レンジャー vs ソルトレイク vs ナバッロ(スクリメージ)
NJCAA(ナショナルジュニアカレッジエイトアスレティックアソシエーション、短大組織)のレンジャーカレッジ(RC)に所属する日本人、富永啓生選手。
2年生シーズンのスタートです。
先日、近所の(と言っても車で3時間ほどかかるそうですが)ナバッロカレッジにて、3校が集まってのスクリメージ(練習試合)。
良いジム。良いスコアボード。
コートに冠した名前は”ルイスオア”。678勝をあげた、伝説的なコーチ。
集まったのは、レンジャーと、ホームのナバッロ。そしてユタ州からソルトレイクコミュニティカレッジ(SLCC)がわざわざ!
もちろん無観客、もちろん本気モードではありませんでしたが、全米優勝を目指す富永選手のレンジャーはもちろん、他2校もランキング候補とあって、関係者の間ではけっこう注目されていました。
富永啓生選手
レンジャーの結果:対ソルトレイクが116-110というJCらしいスコアで勝利。対ナバッロは67-76で敗れました。(この勝敗はほとんど参考になりませんが)
富永選手は2ゲームともスターター。対SLCC戦はほぼフル出場で、休憩はわすか数十秒(1ポゼッション)のものを3、4回のみ。ビリーギリスピーの後を継いだヘッドコーチ、ジェイムススタッフォードからの信頼は厚そうです。
タイトなディフェンスをされる中、シューティングはもう一つ。それでも会心のプレイを見せました。
上の動画、4(h):22(m):00あたりのスリーは完璧!*直後の自身、そしてコーチ、ベンチとのリアクションからもわかります(笑)。
続くポゼッション。ドライブからのアンドワンもこの動画のハイライトです。
2ポゼッションとも富永選手がボールを運んだセットでしたが、ゲームを通してはほぼ2番のポジションでプレイ。自身がオープンになるセットを仕掛ける場合のみ、ボールを運びました。
前半、レンジャーは寝てました(笑)。むしろ、SLCCの基本に忠実なオフェンスに目がいきます。ペイントから、教科書通りのコーナースリーをぽんぽん沈めました。
後半はRCがディフェンスのギアを入れ、20点差をひっくり返したゲーム。
対ナバッロ戦もスタートしましたが、スリーを1本決めた後、開始5分ほどでお役御免。
2季目とあって、全体的に、良い意味での余裕が感じられますね。
#GBRは"Go Big RED"。
NJCAA(短大)バスケットボールの競技レベル、NCAAへの編入...
NJCAAトップレベルの学校が集まったこのスクリメージ。
さすがに日本の大学トップ(関東1部)よりも上のレベル。それでも、留学生はもちろん、ここで通用する日本人選手は間違いなくいます。(しつこいですが)条件が整うのなら、どんどん挑戦するべきだと思います。
さて、おそらくこのスクリメージで”関係者”が最も注目したのはレンジャーvsナバッロ。
ネブラスカ大学にコミットしている富永選手含め、ナバッロにも既にNCAAディビジョン1への編入を決めている選手が数人いたからです。
*こちらを参照ください。来秋(2021年秋)、D1に編入が決まっている選手のリストです。
新型コロナウィルスの影響もあり、リクルーティングが停滞。まだ数がそれほど多くない中で編入が決まっている富永選手は、今更言うまでもなくすごいですが、、、
ナバッロから3人!
特にTCU(テキサスクリスチャン)にコミットしているスレイマンドゥンビア(*マリと記載がありますが、正しくはコートジボアール)は、プロも注目する7フッター。
デュークからNBAに進んだカナダ人・RJバレットらとともに、2017年にBWB(バスケットボールウィズアウトボーダーズ)に参加しています。→こちらも参考
両校2ゲーム目となった今回は、上記の通り富永選手も早々にベンチに引っ込み、お互い手の内を見せませんでした。
レンジャーカレッジが悲願のNJCAA制覇を目指すのであれば、この、近所のナバッロは倒す必要のある強敵です。
*ナバッロはRCとは所属カンファレンスが異なり、サウスウェストジュニアカレッジカンファレンスのメンバー。同リーグには、ジミーバトラーの母校タイラーなども属しています。
総じて、テキサスのJC(短大)バスケットボールのレベルは高い。富永選手の選択は正しかったとも言えますし、後に続く、日本の高校生選手の道しるべの1つとなるかもしれません。
*→BWB2019の記事。ケインロバーツ含めた、このリストに載る選手にも注目ですね。