アジア人選手@NCAAバスケットボール
NCAA、NAIA、そしてNJCAAにおける日本人選手について、できるだけフォローしているつもりですが、”アジア”という括りで見ると、アメリカの大学で活躍する選手は本当に多くなりました。
ですが、こちらでも書いた通り、新型コロナウィルスの影響により、今季は大学(NCAA)を途中でやめ、母国に帰るなどする選手も続出。NJCAA(短大)校から、NCAAディビジョン1スクールへの編入を断念し、Bリーグの信州へ入団した韓国人選手、ヤンジェミンもその1人でしょう。
が、このヤンジェミン選手をしのぐ評価を得ている韓国人選手が、NCAAディビジョン1で今季も奮闘しています。
韓国人スター、ヒョンジュンリー(イヒョンジュン、Hyunjung Lee)
次世代の中国人スターがゴンザガに進学予定のファンボゼンなら、韓国人スターは、このヒョンジュンリーでしょう。
デビッドソン大学2年生のリー(イ)は、昨季、渡邊雄太でさえも成しえなかった、アトランティック10カンファレンスのオールルーキーチームに選出。→A10のサイト
今季も好調で、投稿時点のスタッツが、13.7ppg、4.3rpg、2.8apgという万能ぶり。
特筆すべきはシューティングの成功率で、スリーポイントが平均5本打っての45.3%(昨季は試投平均3.8本で、成功率37.7%)、FG全体ではなんと51.9%。フリースローに至っては、成功率89.5%。
eFG%、TS%がともに、全米で30位以内(!)。→参照
2メートルというサイズながら、驚くべき数字です。
それも、弱いチームの中にあってというわけでは決してなく、A10で現在3位につけるデビッドソンは、NCAAトーナメント出場をうかがえる学校です。
動画が多数。韓国での期待は高い。
ヒュンジュンリー(Hyunjung Lee)のプロフィール
韓国のアンダーカテゴリー代表時から注目を集めてきたヒョンジュンリーは、オーストラリアのNBAグローバルアカデミーの出身。
プレイスタイルからも想像ができるとおり、NBAゴールデンステイトウォリアーズの”スプラッシュブラザーズ”、ステフィンカリーのデビッドソン大学と、クレイトンプソンのワシントンステイト大学に進学先を絞ったというのは有名な話。
→FIBAによる、”次の渡邊雄太か?”。
アメリカでも多くの関心を集めるようになっています。
・シューティングが素晴らしいうえに、シューティングだけではない
・留学生選手所属で実績のあることも、デビッドソンを選んだ理由の1つ
・モデルはクレイトンプソン
・NBAに進むには、ディフェンスの強化が必要
・バスケットボール一家の出身で、お母さんは1984ロサンゼルスオリンピックで銀メダルを取った韓国代表の一員
→こちらの最新記事、"Lee for 3!"も面白いです。
→こちらは1年ほど前のデビッドソンに近い地元紙、シャーロットオブザーバー
すごくマイペースな、ひょうひょうとした印象。ディフェンスの激しさはもちろん、渡邊雄太が持っていたリーダーシップも、その言動から今のところ感じられませんが、彼の武器はとにかくシューティング。"NEXT渡邊?"とは書かれていますが、プレイスタイルが全く異なります。
この先、リーがNCAAでどのような活躍をするのか、NBAには到達するのか、楽しみに見ていきたいと思います。
最後に、ゴンザガにも近しい、エバンミヤカワさん(ベイラー大学出身)のツイート。
ミヤカワさんによる、BPR(Bayesian Performance Rating)についてはこちらを。
→ミヤカワさんが運営するアナリティクスサイト