*”ゲーム前日に”選手12名をアナウンスした日本と、怪我により1名入れ替わりのあったオーストラリア両代表の最終Roster。
スタートは予想です↓
NBAドラフト2018の直前記事は投稿できませんでした。失礼いたしました。
渡邊雄太選手の指名はありませんでしたが、サマーリーグには参戦するでしょうし、これからですね。また熾烈なサバイバルを追いかけようと思います。→本人ツイート
サマーリーグについては、とりあえずこちら。ワールドカップ予選で4ゲームともオーストラリア代表のスタートだった一人、ミッチェルクリークはダラスマーベリックスのサマーリーグチームで参戦。早々に決まっていたようです。となると渡邊選手のWC予選参加は難しいか。
崖っぷち、バスケットボール男子日本代表
ここまで1次予選を0勝4敗。文字通り、崖っぷちです。
いまさら言っても仕方ありませんが、、、
理想はホームで2つ勝って2勝2敗。グループ2位or3位で、ウィンドウ3は八村のお披露目vsオーストラリアというものだったでしょう。最低でもホームでのチャイニーズタイペイに勝って、1勝3敗。3位で@C.タイペイの決戦に臨むべきでした。
6月29日金曜日。19時40分に日本代表vsオーストラリアが千葉でティップオフ。これに先立つ19時開始の台北でのゲームで、C.タイペイがフィリピンを下した場合、日本は格上オーストラリアに勝利しない限り、ワールドカップ2次予選への進出の道が閉ざされることとなります。
ニックファジーカスと八村塁
崖っぷちの日本は、”Mr.Bリーグ”ニックファジーカスの帰化、八村塁の招集が実現。
これはとてつもない戦力アップで、選手の才能だけなら一気に歴代日本代表で最強となりました。
韓国との強化試合は内容が良かったとはとても言えませんが、大きな可能性を感じられたのは確かです。
ただしここに渡邊雄太が加わったとしても、世界レベルのサイズではない。
更なる工夫がないことには、欧米はもちろん、アジアでも苦しむことは目に見えます。安易に高さを揃えただけならば、大した策を講じず、いいところなく4敗した”ツケ”が必ず回ってくるでしょう。
vsオーストラリア展望
FIBAランキング10位、2016リオ五輪4位。
国内組のみでワールドカップ1次予選4戦全勝のオーストラリアは、すでに2次予選進出決定済み。
選手の入れ替えは無いと思っていましたが、ウィンドウ3を前に、NBAプレイヤーのマシューデラベドバとソンメイカーが揃って参戦。@日本はもちろん、@フィリピンも完勝を目論んできました。
FIBAランキング48位。崖っぷちの日本に、勝てる可能性はあるのでしょうか。
オーストラリアバスケットボール男子代表、ブーマーズ
*6月25日、選手変更。ワグスタッフ→アンソニードルミック(6-6、SG/SF、ボイジステイトからNBLアデレード、2017NBLのROY)
バスケットボールオーストラリアのツイート
オーストラリアNBL、ブリスベーン・ブレッツのHCである、アンドレイレマニス率いるオーストラリアは、1次予選ここまでの4ゲームでスタートの5人は固定してきました。
しかししかし、レマニスと同じブリスベーン所属のマシューホッジソン(6-11)と、ミッチェルクリーク(6-8)という2人の先発を外してまで、デラベドバとメイカーを招集。単純に考えれば、日本以上にパワーアップしたのがブーマーズです。
デラベドバとメイカーについては説明不要でしょう。NBAで優勝経験のあるデラベドバはとにかく”いやらしい”。フィジカルに強く、”汚い”プレイも身上。”きれいに”戦いがちな日本を苦しめるのは間違いのないところ。
マッチアップ<戦力比較>
両国ともスタート自体よめませんが、、、
現代バスケットボールはポジション分けが難しいですが、、あえて。
まず客観的に見て、現状オーストラリアとは大きな戦力差があることが否めません。
不透明ではありますが、オーストラリアはホッジソンとクリークの抜けたところにデラベドバとメイカーをそのまま持ってきそう。その場合、やや小さくなるとは言え、日本相手ならば十分な高さ。
韓国戦から想像するに、日本のスタートは富樫、比江島、馬場、八村、そしてファジーカス。それでもなおサイズで劣るため、馬場に代えて竹内のスタートもあるでしょうか。
