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アイザイアマーフィーと日本・アメリカのバスケットボール比較

更新日:

*U19ワールドカップの展望(6月30日更新)

日本代表も出場する注目の世界大会FIBA U19ワールドカップ(エジプトで7月1日-9日)。


沖縄でのvsチェコの練習試合。注目を集めたのは八村塁と、沖縄出身の榎本新作こと、アイザイアマーフィーでしょう。

   

榎本新作(アイザイアマーフィー)

ピマコミュニティカレッジの1年生で、6-4、88kgのガード→所属のピマコミュニティカレッジ公式サイト

紺の4番。ベンチから、16:20ごろより出場

   

 

ピマコミュニティカレッジとNJCAA

ピマコミュニティカレッジはアリゾナ州ツーソンにある、いわゆる短大(2年制)。


インターステイト10号線を挟んで、超名門アリゾナ大学の西にキャンパス↓


   

先住民の多く住むアリゾナ州らしく、ニックネームはアズテクス(アステカ族。サンディエゴステイトと同じ)。
NCAAと同様の全米組織、NJCAA(National Junior College Athletic Association)のディビジョン2に所属します。

   

Bリーグ、日本代表のレベルは?バスケットボールピラミッド

榎本新作(アイザイアマーフィー)は良い選手。日本代表にとって、U19はもちろん、フル代表にとっても十分戦力となりうるでしょう。

   

ここであらためて思い知ったのが、アメリカバスケットボールの深さ。

即、日本代表候補になるような選手が、NCAAエリート校のリクルート対象にさえならないという事実。

いったいどれほど「深い」のか。*もちろん、学業などの問題で短大に進むケースも多いです。

”乱暴”ですが独断で、NBAを頂点としたバスケットボールの競技レベルを表してみました↓

   


*記載漏れましたが、この他にNAIAという組織などもあります。小規模校で構成され、レベルはNJCAAと同等。

   

呆然としてしまいます。。。


が、こういった比較があまり意味を成さない側面もあります。アンダーカテゴリーの選手は、そのスキルはもちろん、身体でさえも伸びしろ十分。スコッティピッペンやデニスロッドマンに、チャールズオークリーやベンウォレスなどは、NCAAディビジョン1でさえもない、無名校の出身です。

   

上図で重要なのは、一番下。無数に存在する、ハイスクールなども含めた玉石混交の底辺層。ここがNBAまでをも併せたアメリカバスケットボールの上層を支えているのだと思います。


日本で例えるなら、野球。野茂英雄や上原浩治らが、高校・大学時代に超エリートであったかと言えば、決してそうではありません。それでもメジャーリーガーを輩出する日本の野球界。

バスケットボールにおいても、こういう層の広がりこそが、国の競技力そのものを強化するのではないかと考えてしまいます。

   

さて、ピマコミュニティカレッジも含めたNJCAA校は当然2年制。

ここでプレイする選手は、通常4年制大学への編入を目指します。デュークやノースカロライナなど、短大からの編入生を受けつけないチームもありますが、かつてのラリージョンソンはじめ(UNLVへ編入)、多くの選手がこのコースを歩んでいます。


   

榎本の一学年上のチームメイトで、NJCAAディビジョン2のPOYに選出された6-8のディオンジェイムスも、ディビジョン1校・コロラドステイトへの編入が決定したようです。←大成功と見なされます。


*最近の短大出身成功選手についての記事。1位がジミー・バトラーで、10位が昨季大阪エベッサでプレイしたジョッシュ・ハレルソン。

   

1年生にして15ppgほど取った榎本も、同様にメジャーカレッジから声がかかる(かかっている?)でしょう。
(ないとは思いますが)安易に「今」Bリーグ入りなどせず、当初の目標(のはず)であるNCAAディビジョン1メジャー校への編入を目指してほしいと思います。その方が本人、日本バスケットボールにとってプラスだ、と個人的には思います。

   

まずU19ワールドカップ!

間違いなく多くのNCAA、NBAなどのスカウトが集結するでしょうから、榎本のみならず、出場する日本人選手にとって、この世界大会は絶好のアピールできる機会です!

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