なのですが。
NBA、その他プロ選手予備軍による、強烈なプレイが見れます。
NBA、ユーロリーグ、NBL、そしてBリーグ・・・多くのプロ選手が通る道
ということは、もちろん。
将来のスター選手を早くから知る機会が持てます。
もちろん、NBAドラフト候補、Bリーグ候補選手もズラリ。
日本人NCAAディビジョン1選手!
80年代、90年代。
日本人選手はもちろん、アジア人選手がNCAAハイメジャーでプレイすることは不可能と言われていた時代。
時代の変化もありますが、実際のところはそうでもなかったんですよね。十分通用する。
NCAAにおける、今の日本、そしてアジアンパワーはすごい!それも男女とも!!
こんな時代が来るとは。
NCAAバスケットボールを見るのには最高のタイミングです。
NCAA-最もエキサイティングなバスケットボールカテゴリー
言い切れます。
40年ほど、いろいろなバスケットボール、いろいろなスポーツを見てきましたが、これほど興奮するカテゴリーはありません。
思えば、ファイナルフォーという言葉も長らくNCAAの専売特許でした。*1975年に、クリーブランドのスポーツライター、エドチャイが使用したのが始まりとされています。→NCAA公式ページ
ずっと後に、ユーロリーグなどが”ファイナルフォー”を使うようになりましたが、やはりこれはNCAAの代名詞。
そして、ブザービーター。
コイツとアップセットの"SET"は最高です!!!