Bリーグの個人成績、スタッツ。得点とシューティング編に続き、今回はリバウンド、アシスト、スティール、そしてブロックです。
リバウンドトップ20
*規定出場試合数などを考慮していませんので、公式とランキングが異なります。
1位は栃木のライアン・ロシター。川崎・ファジーカス、大阪のジョシュ・ハレルソン、三河のアイザック・バッツと続きます。オフェンスリバウンドの総数だけを見れば1位はバッツ。2位ロシターを50本ほど上回ります。
栃木はオフェンスリバウンド数がリーグナンバーワン。ジェフ・ギブスと竹内公輔もトップ20に入ってきます。
一方ディフェンスリバウンド1位はファジーカス。これも2位ロシターを70本ほど上回ります。ファジーカスはたしかに大きい選手ですが、ディフェンスリバウンドを取ってアウトレットパスを出すのはもちろん、自分でドリブルを突いて押してくる。ファジーカスに”あれ”をやられるのは、相手にとっては脅威でしかありません。
ともあれ、オフェンス、ディフェンスともよく跳びこんだロシターの受賞は見事。
三河は金丸、比江島らが落としたシュートに巨漢・バッツが飛び込んでくるのがまた、相手にとって悪夢です。。。体重133kgの彼とはなかなか日本人では競えない。
が、その日本人・竹内譲次がOR11位、DR10位、トータル8.45rpgで堂々の15位。ギャレットはもちろん、ジェフ・エアーズ、そしてトロイ・ギレンウォーターをも差し置いて、東京のリーディングリバウンダーは彼でした。プレイオフ出場チームの中では決してリバウンド数が多くない東京の命運を握るのは、あるいは譲次かもしれません。
アシストトップ20
*これもあくまで1試合平均です。
宇都の受賞は面白い。2月の時点では富樫、桜木に次ぐ3位でしたが逆転(得点は9.5ppgで、帰化選手を除いた日本人選手の中で22位)。190センチの彼は完全にアシストに味をしめた印象です。日本代表のPGにと期待してしまいますが、体重が80kgと細い。NBAにも同じようなサイズの選手がわずかながら存在しますが(例えばサンアントニオスパーズのルーキー、ディジョンテ・マーリー。マーリーは身長196センチながら体重わずか80kgほど)、彼らはハンドリングとクイックネス、跳躍力などでそれを補う。身長190ほどの本格的なPGの出現は日本で期待されるところですが、、、目指してほしいと思います。
2位は滋賀の並里。シーズン途中加入の彼は、公式では名前が載ってきていませんが、やはりタダモノではありません。
以下、完全に黒子に徹している大ベテラン、桜木など、納得の名前が並びます。
そして、もう一つ大事にしたい数字がアシストとターンオーバーの比率。
個人成績では、良いガードの証としてよく用いられるものですが、この1位は3.69で栃木・田臥。見事です(過小評価してました、すみません。)。栃木はチームとしての同比率がリーグ1位。支えているのは田臥。何だかんだ言いながら、あのサイズ、あの年齢でこの結果。黙るしかありません。
2位は三遠・鈴木で3.37。この2人が目立ちます。
注目の富樫はこの数字が1.80。自ら得点を取りに行く彼のスタイルだと仕方ない面もありますが、ターンオーバーの合計数がリーグで5番目に多い(ガードでは最も多い132個)という結果は大きな課題と言えます。
北海道の面々も、これだけ上位に顔を出しながら、特に桜井と多嶋はターンオーバーが多い。もったいない。
スティールトップ20
1位は渋谷の広瀬。平均失点がリーグで2番目に少ないディフェンシブなチーム・渋谷を、3位ベンドラメ、12位アイラ・ブラウンとともに支えます。
京都のマーカス・ダブが2位。
そして、オフェンシブな千葉にあって4位に入ったマイケル・パーカーの数字は見逃せません。彼の活躍はプレイオフでもカギを握りそう。
ブロックトップ20
*バチンスキーは2球団通しで1.28。順位は変わりません。
さすがに外国籍選手の名前が連なります。
スリーポイントが目立った大阪・ハレルソンですが、ディフェンスでも奮闘。際立った大きさではありませんが、攻守でチームを支えました。プレイオフ出場チームがゼロに終わった関西球団を牽引する存在になってほしい。
2位のマイケル・パーカーはここでも見事ランクイン。彼こそ、決して大きくはない選手。ここだけの話(笑)、”扱いにくい”選手との噂がありますが、千葉の躍進はパーカー抜きに語れません。オールジャパンに続く2冠達成に貢献できるか。
帰化選手も除いた日本人選手1位は、ここでも竹内譲次(21位)。得点でも9.1ppgと奮闘している彼は、兄・公輔ともども、まだまだ日本代表に欠かせぬ存在。東京五輪で活躍できるよう、自身を磨いてほしいと思います。