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サムフォード大学の"バッキーボール"-NCAAバスケットボール

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今季のNCAAバスケットボールが面白いです。

今季「も」ではありますが。

富永啓生選手のネブラスカが、パデュー大学を破ったことに象徴されるように、絶対的な強さを持つチームが存在せず、いつも以上にアップセットが多い。

今からNCAAトーナメント、いえカンファレンストーナメントが楽しみです。

   

間違いなく、多くの”シンデレラ”が現れ、アップセットが起こるでしょう。

   

昨年のシンデレラ、FAU(フロリダアトランティック、アメリカンアスレティックカンファレンス所属)は今年もうるさい存在ですが、その他、デイトン(アトランティック10)(ジョージワシントンも今季好調)、プリンストン(アイビーリーグ)、アクロン(ミッドアメリカンカンファレンス、MAC)、インディアナステイトドレイク(ともにミズーリバレーカンファレンス)、モアヘッドステイト(オハイオバレーカンファレンス、OVC)、マクニースステイト(サウスランドカンファレンス)、ジェームスマディソンアパラチアンステイト(ともにサンベルトカンファレンス)、グランドキャニオン(ウェスタンアスレティック、WAC)・・・

そしてもちろん、ハイメジャーカンファレンスからはビッグテンのネブラスカもシンデレラ候補。

   

今回は、そのシンデレラ候補の中でも興味深いバスケットボールを展開する、サムフォード大学について。

   

サムフォード大学のバスケットボール-NCAAカレッジ情報61

”スタンフォード”と間違えられがち(笑)

   

サムフォード大学(Samford University)概要

タイプ私立
ロケーションアラバマ州ホームウッド
スタンフォードとは遠く離れた場所

   

   

ニックネームブルドッグス(Bulldogs)
チームカラー・スクールカラーブルー、レッド
カンファレンスサザーンカンファレンス(So Con)
バスケットボールアリーナピートハンナセンター(5,000人収容)
フットボールスタジアムサイバートスタジアム(6,700人収容)
オフィシャルサプライヤーナイキ(投稿時点)
ロウ(Low)メジャースクール

   

NCAAトーナメント出場はわずかに2回。

それを果たしたのが、知る人ぞ知る元コーチ、ジミーティレット。

プリンストンオフェンスの”研究者”として知られるティレット氏は、1997年から2012年までコーチ。

*興味があれば、こちら

   

ヘッドコーチ、バッキーマクミラン

プログラム史上唯一NCAAトーナメント出場を果たしたティレット氏を超えるか、と言われているのが現コーチ、バッキーマクミラン。※詳細は下記で。

   

サムフォード大学出身のNBA選手

ゼロ。と言っていいでしょう。

   

”Bucky Ball(バッキーボール)”-サムフォード大学のバスケットボール

*CBSの記事を参考にします。

   

> サムフォードは、直近のアウェイ@ファーマンに敗れるまで、全米最長の17連勝。

> (投稿時点で)17勝3敗のサムフォード。ほぼ間違いなく、1シーズンの勝利数でスクールレコードを塗り替えるだろう。

> キーパーソンはヘッドコーチのバッキーマクミラン。サムフォードで4シーズン目。マクミランは2020年4月に採用(コロナ禍のためZOOM面接)。高校から引き抜かれた。ディビジョン3のバーミンガムサザンカレッジでプレーしたマクミランは、アラバマ州バーミンガムにずっと住んでいた。大学卒業後、彼は母校マウンテンブルック高校のコーチを12シーズン務め、州タイトルを5度獲得した(333勝74敗)。

> 1950年代、'60年代、'70年代には、高校のコーチからディビジョン1のヘッドコーチになるのはそれほど珍しいことではなかった。しかし、たとえそれがロウメジャーであっても今は違う。ダンハーリー(現コネティカットHC)とネイトオーツ(〃アラバマ)は2人とも高校で何年もコーチを務めたが、ディビジョン1校のアシスタントとして何年か経験を積んだ後、チャンスを得た。