個々で見ると、まずPG、富樫のところはどうしてもミスマッチが気になります。スタートはするでしょうが、篠山や宇都の出場時間も当然多くなるでしょう。また、怪我により韓国戦で出場がなかった田中のPGもひょっとすると。。。
オーストラリアの先発ポイントガード、ジェイソンキャディは派手ではありませんが堅実なプレイヤー。ここまで7.8ppgとチーム一の5.5apg。ウィンドウ1の日本戦は5点、8アシスト。控えPG(SG)は、ウィンドウ1日本戦でダンクを連発したネイサンソビイと、リオ五輪にも参戦したベテラン、ケビンリシュか。
”オーストラリア版ウェストブルック”の異名を持つソビイ。ゲーム中、必ず一度は彼にアリーウープをやらせるセットをしてくるはず。ワイオミング大学時代はラリーナンスJr.とチームメイト。跳びまくってた印象です。。。↓
SGは注目のマッチアップ。
比江島慎がマシューデラベドバ相手にどこまでやれるか。
フィジカルでは劣るものの、比江島のテクニックはアジア有数。ここでアピールできれば大きい。オフェンスのみならず、ディフェンスにおいても比江島が素晴らしい能力を有しているのは間違いありません。期待です。
オーストラリアの控えSG(SF)は、これもリオ五輪出場のクリスゴールディング。
彼は2018オーストラリアNBLファイナルのMVP。そして2014年NBL得点王。マッチアップの可能性は古川、馬場、そして熊谷(怪我?)。ここは(も)少々荷が重いとはいえ、馬場あたりはその身体能力で対抗したい。
6-6キャメロングリッドンも間違いなく3番でスタートしそう。ウィンドウ1日本戦で10得点。2013年NBL新人王。ここまで9.3ppgで、非凡な得点能力。
しかし、グリッドン、ゴールディング相手ならば、八村塁は対等以上に戦えます。それほど彼の能力は素晴らしい。八村が3番で先発ならば、ここは日本にアドバンテージ。
4番スタートの場合、対峙するダニエルキッカートは少々厄介。35歳の大ベテランはここまでチーム一の12.5ppg。日本戦で22点、7リバウンド。2006年日本での世界選手権メンバーにも選ばれており、高さ、経験がその年齢による衰えを補って余りあります。竹内がスタートするとしても、キッカートとは分が悪い。スリーも打てるキッカートに対抗できるとすればファジーカスのみ。
*オーストラリアといえば、ゴンザガと同じNCAAウェストコーストカンファレンス(WCC)に所属するセントメリーズカレッジ(SMC)。SMCの歴代リーディングスコアラーがデラベドバ(4年間で1933点)で、2位がキッカート(同1874点)、ちなみに3位がBリーグ滋賀でプレイしたオマーサムハン(同1848点)。
*SMC公式サイトより
プロ入り後は平均2桁取っていませんが、デラベドバの得点能力は高い↓
オーストラリアのインサイド控えはニックケイ(6-9)、ジェシーワグスタッフ(6-8)、そしてアンガスブラント(6-10)。
3人ともNBLパース・ワイドキャッツに所属する(ケイ、ブラントはレンタル移籍中?)、日本では無名の選手ですが、揃ってNCAA校出身の彼らはフィジカルに強い典型的なオーストラリア人選手。永吉、太田、そしてシェーファーがどこまで踏ん張れるか。
ソンメイカーvsニックファジーカスも注目。
メイカーの高さには苦しむでしょうが、テクニックではファジーカスが上でしょう。ただ、彼にかかる負担はあまりにも大きなものとなりそうです。
長々と書きましたが、八村、ファジーカスの加入があってもオーストラリアに勝つのは至難の業。
前回の対戦で21-48と圧倒されたリバウンドと、ペイントでの得点14-46はいくらか改善されそうですが、勝つには「奇策」が必要でしょう。
・ペースは速くするのか、スローにするのか。
・前回4/18で成功率22.2%だったスリーポイントをどう扱うのか。
求めてきた「高さ」が揃いつつある今、フリオラマスHCによる、”それ”を活かす手腕が求められます。
ウィンドウ1での日本58-82@オーストラリア。
日本の善戦という評価もありましたが、ブーマーズには終始余裕が感じられました↓
<追記>
オーストラリアとNBLとNBAについて。さすがにBリーグと比べて人間関係が「濃い」
→参考サイト