> サムフォードのマーティンニュートンAD(体育局長)は、大学でのコーチ経験ゼロの若者に賭けた。そんなことをするADはほとんどいないが、大きく実を結んでいる。

> 40歳と若いマクミランは、いくつかの基本原則がある唯一無二のシステム"Bucky Ball"により、結果を出している:

・1ゲームあたり20本以上の3ポイントシュート
・得点の全てを3ポイント、ファウルショット(フリースロー)、レイアップで獲得
・すべてのポゼッションでできるだけ速くプレー
・すべてのポゼッションの後にフルコートプレス

・頻繁に選手を代え、疲労の蓄積を防ぐ

> これらのコンセプトのいくつかを採用しているコーチはいるが、全面的に導入しているD1コーチはいない。高校でバスケットボールをプレーしながら、さらに小さい子供たちのコーチを始めたマクミランは、常に自分をリスクテイカーだと考えてきた。

「私がコーチを始めたとき、皆がこう言った。

”都会のチームにプレッシャーをかけてはいけない。スローダウンしたバスケットボールをし、フレックスオフェンスをする必要がある。”

私はマス-サブ(大量に選手を交代させること)をやっていて、状況に応じて入れ替わる、ほとんどホッケーのようなやり方だった。」

> バッキーボールという言葉が生まれ、マクミランはアラバマ州の有名コーチになった。現在、彼はカレッジバスケットボール界で急速に名声を得ている。

> サムフォードは平均9.5分以上プレイする選手を11人抱えており、これだけ多くの選手がフロアに出ているため、ベンチポイントでは全米トップ。テンポでは4位、3ポイント成功率(40.9%)では3位で、平均身長では最下位に近い(ケンポンによると350位)にもかかわらず、最高のミッドメジャー(ロウメジャーとの境界は難しい)の1つとなっている。

※補足:得点、アシスト、3ポイント成功数、スティール、そして相手のターンオーバー数も全米トップ10に入っている(投稿時点)。

   

> マクミラン:「そんなことはできないと言われるから、かえって本当にやりたかったし、自分の性格に合っていたんだ。」

> マクミランの最初のシーズン、サムフォードは6勝12敗だった。その後、過去2シーズンは21勝11敗、うちSoCon(サザーンカンファレンス)では15勝3敗で、昨年はファーマンと並んでリーグ優勝。現在、サムフォードはトップクラスのミッドメジャーであり、24年ぶりのNCAAトーナメントを目指している。彼らのようなプレーをするチームは他にない。

> バッキーマクミランのユニークなスタイルが、サムフォードをSoConのトップに押し上げた。

   

いかがでしょうか?

トムホーバスのバスケットボール日本代表のスタイルに通じるものがあります。

   

サムフォード大学、NCAAトーナメント出場なるか

カンファレンスのライバル校で、昨年ついにNCAAトーナメント出場を果たし、見事バージニア相手にアップセットをやってのけたファーマンについに敗れたものの、サムフォードに注目です。

しかし・・・

サザンカンファレンスからは、1校のみのNCAAトーナメント出場。

ファーマン以外にも、UNCグリーンスボロやチャタヌーガといった有力校がひしめいており、”3月”への道は険しい。

   

たとえ出場が叶わなくとも、サムフォードのバスケットボールには注目ですが。。。

注目!

   

<後記>

やはりアメリカのバスケットボールは深い。

特に、最近深南部のプログラムに興味深いものが多いですね。

バッキーマクミランは自らをリスクテイカーとしていますが、彼を採用した上司(AD)もまたリスクテイカーであり、この姿勢がアメリカのバスケットボールを”深く”しており、選手・コーチ、全てのレベルを底上げしているのだろうと感じます。

> サムフォード大学のAD、マーティンニュートンCMニュートンの息子!

”高さ”を求め、外国籍、帰化、そして留学生選手を当たり前のように揃えようとする、日本のバスケットボール界のコーチやGMが参考にすべき点は多いのではないでしょうか。

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